劇場公開日 2024年9月6日

「忠誠心」ランサム 非公式作戦 レントさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5忠誠心

2024年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ファン・ジョンミン主演の「極限境界線」に引き続き異国の地で拉致された自国民の解放のために奮闘する外交官とその相棒。
ただ、前作と違い時代は全斗煥政権下の韓国。人権が重んじられない独裁政権下の時代のためそれが現地での活動の足を引っ張ることに。国からの支援もない中での主人公達の綱渡りの救出劇が繰り広げられる。

我々外交官は国に忠誠を尽くす、だから国もそれにこたえてほしい。仲間の外交官を救うために同僚たちが自分の給与をカンパして述べたこの言葉が胸を熱くさせる。

愛国心や忠誠心などというものは無理矢理植え付けるものではない。国が国民の一人一人を思ってくれたなら自然と国民は国を愛し、忠誠を誓うようになる。国がやるべきことをやっていればおのずと芽生えてくるものなのだ。

現地ロケや現地での役者さんの起用で相変わらず映像クオリティーが高い韓国映画。日本映画だとこの辺はなぜか噓くさくなるのだがさすがである。

レント