「憧れのプール付きは事故物件」ナイトスイム 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
憧れのプール付きは事故物件
プール付きの家は憧れ。
でももし、そのプールが曰く付きだったら…?
プール付きの中古物件に越してきた一家。
父レイは元メジャーリーガーだったが、難病で引退。治療とリハビリも兼ねて。
プール付きの家に喜び、友人らを招いたり、ホームパーティーなど満喫していたが、妻や子供たちがプールで怪異に遭遇する。
しかしレイはプールで身体が改善方向に向かい、聞く耳持たず。プールに取り憑かれていく。
妻イヴはプールについて調べ始めると、前住人の忌まわしい事件が…。
家族を襲うは家ではなく、プール。
この発想は面白いが、プロット的にはB級。
ブラムハウス・ホラーでなければスルーしてたかも。
例えB級的でもついつい見てみたくなってしまうのもブラムハウス・ホラーの魅力でもある。
水を使った恐怖は本作の見せ場。
水中からの視点。プールサイドに家族や人影。が、水から出ると誰もいない。
定番だが、水中にいる何かに引き摺り込まれる。排水口から、プールの底から。
一定のホラー醍醐味はあり。
本作は短編作の長編化らしいが、納得。一発勝負なアイデア。主人公を元メジャーリーガーにした必要性や家族のドラマなどちと間延び感。
プールの忌まわしき過去ももっと話に絡んでくると思ったら…。って言うか、前住人の娘が母親を求めていたんなら、あのキチ○イババアをプールに突き落としゃあ良かったんじゃね?
ラストはJホラーのようなグダグダ&超常現象的に終わり、何とも消化不良。
犠牲を求める忌まわしきプール。家族の為に父親は犠牲になったって事…?
家族のその後が不憫。
父親はプールの中に消えて、行方不明になりました…とさ。