「まさかの国辱」ソウルの春 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの国辱
久々に、こんなに胸糞悪い映画観ました。
褒めてます。
私利が正義を駆逐するなんて、
最後まで
「そんなのアリかよー😭」
と嘆いてましたが、
ラストの集合写真で腹落ちしました。
多少フィクションと言えど、
コレは史実なんだと。
でも史実だとして、
こんな俗っぽい人たちに治められていた韓国国民の悲哀たるや計り知れない。その悲哀の鬱憤を今作で晴らしている様な気になれば、この映画は意味がある。実際2023年の韓国国内No.1の動員という事実が、国民の気持ちを表している。
ただ実際には、
その当時の国民はそんな裏側の真実など知る由もなく、
民主化を進めた名大統領と讃える人もいたとか。
彼の晩年は、
今作で細かく描かれている暴挙を精算する様な、
悲しい晩節となった事だけが、
今作で鬱憤が溜まった自分には
溜飲を下げてくれる事実になる。
ファンジョンミン、チョンウソンが出てる、
だけで観ると決めました。
流石名優のお二人、迫真の演技に手に汗でした。
とても憎らしいファンジョンミンは、
「アシュラ」の時同様、名人芸でした👏
今晩は
コメント有難うございます。
韓国は、朴大統領時代から数代、陸軍出身者が大統領を務めた事と、大統領に巨大権限が集中する政治システムの瑕疵により、軍事独裁国家が近年まで続いていた事が、韓国映画陣の当時を糾弾する思いでの優れたる映画製作に繋がっていると思っています。
日本は、第二次世界大戦の敗戦により旧帝国軍の戦犯は居なくなったので、韓国程苛烈なポリティカル映画が産み出されにくいと私は思っています。
但し、日本も与党の右傾化が進んでいるので、(日本会議が設立されてから、その動きは加速しましたね。)我々はカントリージェントルマンの如く常に政治の行方を注視し、最低限国政選挙には行かないといけないと思っています。では。