「クランベリーズはどこへ?」ドリーム・シナリオ luna33さんの映画レビュー(感想・評価)
クランベリーズはどこへ?
ある意味予想通りと言うか想定内と言うか…。
それなりには面白かった。どちらかと言えば好きな世界観だったし。
ニコラスケイジは(良い意味で)素晴らしくキモかったし。
SNS時代全盛ににおけるミーム化の速さと怖さ。
それらに対するアンチテーゼとも言えるかも知れない。
とは言えだ。
この作品で一番良かったのは「予告編」だった。
そういう意味では非常に期待外れだったとも言える。
何より僕がこの作品で一番気になったのは、予告編で流れていたクランベリーズの「ドリーム」という曲が本編で使われていなかったのでは?という点だ。これは僕の勘違いかも知れない。でも劇中にあの曲が流れた気がしないのだ。ラストかなと思ったらそれも違ったし、僕が聞き逃していない限り本編で「ドリーム」は流れていない。
この問題も含めて常々強く思っているのだが、この類は「予告編詐欺」ではないのか?
時々あるのだ。本編と味の全く異なる予告編が作られる事が。今回この曲がもし予告編でしか使われていないとしたら、これはもう詐欺だ。たかが一曲ではあるが大ヒットした有名な曲だしポップさがとても印象に残る名曲だ。その上で、この作品の予告編はこの曲を中心に組み立てられており、その「イメージ」が少なくとも僕には強烈に付いていたのだ。もし本編で使ってないのに予告編で使ったのだとしたら極めて悪質だと思う。
サスペンスやスリラーなどでは予告編で大事な所を隠すのは当たり前だし、そうでなければいけないと思う。また凝った作品だと予告編から伏線を「仕込んでくる」ケースもあるし、ミスリードをさせるパターンもあるがそれらは別に構わない。ただ作品の意味合いや色合いなど作品の「味」を変えてしまうような予告編を作るのは「絶対に違う」と思うのだ。そこがどうしても腹が立ってしまう。
例えば、今年の作品だと「落下の解剖学」がそれに当たると思う。予告編では謎解きサスペンス臭を全開で匂わせておきながらいざ蓋を開けたらまるで違っており、これには大きく失望した。映画がつまらなかったとかではなく、予告編と味が違い過ぎて腹が立ったのだ。商業的な意味合いとか事情は色々あるだろう。大人だから分かるし受け入れますよ、ある程度はね。ただやり過ぎるともはや作品をリスペクトしてないよね?と思ってしまう。まあそれも含めて作品なんですよ、それも戦略なんですよと言われたら返す言葉も無いのだが。
以前からずっと思っている事なので今回書いてしまいましたが、ちょっと作品本編のレビューとは話がズレてしまってます。申し訳ありません。
※もし僕が聞き逃して劇中に曲が流れていた場合は、不適切な内容になるのでこのレビューは削除しますね。
返信ありがとうございます。
インスパイアソングなら予告で使うな、作品にぴったりだと思ったんならどっかで使え、と。笑
(観終わって「使われなくてよかった」というケースもありますが)
ちなみに自分も「めっちゃ泣きました~」とか「〇〇サイコー!」系のCMは萎え要素のひとつです。
予告編で主題歌だと思ってた曲が一切流れないこと、最近増えましたね。
後で調べたら「イメージソング」だの「インスパイアソング」だの、そんなカテゴリ出来たのね、と。
ITOYAさん、共感頂きありがとうございます。
最新だと横浜流星君の「正体」の予告がいま盛んに流れてますが、これもちょっとネタバレっぽくて個人的にイラッとしています。彼が後ろを振り返って口パクをする、その口の動きで何を言ってるか(予告編の段階で)はっきり分かってしまうのです。この言葉からストーリー全体がほぼ読み取れてしまうわけで、これは予告でバラしちゃ絶対ダメだろっ!と非常に憤慨しております。
僕が気にし過ぎなのかも知れませんが。
最近予告編詐欺が多いですね。
逆にネタバレカットが流れてたり。
ここでこのカットが予告編であったから、まだ死なないとか、あのセリフがまだでてないとか、気になります。
予告編でよく聞く曲とかもある気がします。