「いやーおもしろい」ビーキーパー ねきろむさんの映画レビュー(感想・評価)
いやーおもしろい
いわゆる「なめてた相手が殺人マシーン」もの。ビーキーパーは養蜂家のことだが、軍隊にもCIAやFBIにも属さない独立した政府直属の特殊工作員(、と言う設定)のダブルミーニング。だから知らないやつは、なめてかかるし、知ってるやつはできるだけかかわらないようにする。とにかく元教師で慈善団体の理事をやっている老婦人が失意のうちから自殺して、切れたステイサムが特殊詐欺のコールセンターが入ってるビルを爆破するまで約25分。
異常なまでにテンポがいいので、こんなインテリのおばちゃんがそんなに簡単に騙されないだろうがとか、「んなわけ!」という疑問を持つ余裕がいっさいない。アクションのつるべ打ちで余計なこと考えずに見れてすばらしい。
後任のビーキーパー(特殊工作員)も「こんなやつが政府に雇われるわけないじゃん!」っていうくらいのサイコパスのやばいやつで最高です。
アクションを見せるための立て付けだからまぁいんですけど、恩人が自殺して頭にきたから大暴れってちょっとナイーブすぎないかステイサム(純粋なのね、元CIA長官の前でランボーみたいにギャン泣きしなくてよかったよかった)。
ステイサムに感謝しつつも、立場上銃口を向けざるを得ないFBIの娘役の人も良かった。ちょっとロボコップの同僚警官アンルイス並みにいいやつ。
それから大統領のドラ息子のベビーシッティングをやってる元CIA長官が初めからやる気ないのにちょっと笑った。「おまえビーキーパーに殺すって言われたんだろ?じゃダメじゃん、交渉の余地無しじゃん」って感じで。
最後のスズメバチ男にまで「オレもプロだから一応一通りやるけどよぅ、ダメだよあいつ怒らしたら」と説教喰らうドラ息子。だんだんかわいそうになってくる始末。
しかしいきなり大統領にケンカ売るとか続編どうするんだろう?(ないかな?)。これ以上の強敵ちょっと思いつかないんですけど(笑)