「揺れるこころ」ふたごのユーとミー 忘れられない夏 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
揺れるこころ
「良い映画みたいだよ」珍しくパートナーが自分から観たいと言い出した作品で、ワタシはほとんど事前知識無いまま鑑賞。そんな訳で始まって暫くしてから「あっ、台湾じゃなくてタイなのね!」なんて始末で(トホホ……)
まあ、設定自体は日本のラブコメにもありそうな双子少女とイケメンひとり、恋の行方はさて、どうなる?みたいなものなので、目新しさは感じませんでした。
が、!!
主人公ユーとミー、二役を演じる彼女の演技に釘付け!初潮を迎える少女のあどけなさを持ちながら、恋心に揺れる大人の表情を見せる、しかも二役をきっちり演じ分けていてそれはそれは素晴らしい。
タイの田園風景や素朴な子供たちの笑顔も相まって、心がホンワカ温まる、そんな秀逸な一作に仕上がりました。
1999年から2000年に切り替わる時、大人たちはミレニアム問題に振り回され、子供たち(ワタシを含む一部の大人たちも)はアンゴルモアの大王がいつやって来るのか、ワクワク・ビクビクしながら過ごした時期で、その不安定さと現在のような通信手段の無さがノスタルジックな世界観も創り上げていたような気がしました。
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