「戦前、戦後を駆け抜けたある映画館の物語。3人のドラマ部分が良かった。が、現代パートはシュールなカッコ付けと内輪受けが気になり残念。」BAUS 映画から船出した映画館 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
戦前、戦後を駆け抜けたある映画館の物語。3人のドラマ部分が良かった。が、現代パートはシュールなカッコ付けと内輪受けが気になり残念。
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例のごとく、予備情報は予告編とチラシのビジュアルだけで鑑賞。
観る前、「BAUS」が何かわからず、バウスシアターってあったから、語源は同じかな?
なんて思ってたら本当に「バウスシアター」の話だった!
「バウスシアター」は数回前を通りすぎただけ。
正直、古くて綺麗とは言えない名画座映画館と言う印象しかなかったが、それが映画になるなんて凄い。
東京・吉祥寺の映画館、井の頭会館、ムサシノ映画劇場、吉祥寺バウスシアターの三代にわたる劇場の栄枯盛衰の物語。
戦前、戦後を駆け抜ける映画館の存在。
染谷将太、峯田和伸、夏帆、3人のドラマ部分がとっても良かった。
書き割りの井の頭会館も、暗闇の屋台も、全く気にならない。
予告編に出てくるのはここまでで、あのポスターはちょっとだけカッコよすぎだけど、ここまでの雰囲気を良く出してる。
ここまでなら☆3~3.5だった。
が、しかし、現代パートは、シュールなカッコ付けと、内輪受け、自慢話のようになってしまって、非常に残念。
原作に書かれていたであろう、吉祥寺の地元の人々との交流が全く描かれていないので、いきなり「閉館」の話が出てきても、地元の人たちに惜しまれながら閉館したのか、何が伝説的だったのか全く分からない。
東京の意識高い系の文化人、知識人だけに向けられた映画なのか?
鈴木慶一、橋本愛の配役もその雰囲気。
だんだん腹が立ってきた。
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