「B級オブB級」ブリックレイヤー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
B級オブB級
おじさんアクション映画もバリエーションが増えてきた。元エージェントって設定だけではありきたりになってるのだろう。驚きのレンガ職人という設定だ。
元エージェントのレンが職人が、昔の友人や同僚とのしがらみでミッションに駆り出され活躍するという話。この一文だけでもB級感がハンパない。実際観てもB級らしさ全開の映画だった。
そもそもストーリーにあまり乗れない。CIAが裏で動いたいろんな悪事がバレてしまうのを防ごうとするって基本路線がそもそも小さい。悪巧みした人間も動機は恨みでしかないし。すごく大事なミッションなのに経験が浅そうな女性エージェントとすでに退職したOBエージェントで取り組むってのもテンションが上がらない。さらにレンガ職人という設定をあまり活かせていないことにも不満は残る。
でも、それ以上にアクションシーンがわかりづらいのが残念だった。とにかくアクションの映し方が近すぎる。あんなにアップで映されても動きがわかりづらい。迫力を出すための演出なのかもしれないが、明らかに失敗していた気がする。個々のアクションシーンは悪くなかっただけにとてももったいない。
終わらせ方もB級っぽいなと思いながら観ていたが、エンドロールで監督がレニー・ハーリンだったことを知った。たしかに最近監督した映画のイメージはない。もっとできるはずだろレニー・ハーリン。
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