見えざる手のある風景のレビュー・感想・評価
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カップル配信って難しいよね。
見えざる手っていうから経済の話か思ったら微妙に違った。
Youtubeでさえもカップル配信っていろいろ揉めたり分かれたりするのに。まして異星人相手なんて余計大変では。
異星人に支配されるディストピアかと思ったら派手な戦争や励行運動などのアクションなどは無し。
じわじわ権力層がエイリアンに置き換わって中間層が品構想に墜ちてホームレスになるという妙にリアリティのあるディストピア。医師をしてた人間がエイリアン専属の運転手をしているが給与や医師の時の5倍だったりする。えげつない。エイリアンは外国人の暗喩?
それにしても黒人家庭もギリギリの生活なのに、善意でホームレス状態のは苦参家庭を泊めてあげたところで、相手も家も金もないコンプレックスによってどんどん態度が横柄になって軋轢が出来ていくあたり、難民問題の暗喩なのか?
しかしクロエ父さんも兄ちゃんも勝手にパソコン使ったりクソすぎる。
こういう無駄にプライドだけこじらせた自称弱者の白人男性はこじらせると面倒なんだな。
エイリアンと正面切って闘うでもなく倒すでもないエンドがこれまた妙なリアティ。
悪い映画じゃないし深刻すぎる内容じゃないんだけど、現実の問題とリンクしててなんとなく視聴後はぐったりする。
訳が分からない映画
宇宙人の地球侵略もので子供たちのレジスタンス映画かと思ったら、いたって温和なエイリアンでハイテクを餌に支配階級に取り入って極端な格差社会で経済的に地球を支配する近未来が舞台。だから有名な経済学者アダムスミスの「見えざる手」をひっかけたタイトルなのか。
エイリアンの見かけをコーヒーテーブルと言っていたが、たしかに四つ足、ナメクジのような目とギシギシ手を擦る、コミカルに寄せた実に奇妙な造形。
この手のものは侵略戦争ものが主流、「ET」や「未知との遭遇」といった友好的な宇宙人もあったが二極化ではなくその中間的なとらえ方、地球人を洗脳、支配するエイリアンはインベーダーや「ゼイリブ(1988)」でも登場したが本作のヴヴヴ族はいずれでもないユニークなものであることは認めましょう、おそらく今の金持ち層を歪曲化した比喩的表現なのかも知れませんね。
ストーリーは黒人一家と同居する白人一家のファミリードラマ、ユーチューバーみたいなエピソードなどジュブナイル向けに現代社会を風刺したシュールなつくり、正直、面白いかと言えば訳が分からない映画でした。
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