「あ、ワイドなショーに出てた子が、ヒロインなんだ。」箱男 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
あ、ワイドなショーに出てた子が、ヒロインなんだ。
ヒロインが白本彩奈さん。
うーん、どっかで見たことある女性だなあと考えてたら、思い出した。
今話題の、フジテレビのアレ関連な、
「ワイドなショー」のワイドな女子高生として出てた子だ。
ってことは、「ビリーバーズ」の北村優衣に続き、
二人目の「ワイドな女子高生」出身の、濡れ場映画になる。
あの番組、みんな脱ぐなあって、別に某女子アナは脱いだんじゃなく、
脱がされてスキャンダルになったわけだが、
出版された写真集を考慮するに、
脱ぐのは時間の問題だろう。
それはともかく、この箱男。
序盤からデキの悪い、コント映画にしか観えないんだが、
安部公房の作品は「砂の女」しか知らないけれども、
そういえば、ワイドなショーの松本人志も、
似たようなコントやってたよなあ、「スキマ男」。
怪しい男性が、壁と壁に挟まり、
そこに警官がやってきてスキマ男に職務質問をする。
「なにしとんねん」と。
すると、スキマ男はこう答える。
「挟まっとんねん」と。
設定はなかなか面白いコントだったが、
何度かシュールな会話のラリーが行われたあと、
松本人志がオチを見失い、グダグダになって、
このコントは、たった数回で終わってしまった。
箱男も同様に、設定がすでに出オチな感じで、
物語の本筋や展開はコントの域を出ていない。
ひたすらシュールなやりとりを見せられ、
観客を置き去りにしていく。
スキマ男のほうは、「127時間」なんて映画がかつてあったように、
脱出をメインにしたワンアイデアの設定だし、
内容変更すればいかようにも、
スキマ男は面白くなりそうな感じだが。
箱男はどうだろう。
そんな奴いねーよで片付けられてしまいそうな、
モロい設定だ。
いやいや、別にコントじゃねえんだから。
基本、ありえない設定の主人公なもんだから、
他の登場人物も一様にどこか変で、頭がおかしい。
そういう物語や映画は、決まって、頭のおかしい奴が、
絶賛したり激賞したりするもんだ。
自称映画通が、喜んで褒め称えそうな、
中身の薄っぺらい、残念映画でした。
あと、白本彩奈さんがワイドなショーの卒業時に、
「20代のうちに、コメンテーターとして呼んで下さい」ってお願いしてた約束、
東野幸治と松本人志は、きっと忘れてるんだろうなあ。
というか番組終了するし。
フジテレビもぶっ潰れそうだし。
良かった演者
白本彩奈