「【”あー、早くキツイ仕事を終えて家に帰って、映画見たいなあ・・。”今作は、アキ・カウリスマキ監督の見事な超短編映画である。】」Valimo NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”あー、早くキツイ仕事を終えて家に帰って、映画見たいなあ・・。”今作は、アキ・カウリスマキ監督の見事な超短編映画である。】
■鋳物工場(Valimo)で働く労働者たちが過ごす昼休み。
皆、サンドイッチなどを食べながら、シネマトグラフの発明者であるリュミエール兄弟の世界初の実写商業映画『工場の出口』を鑑賞している。
◆感想
・超短編映画ながら、アキ・カウリスマキ監督のセンスが冴えわたる作品である。
労働者たちが、笑いもせずにジッと『工場の出口』を観ている表情が、絶妙に可笑しいのである。
”あー、早くキツイ仕事を終えて、家に帰って映画見てえ。”という声が聞こえて来そうな作品である。
<今作は、フィンランドの重労働者の視点で”映画を観たい”という思いを伝える恐るべきテクニックに敬服する作品である。>
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