それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルンのレビュー・感想・評価
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努力家ばいきんまん
大人も泣いているというので見に行ってみたのだが、確かに感動した。今作の主役はばいきんまんで、彼の諦めない姿と努力家の一面がクローズアップされていた。
絵本の世界に吸い込まれたばいきんまんは、妖精のルルンに請われて、絵本の世界を壊そうとする「すいとるゾウ」をやっつけるために立ち上がる。しかし、生身では全然敵わないとみるや、巨大ロボを作り上げて再び立ち向かう。それでもダメならアンパンマンを呼んで戦ってもらうのだが、この自らの力の限界に自覚的でありながら、それでも諦めない姿勢が素晴らしい。
悪役としてアンパンマンの引き立て役という宿命を背負い、いつも悪さをしてはぶっ飛ばされるばいきんまんだが、思えば彼は何度アンパンマンにやられても諦めずにまた悪さをしようとする。いつもユニークなメカを持ってくるが、あれらも全て自分で発明・開発しているのだ。不屈の精神を持ったばいきんまんはむしろロールモデルに成り得る存在じゃないかと思った。
不屈のバイキンマンと無敵のアンパンマン
隣にいた子供の反応が全て
「あぁバイキンマンが…。」とピンチになったバイキンマンを、子供が応援していた。その反応がこの作品の全てなのかと…。
私個人は生粋の善玉派。アンパンマンの作品の中でバイキンマンを気にした事はほとんどない。でもこの映画そんな私に色々な気づきを与えてくれた。悪玉たるもの苦労なんてしない。楽して勝とうとするもんなんだと思っていた。でも今回バイキンマンが汗水垂らしてメカを作るところを見て、「いつもこんな苦労をして色々なメカを…。」と芽生えてはいけない愛着のような感情が湧いてきてしまった。そう思ったら今まで憎たらしくて仕方なかった様々な悪玉たちの顔が浮かんできた。あいつもこいつも見えないとこで苦労してんだなーって感じてしまい、なんだかそいつらにも愛着が湧いてきてしまいそうだった。
何が言いたいかというと悪玉に愛着湧く話ってのは物語の禁じ手なんだと思った。だけど記憶に残るのはいつも禁じ手。この作品はアンパンマンとバイキンマンの関係が続く限り話題に上がるんだろうと映画を見終えて思った。
天才 vs 努力家
3歳息子の映画館デビューに。本編が始まるまでの予告編の長さだけで、「まだ〜?」と駄々をこね始めて、ヒヤヒヤ。「アンパンマン、お顔の準備をしてるんだよ〜」と宥めることで、なんとかじっとしておくことに成功。無事に本編までたどり着く。オープニングでは、アンパンマン体操やアンパンマンマーチが流れて一気に息子の心を掴む。他の方のレビューで子どもたちが歌い出すとあったが、今回の回では誰も歌い出すさなかった。
今回の主人公はバイキンマンらしく、バイキンマンがいつも以上に活躍していた。
「おれは、何度やられても…諦めないんだー!」ってセリフに、今回の特別キャラのルルンが心を動かされる。
そのセリフに、そういえばバイキンマンってアンパンマンに何度でも挑んでいくよなぁと思った。アンパンマンはその純真とパワーだけで何度でもバイキンマンを払いのける。バイキンマンはあれやこれやと策やロボを作っては、アンパンマンに挑む。もはや天才 vs 努力家の構図じゃん! と妙に感心する。
劇中では、バイキンマンが何もないところから一からロボを作っていく過程が描かれるのだけど、バイキンマンの0→1精神がすごい。己がもっている力にかまけているのは、もしかしてアンパンマンの方かもしれない。息子と60分しっかりと映画を見て、劇場をあとにする。映画館を出たなり「つぎのアンパンマンみるー!」と別の劇場に入って行こうとする息子。慌てて止めると「アンパンマン、お顔のじゅんびしてるの?」と言う。ひとまず次も映画館で見られそうだ。
バイキンマンさま〜〜〜💕
かねてからバイキンマンは『理想の男ランキング』上位に食い込む素敵メンズだと思っていたけど、この映画を観て堂々一位に躍り出た〜❤ ❤ ❤
もーね、とにかく凄いの、バイキンマンの活躍と諸々の対応が!
SDGsを意識したDIY男子で頼りになるし、“今時の若者”(と称したら怒られるかもだけど)のルルンを傷付けることなく時に愛の鞭で突き放すことはしても結果的にはヤル気を覚醒させちゃう素敵な中間管理職っぷりを発揮✨✨
あたしもバイキンマン様の下で働きたい〜〜〜(´∀`艸)♡♡
ジャムバタチーズの活躍にも注目!
仔象姿に変えられても自分たちの本分を忘れることなく、仔象姿でもアンパンマンの新しい顔を全力で作るその姿に励まされた!(そのほかのパンヒーロー達は何の役にも立ってなかったよ、ホント😂)
いや〜〜〜いいもの観た💜清々しかった🌀
これまでにアニメ映画作品ってそれなりに観てきたけど、シアター内が真っ暗にならないのはアンパンマンが初めて。薄暗さを残しておかないと泣き出してしまう子どもが対象年齢ってことか………。
異世界転生したバイキンマン
さて、子供は楽しめたのかと気になった
ムネアツ「アンパンマンとばいきんまんはお互いのことどう思ってるのか」
思ったよりも熱い展開になっていない。
ゲストキャラのルルンの設定がちゃんと提示されていない。
演出的な派手さが乏しい。
と、正直残念な点は多い。
しかし、逆に楽しい部分も十分にある。
目立つのは「ばいきんまんがどうしてあんなにホイホイとロボットを作ってアンパンマンと戦えるのか」という日常的な疑問に対しての明確なアンサー。
乏しい資材を最大限に有効活用し、細部に拘り、地味な作業をこなす彼の姿はまさしく匠だった。
個人的に一番はアンパンマンとばいきんまんのお互いへのスタンスが明確に描かれていること。
アンパンマンはばいきんまんにも偏見を持たず、常にニュートラルに接していて、ばいきんまんが困っていれば助けることに躊躇しないし、他の人同様に信頼もしている。
ばいきんまんはアンパンマンを宿敵としているが、アンパンマンのことを誰よりも理解してて自分でさえも助けてくれるとある種の信頼を持っている。
「アンパンマンを呼んでこい」
「ばいきんまん、ルルンを守って」
の2つのセリフはお互いの関係性を非常に巧みに表現している。
この展開だけで個人的には観に来た価値があったと感じた。
盛り上がり、という点では他のアンパンマン映画でのオススメはあるが、本作も見応えは十分にある映画だった。
一流のエンジニア A Top-Notch Engineer
X(旧Twitter)の書き込みか何かで、
「エンジニアリング的に見逃せない」
みたいなのを見て、思い立って行ってみた。
映画館の中は果てしなく場違いで、
会場が暗くなることなく本編上映。
真っ暗になったら、そりゃ子供が怖がるよな。
知っている曲が始まると、
子供達は、一緒に歌う。
見えたものをそのまま言う。
まるで人の家のリビングにお邪魔している感半端ない。
今回はバイキンマンがメイン。
テクノロジーの乏しい世界で、
鉄を集め、道具作りから始まったのはシビれた。
かっこいいぞバイキンマン!
独り鉄腕DASH、独りプロジェクトX。
その仕事ぶりは実に、プロフェッショナル。
見事に木造ロボットメカを組み上げる。
その始動のメカ描写も、
細かいところは聞きそびれたし、
パンフレットは絵本なので、
詳細は書けないけれど、
まずネジを巻き、
勢いをつけるためのカウンターウェイトみたいなものを動かし、
歩き出す。
巨大なカラクリ装置。
パシフィック・リムの1作目を見たかのような
メカに感動するあの感じ。
独り「すげー」とつぶやく隣で、
子供たちに配られた小さいタンバリンがシャンシャン鳴り、
「アンパンマンわぁ?」と親に子供が尋ねる。
そんな喧騒の中でも、エンジニアリング愛に溢れるメカ描写に感動していた。
最後は、アンパンマンをはじめとするオールキャストで
ピンチを迎えながらも、ハッピーエンド。
エンジニアの端くれとしては、
アンパンマンよりバイキンマンと話が合いそうだ。
終映後、
人の家のリビングからは早々に退場した。
I saw something on X (formerly Twitter) that said something like “It’s an engineering marvel you can’t miss,” so I decided to go.
Inside the theater, I felt completely out of place, and the main feature started without the room going dark.
Well, if it went completely dark, kids would get scared, right?
When familiar songs started, the kids sang along. They said whatever they saw out loud.
It felt like I had been invited into someone’s living room.
This time, Baikinman took center stage.
In a world lacking in technology, he began by gathering iron and making tools, which was thrilling. Baikinman is so cool!
A lone Tetsuwan DASH, a solo Project X. His work ethic was truly professional.
He expertly built a wooden robot mecha. I missed the finer details of its mechanism, and since the pamphlet was more of a picture book, I can’t describe it in detail. But first, he wound a screw, moved something like a counterweight to gain momentum, and it started walking. A giant mechanical contraption.
It felt like the awe of seeing the first Pacific Rim movie’s mechs.
While I whispered “amazing” to myself, kids were shaking their little tambourines, asking their parents “Where’s Anpanman?” amidst the noise, and I was moved by the mechanical depiction overflowing with engineering love.
In the end, it was a happy ending with all the cast, including Anpanman, facing a crisis but overcoming it.
As a fellow engineer, I felt I’d get along better with Baikinman than with Anpanman.
After the show ended, I quickly left the “living room” I had been invited to.
ばいきんまん、良いやつ
諦めない心と協力心
大嫌いなアイツを呼べ!
悪者が伝説のヒーローになる話
これだからアンパンマン映画の鑑賞は辞められないのよ。
バイキンマンカッコよすぎでしょ今回。
子供向け(2歳から有料)の映画に込めるには過剰なメッセージ性と遍的で芯を得た内容がですばらしいの一言です。
毎回思うけど子供向けを隠れ蓑に大人や親へのメッセージが上手に隠されていて作家性のレベルが高すぎますよ。製作者側の心意気がいぶし銀なんすよ。
子どもから大人まで楽しめるって本当に難しいと思うのだけれど、そこに挑戦し続ける姿勢は尊敬します。
アンパンマンと言う枠で縛られながらもここまで心に響くのはホントにすごいと思う。
私はここ数年のアンパンマン映画を見ているだけのニワカファンなのだけれども、アンパンマン卒業した大人にこそ見てほしい。
下手な感動作品より心に沁みるし励まされて勇気をもらえます。
感情論ばかりになってしまったので本作の見どころを
今回は普段悪役のバイキンマンにフォーカスした作品なのですが、随所にバイキンマンの人の好さや努力の天才であること、不屈の精神の持ち主であることが表現されています。
ルルンのドッジっぷりに嫌気がさすも努力を認めたり、木材と少しの鉄から巨大ロボを作り出したり。
バイキンマンってこんなにカッコよかったんだと再発見できます。
強大な敵(アンパンマン含む)に足がすくんでも、何度やられても自分の才能と可能性を疑わずに立ち向かい、決して諦めない。
自分以外の傍若無人を許さない孤高のプライド。
身体能力では敵わなくても頭脳とメカがあれば最強である自信。
実力も包容力もあって、こんなに魅力的なキャラだったっけ?いや惚れちゃうよこんな男前さん。
中盤どうにも敵わない敵との対峙の際はルルンにある人物を呼んでくるように指示するのですが、そのシーンは鳥肌ものです。
大嫌いだけれど実力だけは認めているアイツを…。
是非劇場見てほしいけれど、ハードル高い方はレンタルでも何でもいいから見てほしい。
クリエーター応援映画(ルックバック、数分間のエールを)を奇しくも連続で見ていた私には一番の応援映画でしたね。
モノづくりの楽しさ、やりがい、達成感。すべてが揃ってます。
世界悪役ランキング1位のジョーカー(バットマン)に匹敵するほどに魅力的でした(自分調べ)
悪事のレベルで言ったらバイキンマンの方が稚拙なので可愛さでは総合的にバイキンマンの勝利かも知れない。
自分勝手でわがまま、毎回やっつけられるけれどこりもせずまた悪さをする。
少しは改心しろよとは常々思ってはいましたが、これが彼の生き方なんです。
自分勝手に振舞えなくてはバイキンマンはバイキンマンでいられなくなってしまうのです。
そしてアンパンマン居るからトライ&エラーを繰り返し成長し続けられるのです。
全ての挑戦者に捧げる作品ではないかと。
余談ですが、前作のロボリィはAIの目覚めがストーリーに含まれていたのですが今回もAIが出てきます。
身から出た錆と言うか、本作は破棄されたロボが主人に立てつくと言った構図です。なんだか未来を暗示してるのかも、なんて考えてしまう作品でもあるんですよね。
超楽しくて感動できる傑作なんでみんな見て~!
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劇中セリフより
「俺さまなんてもっと失敗してるんだ、どうだ参ったか」
何をやってもダメなルルンを励ますため?ただ自慢したかったから?
とにかく飾らないストレートなセリフ、バイキンマンだから軽く言えるけどすごく重みのあるんだよなぁ。
俺様は何度だって立ち上がる
今年のアンパンマンはバイキンマンが主人公!?ってことで、バイキンマン推しとしては今年こそ劇場で見ないとと思い、公開翌日、早速鑑賞。
いやぁぁぁぁあ、めちゃくちゃいいじゃねぇかあああ!!!!カリスマ性に溢れ、日本を代表する最高のヴィランこと、バイキンマンの知られざる魅力に迫った本作。アンパンマンの出演時間・セリフ量を遥かに上回る大活躍。てか、これはもう映画アンパンマンじゃないぞ!バイキンマンwithアンパンマンぐらいだぞ!!見たいものが見れて大満足。バイキンマン主軸のアニメ、別枠で作ってくれないかな...。
最近のアニメがどうなってるのか分からないけど、バイキンマンってこんなにも優秀だったのかと、かなり驚かされた。持ち前の羽を使って飛んだり、既製品の鉄を加工して道具を作ったり、アンパンマンがいなければ世界を救うヒーローになれるのも大納得だった。失敗しても「俺様は何回も失敗してるからな!」と遠回しに励まし、上手くいったらちょっぴり褒めてくれる。彼自身が優秀であるためついていきたくなるし、見本として努力できるし、ホント理想の上司像だと思う。フリーザと重なる部分が多いよな...とも感じたり。
アンパンマンに対する向き合い方も流石。永遠の宿敵として日々ロボットの開発に勤しみ、何が弱点でどうやったら勝てるかを研究し続ける。その上、自分には無いアンパンマンのいいところはしっかり認め、悔しさを糧に努力を惜しまない。だだんだん開発パートは、あまりにカッコよくて泣いちゃいそうだった。なんて良い奴なんだよ。。。何度やられても立ち上がる。愛と勇気のヒーローは、バイキンマンだったのか。挫けず進み続ける彼の生き様は、今を生きる全ての人に重要視されるはず。今日から心にバイキンマン、持っておくことにします。
追記
冒頭のパワー系イケメンヒーローが大集合したところは往年のファンとしては胸アツだった。ナガネギマンとハンバーガーキッドの再登場は最高すぎ。一瞬でもテンション上がるなぁ。
仕事の流儀
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