THE MOONのレビュー・感想・評価
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韓国でも流れる音楽は「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」なのね♪
韓国が航空宇宙庁KASA(映画ではKASC)を設立したのが2024年。失敗に終わったナレ号打ち上げもこの年だ。もしかしたら本当に韓国が月面着陸を目指す日がやって来るのかもしれない。などと色々想像させてくれる作品でした。
映画ではそのリアルさとウソのバランスが程よく描かれていて、実際に宇宙飛行士が一人取り残されたらどうなるのか?といった設定で観る人をハラハラさせてくれる。結局、韓国独自での計画もNASAに助けを求めるところもリアルさを醸し出すためのよい材料。
ルナ・ゲートウェイなる宇宙船はちょっと現実的ではなかったかな。さすがに5時間以内に救助するには月を周回していなきゃダメだろうし、それが5年後に実現するかというと、やっぱり無理。どうせならリアルさを排除したほうが面白かったかも。月の裏側に行ったら、ハーケンクロイツの国旗が立っていたとか・・・
天文台で働くソル・ギョングの相棒みたいな存在の女性がホン・スンヒ。YouTubeを使ってソヌを助けるための世論を高めるのはリアルのほう。猟銃のシーンはなかなか良かった。今後の活躍に期待したい。
ドローン大活躍
韓国映画のよくあるパターンで傑作ハリウッド映画をうちでも真似て作ってみましたみたいな作品。
完全に「ゼログラビティー」や「オデッセイ」をごちゃ混ぜにして同じチゲ鍋に煮込んでみました、味付けは少々お涙頂戴のため塩気を強くしすぎましたみたいな。
でも出来上がりが大味でしたね。映像はさすがに開発されたCG技術を流用していてそれなりだけど、ストーリーに真新しさもないし、内容的にも結構粗が目立つというか、杜撰というか。
そもそもどんな時でも合理的な判断能力が必要とされる宇宙飛行士があんなに情緒的じゃあいかんでしょうし、それ以前に命令無視して独断で行動してるしね。
そんな無茶な行動した者の救助のために自分たちの命をかけなければならない方の立場も考えてほしいもんだ。
クライマックスで同じ韓国人のNASAの責任者が宇宙ステーションの乗組員に救助を頼むとこなんて少し都合よすぎる気もする。
もともと月面探査した国が優先的に月の資源確保できるみたいなことから功を焦り独断で月面着陸したと思われても仕方ないし。本人は犠牲になった他の隊員の意志を汲んでしたことだとしても。
また彼らのように宇宙というフロンティアを目指すものがやすやすと自害するような精神力ではとてもその任務を全うするのも無理だと思う。
パイロットが三人のみで一人残された人間が操縦できないなんてあるかな。そんな色々と設定が雑な感じで映像のリアリティーに比べて物語にリアリティーがあまり感じられない。
確かにオデッセイやゼログラビティもそこまでリアルかと言われると疑わしいけど、ある程度観客を映画に引き込むほどの説得力は備えた作品なのであれだけヒットしたんだろうし。
ラストの大統領の演説も取ってつけたような偽善的な内容。月は誰のものでもない、人類みんなのものなんてね。
どうせなら、月の裏側に現在建設されている噂の中国の月面基地での宇宙戦争みたいなおバカ映画にした方が面白くてなったかもね。確かナチスが月面基地から攻めてくるというおバカ映画もあったし。
韓国映画界の名俳優もそろえた力作だけど、これは劇場で見なくてよかった。
月に吠える
今回は盛り過ぎ
月面ダイハード
流星雨と戦った気分
太陽光パネルはハンファかな?
ハリウッド映画みたいな韓国製SFアドベンチャー映画。特に前情報なしだったが、大好きな作品スウィング・キッズのD.O.が主演だった。土と岩石と機械だけの無生物・無機質な空間で唯一キャラが立っていたドローンのマルはやはり最後にやってくれると思っていたし、NASAのルナー・ゲートウェイのクルーたちへの元妻の呼びかけにはわかっちゃいるけど滂沱。
月面バギーのタイヤにハンコックのロゴがどーんと描かれていたりコリアン・ナショナリズムが高揚する内容のため、おもに日本スゴイな人たちには不快になる作品ではあるが、まあ、リアル無視だとか、ガバナンスどうなってんのとか、ツッコミどころは多々あれど、月と宇宙空間を舞台にした人間ドラマだし、翻ってこのスケール感を今の邦画で作るのは無理っぽいことのほうが、いと哀し…。
好きかも
はぁ・・・。
ある劇場で発行された期間限定の割引クーポンの使用期限内で何か観に行く作品はないかと探した結果、本作品を鑑賞することに。
ちなみに上映劇場は少ない作品のようだった。
朝早い時間帯での上映がなかったのだが、100席ほどあるスクリーンで鑑賞者はわずか「5名」ほどとかなり少なかった。
知識は大してないものの宇宙は割と好きな方なのだが、一言でいうと何というか全体の話の展開が淡々としていて、とくに驚きもなければ音楽が良いといったこともなく、これとった感動もない作品だった。途中眠くてウトウトしかけていたほど。
ちなみに、縦95mm×横70mmのシルバーの薄い袋を入場特典でもらったのだが、中身は縦85mm×横60mmの非売品のペラペラの薄いカードが1枚だけ入っており、片面は作品のタイトル。
もう片面には宇宙服を着た韓国の主演俳優が写ったものだったのだが、これ・・・コストかけてわざわざ用意するレベルのものなのか?と個人的にはおもった。
もちろんせっかくもらったものなので捨てるとかはしないが。
どうせ用意するならせめて3枚ほど封入しておいてほしかったし、撮影オフショットのようなものの方がファンも喜ぶのでは?
個人的には作品タイトルのミニポスターの方がまだ汎用性があって良かったのではないかとおもったりはしたが。
まぁレンタル開始しても多分観ないだろうきっと。
ゼログラビティのキムチ版って感じ。
宇宙規模の人間ドラマ
ネタバレしないよう話すのは難しいので(笑)
太陽風により電波が遮断されナロ宇宙センターと通信が出来なくなったウリ号。機体に不具合があるかもしれないため、機内にソヌを残す形で船長のサンウォンとユンジョンの二人で危険を顧みず船外へ修理に取り掛かる。
修理の末に再び宇宙センターと通信ができるようになったのも束の間、宇宙って恐ろしいもので通信機器が正常に作動しない、また正確な情報が伝わらない状態では、人間性が試される。知識がある云々ではなく、冷静に考えられるかどうか。
最初から太陽風のことを知っていたら発射なんてやめたはずだろうし、宇宙知識すら無知な方々により強行的に打ち上げられた末の顛末ならば自業自得としか言いようがない有り様。
だから、ナレ号の設計に携わり同じシステムのウリ号についても知識豊富なジェグクを呼んだわけだが、ラストになればわかる。そもそも発射には向かない状態だった、それでも国の威信がかかっているから発射はやむを得ない。強行的に打ち上げられたために事故は起きた。
自らの罪を知りながら、ソヌの言葉に突き動かされ宇宙センターに戻ったジェグク。ソヌに拒絶されてしまうが、自ら犯した過ちを伝え、ソヌははじめて父の死の真実を知る。
選ばれた宇宙飛行士が気の毒過ぎる!
人命を何だと思っているのか、それもまた国の威信をかけてならなんでも?北の将軍様と考え方は同じではないだろうか。まあ同じ半島だしね。政治の思考や首都が違うだけか(笑)
そのあたりイライラしか募らないからマイナス。天災ではなく人災によるものだから。
最後はムニョンの訴えに対して応えたゲートウェイに救われた。ゲートウェイに搭乗していた宇宙飛行士の心の広さが宇宙だったね。ラストがとても印象的だった。
ジェグクの罪を赦したソヌの心の広さも宇宙規模だった。
大画面で鑑賞をおすすめ
割とレベル高い宇宙空間映像!
こういった映画を真正面から撮れる韓国映画界が素晴らしい
7/19公開の『FLY ME TO THE MOON』と若干混同しているところがあったのですが、一足先にこちらを拝見しました。
映画そのものとしては、特別すごいストーリーというわけではないですし、突っ込みどころもあるのですが、従来ならばハリウッドでしか成立しないであろう題材に真っ向から挑戦し、しっかりとエンタメ作品として作り上げているところは本当に感心します。
しかも『FLY~』が米国の過去の栄光をフェイクで塗り固めるかのような予告編である一方で、本作は米国に次いで韓国が月への有人着陸を目指す、という前向きなストーリーを恥ずかしげもなく作り切っているのが素晴らしい。
要所要所で頼りになり、可愛げすら感じられるドローンMARUや探査船内のぬいぐるみなど、小道具もストーリーに効いていて、最後は泣ける展開で非常に楽しめました。
純粋なエンタメ作品にしっかりとバジェットを投入できる韓国映画界は本当に素晴らしいし、うらやましい限りです。
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