「余分な部分を削ぎ落とした作品」ビニールハウス tohkoさんの映画レビュー(感想・評価)
余分な部分を削ぎ落とした作品
訪問介護士でえるジョンウンはビニールハウスで暮らしているが、
そこまで追い詰められて貧困については説明がない。
作中で息子が少年院にいることや離婚歴があることは語られているが、
現在の生活に至るまでの経緯は語られない。
時折、自分自身を殴る自傷行為が描写され、
そのため自助グループに繋がるエピソードはあるものの、彼女の心の傷や闇については深く語られない。
ラストも深い余韻を残して終わる。
語りすぎないことが時にはかえって雄弁に語ることもあるのかもしれない。
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