ビニールハウスのレビュー・感想・評価
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これはダメ!障がい者、高齢者を犯罪者にしてエンタメ消費することなど倫理的に許されない!
これはアカン。
こうゆうのはノワールとは言わん。
許しちゃいけないヤツ。
主人公が自傷行為を繰り返す神経症患者の女性、
彼女が介護ヘルパーとして世話する高齢夫婦が認知症、
( 1 )ヘルパーの女性が被介護者の重度認知症の高齢女性を過失死させ、
すぐに救急車と警察を呼べば何ら問題ないところを隠蔽して、同じく認知症の実母を身代わりとし、
( 2 )認知症が始まった被介護者の視覚障がい者の夫が、自分の妻と思って身代わりの介護者の母親を先に殺して自らも自殺を図り、
( 3 )少年院から出た仲間と母親が住むビニールハウスに入った息子達もろともに、過失死させた老婦人の死骸ごと消すために放火して、結果的に実子含む少年達全員焼き殺す、
それで、エンドって‥‥
( 4 )なお、自傷神経症患者達の自主治療サークル仲間の(知的障がいもあるらしき)若い女性に、ヘルパー女性が、イヤなヤツなら殺せばいいと吹き込んだ結果、若い女性が、自分や主人公を性欲処理の道具扱いしていた自称作家のプレデターを殺害するオマケ付き‥‥
あなたねぇ、
神経症患者や
介護対象の高齢者や、
盲人や
認知症患者や、
知的障がい者に
殺人させてエンタメにして、
消費してちゃあ、アカンでしょ。
倫理的に許されんでしょ。
よくこれ、韓国の映倫(?)通ったな‥‥
よくこれ、日本で上映、映倫が許したな‥‥
ホントは、スコア、−100点付けたいところだけど、最低点0.5点までしか下げられないようなので、最低って意味での0.5点です。
この映画の製作関係者全員、
そして、
この映画観て単純に喜んでいる人全員に、
まともな倫理観があるのか、心底から疑う。
胸糞とか、鬱展開とか、
そうゆう呑気なもんじゃぜんぜんなくて、
これはアカンです!
韓国でもダメでしょ、
楽しんでる場合ですか!
人間として、許したらアカンやつです!
あとで何か問題になっても、私ゃ知らんぞ、
ホンマに‥‥
※Filmarksにも投稿
重たいテーマ
映画『ビニールハウス』自宅における老老介護の現実が迫ってくる。みんな目をそむけがちな問題なんだけど、高齢化社会を迎えてそうも言ってられない。「半地下家族はまだまし」のキャッチコピーは、どこか的外れだ。介護の問題は、一人で抱え込まないこと。
『パラサイト』とは別問題
「半地下はまだまし」のキャッチコピー。
あえて「パラサイト」を持ってくるあたり、宣伝効果を狙ってでしょうが。
本作は、全く別の問題提起。
あくまでも、介護の現場の現状。
あえて言えば、韓国のという注釈がつくかもしれませんが。
この問題は、万国共通。
老老介護をする夫婦の家庭に入る介護士の話。
彼女が住むのが、農業用のビニールハウス。
このあたりで貧困の問題を持ってきたいのだろうけど。
その割には。ビニールハウスの室内が、意外ときれい。
あまり悲壮感が伝わってこない。
確かに、まともな家に住めない経済事情があるのだろうけど。
日本だって、ネットカフェで生活する人も多いわけだし。
際立って、社会の貧困化が伝わってこない。
介護は経験したものしかわからない。
これもよく言われることなんですが。
この映画から、その様子は伺い知れる。
特に今回は、家庭における老老介護。
妻は、かなりの進んだ認知症。
そこに、ヘルパーとして主人公の女性が関わってくるんですが。
これだけ認知がすすんだら、施設だよなと思ってしまうんですが。
韓国も介護保険の事情は、日本と似通った形。
ただ、始まって日は浅いのですが。
特にこの家庭内で、介護をしようとすると家族は大変。
また、施設に入れようとしても本人が受け付けないとか。
致し方なく家庭でとなると。映画のような悲劇はあるだろうな。
かの有名な歌舞伎俳優の事件にしても、介護の重圧が背後にあったはずだ。
まだ、介護ヘルパーを入れられるのはましなほうで、これとて本人が頑なに拒めば、万事休す。
根本的解決策はない
残念だけど。
アメリカのような車社会だと、認知症がなくても運転ができなくなった独居老人は、施設に入るしかない。
日本はどうかというと、認知症が進んでしまうと、火事や事故の心配があるので、施設ということになるけど。
そうでなければ、本人の意思で、かなり身体的障害が進んでも、自宅生活が可能となる。
ただ、今回の介護保険の改定で、訪問介護の点数が減らされたので。
今後は、このサービスが受けられなくなる心配が出てきている。
問題を抱えても、一人で悩まないこと。
とにかく相談できる人に相談して、解決方法を探ること。
でないと、根本的解決方法がないとはいえ、問題を抱え込んでしまうと、この映画のような悲劇が。
だから、地域社会でもこの問題を常に頭において。
相談できる場所、組織、サークルなどなどできる限り増えないと。
これから介護問題は、本番を迎えるのだから。
息子
韓国には、ビニールハウスに暮らす人達がどのくらいいるのだろうか。裕福な老夫婦の介護を仕事とし、母親の介護をしながら少年院に入る息子の帰りをまつ主人公は、おそらく夫から暴力を受けており、自傷のためカウンセリングサークル?に通う。影のある美人だからか、断れないたちなのを見抜かれてか若い先生?と男女の関係にある。
息子と住むための物件を探しているときだけ、幸せそうな顔になる。そんな母親の心を知ってか知らずか、おじと暮らすより母と暮らしたいと少年院から電話をする息子。まったく、更正してる気がしなかったがやっぱり。主人公は悪いことをしたわけではないのにやりきれない。
裏目
たしかに半地下のほうがマシかも
ビニールハウスが出てくる韓国映画(しかもそれが燃える)というとバーニングを連想してしまうが、こっちは自傷癖、認知症、盲目、知的障害、非行少年…とネガティブ材料をいろいろ集めて展開していくサスペンスで、劇伴ほぼなしの緊迫感に満ちた100分間はかなり楽しめた。
しんどい要素を詰め込んだ酷い話なのだが、それらのネタの使い方がうまくて伏線回収も丁寧。小倉智昭似の盲目の旦那に悪事がバレそうになるところでは、張り詰めた場面にも関わらず(逆にそれゆえに)爆笑したくなるシーンにもなっていたりで、ホントに気が抜けない(笑)。
主人公役のキム・ソヒョンは序盤の不幸で枯れた感じから、話が進むにつれて美人になっていくように見えたけど、気のせいだろうか(まあ元から美熟女なんで…)。
綻び
ある一つの出来事をきっかけに、誤った選択をしてしまったがため破滅へと突き進んでしまう事態に。人生においては何をやっても裏目に出てしまうことがある。そんな負の連鎖を描いた作品。
主人公ムンジョンはビニールハウスで暮らす訪問介護士、一人息子は罪を犯して少年院に、実母は認知症で施設に入っている。彼女自身は知らず知らずに自傷行為を繰り返していた。
そんな境遇でも介護先では献身的に介護を行う、しかし同じく認知症を患うその家の奥さんからは日々罵倒されていた。
恵まれない境遇ながらもけなげに生きようとする彼女の精神はもはや限界だったのかもしれない。そんな彼女に追い打ちをかけるように悲劇が訪れる。
予告編で感じたほどサスペンスフルな展開ではなく、結構静かに物語は進む、途中眠気に襲われるほどに。でも奥さんの死体を運ぼうとしてるときに盲目の旦那さんが帰ってきてしまったりと結構スリリングなシーンもあって楽しめる。この辺のセンスは確かな監督。
誤って死なせた奥さんの代わりに自分の母親を盲目の旦那さんにあてがうムンジョン。このシチュエーションを聞いただけでも思わず笑ってしまいそうになるけど、実際には全然笑えない。
正直に事の顛末を話せばあの旦那さんならわかってくれただろうし、罪には問われなかったかもしれない。ましてやその後、己の認知症を悲観した旦那さんは妻と心中を図るわけで、結局身代わりに自分の母親が殺されてしまうというなんとも皮肉な結末に。
客観的に冷静に考えれば彼女は愚かな選択をしたと傍から見れば思うわけだけど、彼女の精神状態から考えれば正しい判断が可能だったかは疑わしい。あまりの事態に冷静な判断力を持ちえなかっただろう。
苦心してやっと息子と暮らせる家を手に入れ、ビニールハウス暮らしともおさらば。証拠となる奥さんの遺体もろとも焼き払うが、そこには少年院を退所したばかりの息子が忍び込んでいた。
またムンジョンが助言をした同じグループセラピーに通う女性もその助言通りに相手を死なせてしまい、警察には当然彼女からの助言に従ったと自供するだろうし。
不幸な境遇の女性が一つの出来事をきっかけにして更なる不幸に陥ってしまうこの救いようのない物語を通して、なぜ彼女は過ちを犯してしまったのか、彼女のような社会的弱者がこのような事態に陥ってしまうこの社会の在り方を問う意欲作。
通貨危機以後日本以上の格差社会になった韓国、不動産高騰による住居問題、実際に韓国ではビニールハウスを住居としている人がいることに驚いた。また障害を抱えた社会的弱者や高齢化問題、母子家庭の問題等々現代社会が抱えるあらゆる問題を詰め込んだ。本作がデビュー作となる若き女性監督を今後も応援したい。主演を演じたキムソヒョンはその女優オーラを消し去り不幸な女性を全く違和感なくリアルに演じきった。日本の女優さんでいうところ筒井真理子さんを彷彿。
ラストの絵はかなり好き。きっとイ・チャンドンの名作「バーニング」に触発されて作ったんではないか。
清々しささえ感じるBAD ENDING
半地下のがマシってことはないと思うけど…
生き延びるためのサスペンス: 負の連鎖のジェットコースター
負の連鎖がじわじわ広がって物語が展開するサスペンス、ビニールハウスの世界へようこそ。
ここでは、貧困や孤独、介護といった、現代の韓国社会が直面する切実な問題に焦点を当てています。
主人公ムンジョンのようにビニールハウスで生活を余儀なくされる人々の物語を通じて、社会問題に深く切り込みつつ映画というエンターテイメントに落とし込まれた物語をおっていく。
盲目の老人テガンと、重い認知症を患う彼の妻ファオクの介護士として働く彼女の姿は、重苦しい現実を突きつけます。
この映画は、負の連鎖がどのようにして広がっていくのか、その過程をじわじわと描き出しています。社会派映画好きからホラー映画愛好者まで、誰もがこのサスペンスに夢中になるでしょう。終始、息をのむ展開に「あー!」と叫びながらも、目を離せません。
映画の終わりに向けて連なる出来事が次々と引き金を引き、それは止まることはなく
駆け巡ります。映画を観終わってしばらく頭から離れないかも
救いのない不幸なパズルが完成してしまう
事前知識も期待値もゼロで見に行ったのですが、なかなかに面白かった!!
主人公が局面局面で悪い方向の選択肢を選び続ける話で、よくもまあ、ここまで不幸な要素を詰め込んで、思いもしない最悪な結末に話をまとめられるものです。
細かなツッコミどころやご都合主義的な部分もありますが、なかなかの剛腕で話を進めていきます。
ひとつ疑問なのは、小説家の先生と不倫相手は同一人物? どこかのシーン見逃してたかな?
こちら監督の長編デビュー作らしいので次回作以降に期待したいところです。
タイトルなし
ビニールハウスという題名の割に、それ自体のマイナス部分がほとんど描かれてなく、逆に床もしっかりしてそうだし、家具も冷蔵庫も流し台もあるし意外と住みやすそう!と思ってしまった。
介護描写ばかりが長く描かれてましたが、肝心の主人公の数々のやらかしを放ったらかしたまま、いきなりエンドロールだったのでビックリです。
ビニールハウスと言うより軍用テント
Wisdom
キャッチコピーはアレですが、介護の闇を描くのかなと気になって鑑賞。
一つのズレがやがて大ごとになっていくという感じの作品ですが、介護や障害にもフォーカスを当てて、それらが基本的に悪い方向へと進んでいってしまうのが今作の特徴だなぁと観ていて思いました。
夫婦を介護してる女性が奥さんに悪態をつかれたりするシーンは観ていてこれリアルの方がもっとキツいんだろうなと考えてしまったり、胡散臭い集会の人に懐かれたら実際はもっと面倒なんだろうなと思ったり、現実に近い感じで作品を描いているのもあって、淡々としていましたが、エンタメには見られない陰鬱さがあって良かったと思います。
途中、介護してる奥さんを事故で殺してしまってから事態は一変するんですが、ここまで意外と長いのもあってやっとかと思ってしまいました。
そこから自分の母親を身代わりにしてやり過ごす日々が続くんですが、なぜかうまいことすり抜けれていましたし、身代わりの面白さはそこまでなかったかなと思いました。
ラストシーンこそ中々にインパクトがありましたが、どうもそこまでの道のりがゆったりだったのもあって、あの燃え盛るシーンの哀愁にうまく浸れなかった感じがありました。
題材こそ良かったものの、不幸だらけだと観ているこちらもズシーンと気が重くなってしまうなと思いました。エンタメって難しいです。
鑑賞日 3/19
鑑賞時間 17:55〜19:45
座席 F-3
韓国の社会問題
床を拭くムンジョンが頭に残る
言葉は悪くなってしまいますが良い意味で胸糞悪いというか、終始心がザワザワ、ずっと地を這うような暗い雰囲気が続きます。でも、こういう胸焼けするような目を背けたくなるような現実だから社会問題って言うんだろうなと。
ムンジョンが床を拭くシーンが何度かある。その掌に込められた力から、それぞれ異なった感情が感じられるのが印象的だった。
母親ってのはやはり何があっても子供への愛を捨てないものなんだね。息子はそんな母を軽蔑してる感じだけど…。子供のためならなんでもやってあげたいという思いが歪んだ形で表出してしまった。
グループセラピーのシーン。少し前に見た「夜明けのすべて」にも出てくるけれど、まるで雰囲気は逆。不安を和らげるというよりは、一歩間違えれば危うい刺激に触れる場となっており、これだったら個別カウンセリングのほうがいいのでは…と見ていて辛くなった。ムンジョンは何か精神疾患を抱えているようだったけど、どんな病気に当てはまるのかはわからなかった。
暗闇から脱出できない後味悪いラストになっているので、平常心でいられるときに観ることをオススメします(^^;
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