「隣にいた子供の反応が全て」それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン アイさんの映画レビュー(感想・評価)
隣にいた子供の反応が全て
「あぁバイキンマンが…。」とピンチになったバイキンマンを、子供が応援していた。その反応がこの作品の全てなのかと…。
私個人は生粋の善玉派。アンパンマンの作品の中でバイキンマンを気にした事はほとんどない。でもこの映画そんな私に色々な気づきを与えてくれた。悪玉たるもの苦労なんてしない。楽して勝とうとするもんなんだと思っていた。でも今回バイキンマンが汗水垂らしてメカを作るところを見て、「いつもこんな苦労をして色々なメカを…。」と芽生えてはいけない愛着のような感情が湧いてきてしまった。そう思ったら今まで憎たらしくて仕方なかった様々な悪玉たちの顔が浮かんできた。あいつもこいつも見えないとこで苦労してんだなーって感じてしまい、なんだかそいつらにも愛着が湧いてきてしまいそうだった。
何が言いたいかというと悪玉に愛着湧く話ってのは物語の禁じ手なんだと思った。だけど記憶に残るのはいつも禁じ手。この作品はアンパンマンとバイキンマンの関係が続く限り話題に上がるんだろうと映画を見終えて思った。
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