「石井 岳龍(聰亙)監督作 想像の上の上を行く 超ファンキーな映像がたまらなすぎる!」箱男 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
石井 岳龍(聰亙)監督作 想像の上の上を行く 超ファンキーな映像がたまらなすぎる!
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石井 岳龍(聰亙)監督作品に出会ったのは「夢の銀河」 静かな映像だったが衝撃だった。今でも夢に出てくるほど脳裏に焼きつく世界観は、今作でも良い意味で裏切られた。ギレルモ・デルトロやジャンピエール・ジュネ監督や近年で言えばエドガー・ライト監督くらいの見た事ない、目を通して脳天にぶち抜ける“画”は強烈なインパクトを放っている。
原作自体アンチ小説というくらいなので読んでも幻惑的で難解な内容は正直理解するには難しい。
なので安部公房を読んでもさっぱりわからんし、つまらん!という方にはまず勧め無い、そしてさっぱりわからなくても興味あるという方は是非観る事を勧めたい。
私も「箱男」を読んだのはもう何十年も前、父が安部公房氏と同じアパートに住んでいて奥様とも交流があった事もあり、物心ついた時には安部公房作品をはじめ家のほとんどが本で埋め尽くされていた。
正直当時読んでも全く理解出来なかったし、正直“画”なんて浮かんで来なかったけれども。
そんな作品が映画化されるという事でどんな作品に仕上がるのかと思っていたところ、まじか!こうきたか!
ど直球で目から入る映像が脳で処理する前に脳天をつけ抜けるこの感覚!一体なんなんだ!
深い意味など考えずに箱被って走り回る“画”だけでも強烈なインパクト、衝撃の一言。
二度三度観たら見え方も変わってくると思うが、初見のインパクトはさすが石井監督!
上映館少なく、万人ウケする様な作品では無いので、上映している間に是非衝撃体験をオススメ。
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