「面白いのに何故人気がない?」ビーキーパー れいん 【観る前にレビューは見ない派】さんの映画レビュー(感想・評価)
面白いのに何故人気がない?
『ビーキーパー』の感想
① ジェイソン・ステイサム史上1番強いかも
本作でのジェイソン・ステイサムは、これまでのアクション作品以上に圧倒的な強さを発揮しています。彼の代名詞ともいえる格闘シーンはさらに磨きがかかり、敵を次々となぎ倒す様子は爽快そのものです。アクション映画の醍醐味を存分に味わえる仕上がりです。
② アメリカのオレオレ詐欺は半端ない
「オレオレ詐欺」に似たご老人への詐欺を題材にしているものの、スケールの大きさはアメリカらしい派手さが特徴です。被害額の大きさや組織犯罪的な描写は、日本の詐欺犯罪とは一線を画すインパクトがあります。映画的な誇張はありますが、詐欺の恐ろしさを伝えるメッセージ性も感じられました。
③ ストーリーとアクションのわかりやすさ
本作の魅力は、難解な要素を排除し、シンプルにアクションとストーリーが楽しめる点です。善と悪がはっきり分かれており、主人公の正義感と復讐心が前面に描かれています。そのため、アクション映画に求める爽快感をしっかり満たしてくれる作品です。
④ 日本での上映館の少なさ
これほどの完成度にもかかわらず、日本では上映館が少なかったことが疑問です。配給会社の宣伝不足や、日本での洋画アクションの需要の問題も関係しているかもしれません。広く上映されていれば、詐欺犯罪の抑止力としての効果も期待できただけに、非常に惜しいポイントです。
⑤ ストーリーの壮大さと大統領の登場
物語が進むにつれて、事件の規模がどんどん拡大し、ついにはアメリカ大統領まで巻き込まれる展開になります。この点はやや非現実的にも感じましたが、ハリウッド特有のエンタメ性として割り切れば十分楽しめる要素です。
まとめ
『ビーキーパー』は、ジェイソン・ステイサムのファンはもちろん、シンプルにアクション映画を楽しみたい方にぴったりの作品です。日本でももっと多くの劇場で公開されるべき傑作でした。