劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」のレビュー・感想・評価
全85件中、61~80件目を表示
3期よりはマシ リピートしたくなる内容では無い
また同じパターンですか。
ウマ娘さんいつも同じですよね。主人公がウジウジ悩んで、吹っ切れて、最後は叫びながら(今回は何故か追加で光るんですが)走って勝ち。ずっとこれです。引き出しが無いんでしょうか?
しかも今回は悪名高いアニメ3期と同じ過ち犯してます。ダービー勝ったのに主人公がウジウジウジウジ悩むシーンが延々30分くらい続いて観ていてしんどいです。リピートする気も失せますよ。ヤンキーキャラなのになんであんな低テンションな画が続くんでしょう・・・
また悩む美少女の心理描写も陳腐なものです。キャラに感情移入出来ない作りなのに主人公はライバル抜けただけで急にヘラるし、そのライバルもウマ娘の性質がどうこう言っといて結局は走らずにはいられないとか言う今更すぎる結論しか出さないしでキャラに全く惹かれませんでした。
あと個人的にはキャラデザもイマイチでしたね。
アプリは大好きですけど、アプリの可愛いキャラと絵が好きなのであってこんな可愛くも無い尖ったキャラデザは中々受け入れ難いものでした。
変顔させる為にこういうキャラデザにしたのかは分かりませんが「女の子にシリアス顔させときゃウケるだろ」という安易な考えが透けて見えるようで好きではありませんね。
今作は一言で言えば、話を薄くして演出と作画で盛ったバトルシーン集めた映画って感じでした。主人公のウジウジシーンがとにかく長く感じるのでリピートするのは辛く、競馬やウマ娘の知識の無い一般層にも薦め難い映画だと思います。
ですが3期よりは幾分かマシです。破綻はしてないですし、いつも同じパターンとはいえバトルシーンは嫌いではありませんでしたから。
映画として楽しめるものではない
30代男性。大人向けの映画ではないかな、と感じた。軽い気持ちで楽しむウマ娘のファン向けのコンテンツとして捉えれば多少は評価できるが、基本的に観客が置いてけぼりになる作品と思う。
まず私が考えるこの映画の悪かった点は以下3点である。
1.心情描写の少なさ
2.声優の演技
3.音響効果
1について、各キャラの心情描写がほとんどなく言動の理由がわからないため全く感情移入できない。具体的には主人公のジャングルポケットはフジキセキの走りを見たことで自分もあのように走りたい!と感じて最強を目指すのだが、彼女は物語後半で追い抜くことに快感を感じているというような言動が見られる。これは人のレースを見て感じるものではないので言動との不一致がある。
フジのように走りたいのならばフジの走りのどんなところに惹かれたのかを描写してほしかった。
本能で最強を目指すというのであればそれで良いのだが、余計に半端な描写を付け加えたせいでボヤけてしまっている。
ダンツフレームも負けたくない・走りたいといった稚拙な感情を述べるだけであり、一般的なウマ娘の感想を垂れ流すだけになっている。彼女のバックボーンから生まれる彼女なりの心情や言動がなかったことが残念。
マンハッタンカフェについてはゲーム内のシナリオを踏襲しており、そちらを予習していないと理解が追いつかないような描写になっている。尺の問題もあるとは思うが、この作りでは観客に甘えて手を抜いたと言われても仕方がないかと。
タキオンに関しても自分が走らないと意味がないんだ、という至極当たり前の結論にかなり遠回りして行き着いており、安い心情描写と言わざるを得ない。それでも他の主要キャラに比べればまともに描かれてはいるが。
2に関して、とりたてて演技が下手くそというわけではないのだが映像と声のテンションにギャップを感じる場面が多い。
特にタキオンに対して怒りを表現するジャンポケのシーンは酷く感じた。
デフォルメされて怪物のような描写をされているジャンポケ(この映像自体が作品にそぐわない表現のように思うが)にトーンが低めの怒声を当てていてかなり違和感があった。
デフォルメされていることからシーンとしてはコミカルなものを狙っているにも関わらず、トーンを低くしてしまってはシリアスさが出てしまうのでアンマッチである。
3について全体的にメロディーラインが少ない、あるいはマイナーコードを使用した劇伴でありシリアスな雰囲気を醸し出している。
音楽がないシーンも多くあり、暗いイメージを抱かせるなぁと感じた。
ラストを除きずっとこの調子なので、楽しいシーンも楽しく感じれない表現だったと思う。
タキオンのいないダービーに勝っても気分が晴れないという部分を表現したかったのかもしれないが、合間のコミカルなシーンまでも暗い音楽を使わなくてもよかったのではないかと思う。
ストーリーや心情は細かいことを気にしない子供向けなものになっているのに対して、音響はオシャレに作ろうとしすぎてチグハグな雰囲気。
かなり悪い点を書き綴ったが、良いと感じた点もあげておく。
1.作画のきれいさ
2.実況再現
1に関しては明暗のコントラストやプリズムを使った彩豊かな表現が美しく、タキオンの光速を超えるようなイメージや美しい夢といったものを感じとれた。
2に関しては史実の実況を完全にコピーしたような出来で熱い気持ちになれる。
特にオペラオーの有馬を再現してもらえたのは個人的に嬉しい限り。
以上、なかなか感情移入の難しい作品で少し子供向けに作られているのかなと感じた。
深く考えずライトに楽しむのが良いのではないだろうか。
ウマ娘ファン向けの優れたアニメ作品。シーンの取捨選択に疑問点あり。
☆結論から述べると、優れた映像作品であると同時にソシャゲ原作特有の脚本の”縛り”を感じました。
☆上映後にまず感心したのは、旧(ウマ娘)アニメと比べて一つひとつの演出へのこだわりです。
①レースシーンの最終盤でそれぞれのキャラクターが末脚を使う際、ギアをもう一段階上げるかのように力強く芝に踏みつける演出が印象的だった。
②主人公「ジャングルポケット」が鬱になるシーンでは、いつも快活な彼女が傷つく様子を最大限に表現するために上映3分後に出てきたキーアイテムである、ネックレスにも傷がつくのが印象的だった。
③本作のライバルポジションである「アグネスタキオン」はアニメの演出上、意図的にまばたきをさせていないとネット上のネタバレありの記事で知った。
何を考えているのか分からない不気味な相手という主人公のジャングルポケットのアンチテーゼ的な役割を見事に表現してると感心した。
①~③以外にももちろんあるが、上映後に自分が素直に感心したのはこんなところです。
さらに美麗なアニメイラストレーションと適切な音響が細部を彩っているためもう文句のつけようがありません。
☆ただ、それと同時に脚本に関して不満に思うことが何個も出てきました。
①過去作であったような「いつ末脚を使うか」といった真剣勝負の鍔迫り合いのような物がほとんど無かった。
②ポスターにもあるネックレスについての伏線が投げっぱなし。
③ぶっちゃけ正体不明の不気味なライバルっていうキャラクターが同期設定の「マンハッタンカフェ」と被ってませんか?
おそらくですが、それらすべてが尺の都合でカットされた&原作のソシャゲ準拠だからそうなってしまったのでしょう。
なんならマンハッタンカフェは物語に本質的には関わらないから、ストーリー上いてもいなくても対して変わらない。それなら、最終節のジャパンカップにもっと力を入れるべきだった。
※でもカットしたら原作のソシャゲのファンの方が怒るからできないですよね~。
もっというと、主人公ジャングルポケットの公式設定「フリースタイルレースで番長をやっていた」っというシーンを見せて欲しかった。主人公の「過去の自分は井の中の蛙」っという背景を追加できるし、個人的には必要なシーンだと思った。
※けど原作のゲームが「メイクデビューの挑戦」からがゲームスタートだし、学園外の設定を勝手に映画でやると、ゲーム部門と足並みが揃わないから無理だよねー。
②のネックレスの正体も「気になる方はゲームをやってね^^」臭をプンプン感じてしまいました。
なんか、肝心なところは美麗なアニメーションの演出で誤魔化し&ゴリ押しされてる感がして、気持ちよく満点評価をすることができません。
上記の総評で※印で、自分の中で「なぜそうならなかったのか」を予想しています。間違っていたらすみません。
おそらくそれら全てが原作のゲームを軸足にしてるのが原因でしょう。もしくは、尺が足らなかったのかなぁ......。
ここのアニメスタジオに「ソシャゲ縛り」が無かったら、より素晴らしい作品を作れるような気がしてならないです。
個人的には☆3.8 四捨五入して☆4評価とさせて頂きました!
ほぼ予想通り
ゲームは引退、競馬歴は25年なので史実をどうエンタメ化するのかに注目して視聴しました。
後のG1連対馬を3頭排出した伝説の新馬戦はほぼパス。
名門メジロの最後のG1馬になった、ブライトの弟ベイリーはウマ娘には出ないんだろうな。
まあ話が混み合うから仕方ない。予想通り。
ラジ短(G3)はホープフルステークス(G1)化。これもゲームの仕様上予想通り。
マンカフェが弥生賞で苦しそうだったのは-20キロの影響で、これも予想通り。
ウマレナガラノ?と言う名前を聞いて、あぁ元ネタは音速の末脚フサイチコンコルドの弟ボーンキングか、光速のアグネスタキオンとは同期だったなぁとか、やっぱりこの世代はボーンキングと同馬主のクロフネ(ペリースチーム)も主役の一頭だったよなぁとか思いを馳せ、菊花賞路線でジャンポケ、ダンツ、クロフネを下したエアエミネムが完全モブ。ここも事前情報から予想通り。
世代最強のタキオンの影を追う展開も予想通り。
最後がJCでオペラオーを下して大団円。これも予想通り。
劇中2レース走ってるステゴ(キンイロリョテイさん)が名前すら呼ばれなかったのだけが予想外。
むしろウマ娘実装の布石か?と前向きに考えてみた。ちなみに彼の大団円はこの次の50戦目のレース。
という訳で、予想通りのお話でした。
個人的にアニメのウマ娘は2期のツインターボの魅せ方が最上で、それを超える演出を求めてるのですが、なかなか難しいのでしょうね。
売上が良ければ次回もあるんでしょう。
最後に予想しますが、RTTTからの流れだと次回はシンボリクリスエスが主役でしょう。
ギムレット、タップ、ミラクル、トプロ、ジャンポケがライバルで。
対抗でギムレットを挟むかも?ノーリーズンがいるし。
その次はロブロイです。
無さそうですが、その次がキンカメ飛ばしてディープなんだよなぁ。
個人的にはかなりひどい出来
この映画に対して率直に思ったことは、"尺が全然足りてないのに無駄な部分にこだわり過ぎ"でした。
自分はマンハッタンカフェ推しで、今回は彼女がかっこよく走るところを目的に見に行ったのですが、まさかの菊花賞ほぼ全カット。
余りにも適当に流され過ぎてカットされたことに気づいたのはジャパンカップの話が出たとき。
セントライト記念の映像だと思っていたものが実は菊花賞でした、そういえばあのシーン勝負服着てたなぁって感じです。
これを書いてる今でも、もしかしたらあの時だけ自分の記憶がキレイさっぱり消えていて、本当はちゃんとやっていたのではないかと疑うくらいです。もしそうなのであればコメントで教えてください、至急映画館へと向かいます。
また、彼女は弥生賞にも出走しているのですが、そこではとにかくヘロヘロになりながら走り、完走するのがやっとといった風に描写されており、活躍とはほど遠いです。
恐らく彼女が皐月賞と日本ダービーに出走できない理由を描く時間がないので弥生賞での走りを過度にグロッキーにして、視聴者が察するようにしたのだと思います。
面白いのが、そんな感じながら史実では4着という成績なこと、5着以下の子は一体なにをやっていたのか……。
彼女が出走したレースの内、劇中で描かれたのは以上の二つで、菊花賞の方では見事優勝しているにも関わらずその菊花賞がカットされているので、マンハッタンカフェの活躍は見ることができませんでした。
レース以外の部分でも事あるごとにお友達が~お友達が~と言っているだけで、そのお友達が彼女にとってどんな存在なのか伺い知れるシーンはないですし、お友達に追いつくことを目標としているのに追いつくことができたのかは明かされないので本当になにもないです。彼女、メインキャラの内の一人ですよね……?
彼女目当てでこの映画を見ることはおすすめしません、かっこよく走るシーンに至ってはPVにほぼ全部収まっちゃってます。
メインなのに大した描写をされなかった子はまだいます、映画で初登場するダンツフレームというキャラ。
彼女の場合日本ダービーにて主人公であるジャングルポケットと激しい競り合いの末惜しくも敗れてしまうところが描かれているのでカフェよりはマシですが、逆に言うとそこで突発的にスポットを当てられたかと思ったらそれ以降は特にこれといったシーンはないです。
ゲームにも登場していない本当に初登場のキャラなのでかなり深堀りをする必要があると思うのですが、ダンツフレームというウマ娘の性質を知ることができるシーンは非常に少ないです。
しかもそのシーンというのも「負けたとしても、走るのは楽しいから諦めないよ」みたいな発言をするぐらいなもの、多分それコンテンツに登場するウマ娘のほとんどが思ってることです。
こんな感じで彼女の根幹にある思想などは分からないので、思い入れも湧かず、なんかいたねぐらいの感想です。
あとメインビジュアルでラスボス感を出しているテイエムオペラオーも本当にラストにしか出ないボスだったのでもうちょっと何とかならなかったのかと思います。
そして、メインの内の一人と銘打ったキャラが活躍するレースを大幅カットしたり、映画で初登場するキャラの掘り下げをおざなりにしてまでやっていることが、物語に直接関与しないキャラを大量に出し、キャラによってはセリフまで用意するといったファンサービスに、そもそもウマ娘というコンテンツでやる必要があるのか疑問なウイニングライブ。
そういうのはやるべきことをちゃんとやった上でやるから面白いのであって、そうじゃないのであれば邪魔なだけです。
散々書きましたが、主人公のジャングルポケットとメインの内の一人のアグネスタキオンについては、ちょっと尺が足りてない感はありますがよく描けていたと思います。
ジャングルポケットはウマ娘の"本能"に従って最強を目指す、その名の通り野性味溢れるキャラクターとなっています。
一方のアグネスタキオンは理屈っぽく理論派といった感じですが、その実彼女の持つ思想はウマ娘の限界を知りたいという"本能"に突き動かされているもの。
一見対照的な二人でも根底にあるものは同じ、だからこそタキオンの圧倒的な走りを見せつけられたポケットは彼女の強さを"本能"で理解して思い悩んでしまう、そしてそれを克服したポケットがレースの世界から離れていたタキオンの"本能"に働きかけるような走りを見せつけ、再起を決意させる。
このように二人に着目すると、今作のテーマが"本能"であることを示すような構成になっていて、すごく良かったです。
それでも、ポケットが冒頭から大切にしていてメインビジュアルにも描かれている結晶は何を表しているのかとか、タキオンをレースの世界から追いやるほどのことが詳しく描写されていなかったりするので物足りないのですが……。
ただ、上記の問題点は宣伝の仕方が悪かったとも思います。事前情報ではまるでジャングルポケットを中心に同世代の四人の活躍を描くような紹介をしていたので、ここまでこの四人の間で扱いの差があるとは思いませんでした。
カフェとダンツに関してはサブキャラとして紹介されていたフジキセキの方が出番も活躍も多く感じました。
それらの点を踏まえると、宣伝でこの作品はあくまでジャングルポケットとアグネスタキオン(+フジキセキ)の物語であり、マンハッタンカフェとダンツフレームは同世代だからとりあえず出すよというように紹介してくれれば納得できたし、覚悟もできました。
それでもじゃあなんでわざわざ新キャラとしてダンツフレーム出すんだよとなりますが。
次に不満に思ったのがレースシーン。
競馬が元となっている作品なのでレースには特に力を入れるべきだと思うのですが、今回は演出をとにかく豪華にしてそれ以外を雑に済ませてもごまかせるようにしている印象でした。
強豪達をどのように下すかの作戦は一切なく、レースの序盤・中盤の駆け引きもほぼ無し、口を開けばあいつには抜群の末脚があるの一点張りと、レースの勝敗を分かつような要素の説明は皆無です。
劇中のレースはどれもスタートしてからあっという間に終盤に差し掛かり、ジャングルポケットかアグネスタキオンが地面を踏み込むカットが挟まり、その後は豪華な演出が続き勝利、という感じで進行します。
中には皐月賞でジャングルポケットが大きく出遅れるというアクシデントも描かれるのですが、それすらも実況の「あれほど出遅れたのによく頑張ってますね」とフジキセキもしくはトレーナーの「あいつの末脚ならなんとかなるかもしれない」の二言で終わりです。
史実で起きたことだからとりあえず入れておきましたってレベルです、はっきり言って浅すぎます。
史実を重んじるのであれば、当時のレース内容をしっかり解析し、どういう要因が重なってこのような展開になったのか、この馬はどのような特徴や長所を持っていて、それがどのように勝利に作用したのかをウマ娘なりの解釈に落とし込んで表現してほしいです。
例えばアグネスタキオンは弥生賞において手前を変えることなく勝利したという話を聞いたことがあります。(手前については説明すると長くなるので各々調べてもらえると幸いです)
余りにも恥知らずな態度であることを承知の上での意見なのですが、これを、ウマ娘は軸足を自在に切り替えてレース中の負担を左右の足に分散するのが普通というような設定を盛り込んだ上で、タキオンはそれをせずに走り、圧倒的な勝利を収めたという展開にして描写すればアグネスタキオンが常識外れに強いウマ娘であることが具体的に示せますし、ポケットがあそこまでタキオンにコンプレックスを抱いたことに対して多少なりとも補完になると思います。
さらに重箱の隅をつつくような意見で申し訳ないのですが、作画についても迫力を出すためなのか、走っているキャラクターの体を大きく振ったり、ズームアップバックを繰り返すような感じではなく、トップアスリートらしい美しい走りを見せてほしいなと個人的に思ったりします。
まとめると、"とにかく尺が足りてないし、削る部分を間違えている。不要と思われる部分をどうしても残したいのであれば、メインキャラをもっと絞って期待感を持たせないようにする。レースシーンは派手な演出でごまかすのではなく、緻密かつ戦略的な描写をしてほしい。" といったところです。
作画は綺麗だったりするので、何も考えずに可愛い子が喋って走って踊っているところを楽しむのであれば満足できる内容だとは思います。
こんなに長い文章であるのにも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございました。
すごくすごいよかった!!
とは書いたものの初見で見るのと知っててみるのとでまた見方や感じ方は変わると思います
特に知っている人だとオペラオーやカフェの扱いに関しての文句が出たり、プリズム結局なんなの?とか説明不足…というより説明はしてるんですがそこに対して映像からしっかり読み取る力が必要だと思います(この辺りは後述の理由で複数回見るのがオススメです)
ただし結構ウマ娘初見の人でも評価は高いので良ければ一度見てみてほしいと思っています(美少女ものを見るつもりだと結構スポ根なので若干人を選ぶかもしれないです)
プリズムに関しては走るという想いのメタファーのようなものだと思われます
オペラオーやマンハッタンカフェは軸を考えるとどうしてもオミットせざるを得なかったと思われます
特に前者のオペラオーはあの間に負けてますがその上で最強なんです!ってやるのも時間がかかりますし、カフェに関してもジャングルポケット軸としては菊花賞がカット気味だったのもブレない為かとは思います(それはそれとしてどっちのレースもしっかり見たいのは事実です)
そういう点では特にオペラオー周りは初見への配慮のようなものもあると思っています
そして物語としてはダービーで終わりか!?と思わせるような構成をしつつ、実はそこすらも通過点で伏線でありそこから先に進むにつれて回収されていくという仕掛け、雄たけびも史実要素のミスリード、フジキセキやアグネスタキオンのウマ娘ならではのifの話、そしてレース作画やBGMと本当に加点方式だと150点の映画だと思います
また序盤にコミカルな作劇がありましたが、ポッケがうにょうにょする辺りは結構賛否両論ある演出のようで、個人的にはかなり面白かったのですが…
また音楽も非常に良いです!弥生賞のBGMのようにしっかりかかるのももちろんですが、ゲートが開く前後は静寂だったり、皐月賞の警告音のようなSEやBGMは聞きごたえがあります
BGM…というか背景の音楽にもしっかり気を使っているようにみえます
総評として泣けるというよりはスッキリする話だと思っています
また、映像から読み取らないといけない都合上、一回見るだけだと意図が分かりにくいところもあるのでいろんな人と語り合って「ここはこういう意図じゃないかああいう意図じゃないか」と語り合ってから2回目を見ると更に楽しめると思います。
ここがこういうつながりがあるんだ!こういう意味なんだ!と見れるので2回目3回目が更に面白い作品だと思います!なので1回だけだとその辺りが難しくて評価は落ちるのかなと思っています
今後4DXもやるとこのことなのでそちらもすごくすごい楽しみです!
Ready!! Steady!! Derby!!
ゲームリリースしてから少し経って、アニメシリーズを完走して見事沼にハマって、ゲームにもハマって、3期終了直後に突如流れた劇場版の特報に胸躍らせてから5ヶ月、ダービー週の公開という粋なものもあって、吸い込まれるように劇場のプレミアムシートのど真ん中へ。
特典はアヤベさんの小説でした(補完がエグい)。
やはりやはり素晴らしかった…。
ジャングルポケットを中心にレースを志したきっかけ、成長、挫折、そして野望とこれでもかと詰め込まれた濃厚なストーリーに胸を打たれ、夢へと向かう彼女たちに熱くさせられっぱなしでした。
主人公ジャングルポケット、フリースタイルレースからトゥインクルシリーズへとやってきた猛者で、その勝ち気な性格が良い方向にも困った方向にも転がっちゃう子で、キュートな一面(なぜかあたふたしたところがモンスターっぽくなってて笑いました)も見せてくれて、でも決めるところは決めてくれるかっこいいところ満載で、史実やゲームシナリオ以外で彼女に強く触れれて、魅力が大爆増しました。
レースシーンの作画がRTTTよりもさらにレベルアップしていて、ターフを駆けるウマ娘の生き様、呼吸に判断力に視線、希望と絶望とこれでもかと最高峰の映像に詰め込んでくれていてもう感謝しかありませんでした。
相変わらず最終直線ではプリティーを剥ぎ捨てて、1着になる以外は考えてない表情がたまらなかったです。
今作は現実の騎手と調教師、オーナー、そして馬自身の物語も強く盛り込まれており、フジキセキとジャングルポケットの関係性がまさにそれで、史実をリアルタイムでは追えなかった身ですが、それでもここの関係性を知ってから観るとグッとくるものがありました。
師弟コンビで叶えられなかったダービーという目標を、ジャンポケが自分の脚で先頭で駆け抜けて、ナベさんにダービートレーナーの称号を、フジ先輩の無念を晴らした雄叫び、予告でもたくさん見ていたはずなのに、これまたグッときてしまいました。
かっこいいよポッケ…ってなりました。
フジキセキも僅か4戦でターフを去った身、その走りはクラシック前に見れなくなってしまった彼女の走りを、今作ではifとして、衝動として彼女が勝負服を着てジャンポケと共に併走するシーンは予想外のサプライズで胸熱でした。
タキオンがジャンポケのジャパンカップで強豪を打ち破って、諦めない姿、自分の限界をも超えるその力を見せつけられた事で再び脚を動かし出す、史実では叶わなかったタキオン再生の物語にも一役買っていたところにもグッときました。
競馬のifの物語を語れるのがウマ娘の良いところだと思っていたので、今作でやってくれた事に感謝です。
ジャンポケが己のために走るという目標は最初から最後まで一貫していましたが、フジキセキとアグネスタキオン、2人のウマ娘が再生するきっかけになったというのは本当に大きかったですし、これぞウマ娘だという感情になった瞬間にはそりゃあ涙ボロッボロですよね。
RTTTでは高貴だけどコメディリリーフにもなっていたオペラオーが、世紀末覇王として最強の座に君臨していて、表情の強者感、狭い進路をこじ開けた有馬記念、そこから繰り出されるガッツポーズは熱いものがありました。
実際に彼女もとい現実のオペラオーと対峙していたらその強さに戦々恐々していたんだろうなぁと思いましたし、その時代を体験したかったなというifも今作で体感できたので大満足です。
ジャンポケが吹っ切れて挑んだジャパンカップ、それはそれは本当に良くて、自分の限界のその先へ到達してもなお伸びる伸びるその力強い踏み込み、末脚を活かして覇王を負かす、知っている、分かっているはずなのにまだ見ぬレースのように楽しみ、緊張していた自分がいて、当時にタイムスリップできたようで何倍にも増して嬉しかったです。
ライブシーンも本当に綺麗で美しく、歌もビシバシ刺さってくるもので、ウマ娘の締めはこれだなぁってなりました。
尺的なもので描けなかったんだろうなと思ったのは、マンハッタンカフェとダンツフレームの背景だったと思います。
カフェは春クラシックには体調面が優れずで参加できず、上がり馬として菊の舞台へやってきた描写こそありますが、ジャンポケの苦悩を描くのを今作では優先していて、タキオンの幻影に惑わされてジャンポケが気付いたら札幌記念も菊花賞も終わっていたという解釈で落ち着きました。
こればっかりはジャンポケとフジ先輩、タキオンにラスボスオペラオーと焦点を当てる人物が多かったのでしゃーなしかなと思いました。
ただ2人とも個性は少ない出番ながら出ていたように思いましたし、カフェはウマ娘にしては珍しい闇のオーラを纏った子なので、キャラ把握はすぐできると思いますし、ダンツは今作のプリティー要素を一身に担っていて、ゲーム以外で大きく触れてくれてより彼女について調べたくなったなと思ったのでオールオッケーです。
ゲームでのシナリオでカフェの物語は色濃く知っていますし、ダンツが実装された時の補完とかエグそうやな〜と今からもう楽しみです。
細かい小ネタもふんだんに盛り込まれていて、現在存在するウマ娘たちの8割方はどこかしらに出ていたんじゃないかなと思いました。
一瞬しか映らない子たちもいたので、その子たちを全速力で追いかけるには体一つじゃ足りません笑
ミラ子、登場シーン全部で飯食ってて笑いました。とりあえずプール行こうか。
マーちゃんトレ出演するパターンは流石に読めんくてこれまた大爆笑。5秒くらいの出番だぞ…?
楽曲も劇伴も素晴らしく、キャラソンはどれも明るくテンション上がるものになっているのに対して、劇伴はずっしりとした、緊張感のあるものになっていて、どのシーンでも心震わされていました。
速攻でCD買って聴き込んじゃってます。
こうなってくるとどの世代でも、どのウマ娘でも、アニメ化や映画化してほしいと強く思ってしまいます。
年代的には個性豊かな'02世代が主役になってくれたらな〜って思ってます。
今作の出演シーンで飯ばっか食ってた芦毛のあやつも出てくるので頼みます。
何回観ても新しい発見がありそうでまだまだ楽しみです。ファンとしての贔屓目は多少ありますが、今年のベスト候補です。
鑑賞日 5/24
鑑賞時間 12:40〜14:40
座席 P-18
好みが別れやすい作品
アプリゲームユーザー、アニメ1期2期3期、RTTT視聴済みの者です。
作画、映像の綺麗さや迫力などは映画ならではだと思います。(でもさすがに劇場版ですし予想の範疇ではありました。)
私はストーリーとキャラの心情描写を重要視するタイプなので今回の映画は自分には合わなかったです。
主人公のポッケの「最強」にこだわる理由、人物背景、周りのウマ娘やトレーナーに対する気持ちなど、全くと言っていいほど深掘りされておらずわかりにくかったです。
クリスタル?も結局なんだったのか。。
予告動画ではポッケ以外のタキオン、カフェ、ダンツのサブメインキャラもしっかり背景を描いてくれると期待してしまったので、特にカフェとダンツに関してはおまけ感があり残念でした。ゲームのほうで補完してくれということでしょうか。
私はウマ娘の魅力って、馬と競馬と競馬に関わる全ての人へのリスペクト精神がしっかりあることと、たとえ推しじゃなくてもこのウマ娘も応援したいなって心から思えるキャラの性格の良さ、史実を元にレース展開やレース中の戦略も描いてくれて一緒に熱くなれる、感動できることだと思っています。
実際、RTTTは何度観ても同じ熱量で気持ちが高まりますし走っているキャラそれぞれの想いに涙も溢れてきます。
ポッケのレース中でもそうなると予想していたのですが、びっくりするくらい冷静にレースを見ている自分がいました。
レース戦略、心理戦もなければ、ポッケというキャラの理解と感情移入も足りていなかったからだと思います。
競馬リスペクトという意味では、大久保先生が特別出演されているのにどうしてメジロドーベルが出てこないのか気になりました。もし見逃しがあったらすみません。
私の大好きな推しのオペラオーに対しての、ポッケの気持ちも伝わらなかった。
トュインクルシリーズで今のところ最強という位置付けでしかなかったように思います。
せっかくの映像では初のドトウとオペラオーの共闘シーンも、ドトウの台詞がモブウマ娘と全く同じで残念でした。。せめて一言くらいは変えてほしかったです。
ギャグシーンも特にポッケの変わり果てた姿には驚きました。ウマ耳もなくなってるし。こういう描き方が好きな人は楽しく見れて笑いどころだと思うのですが、私は軽くひきました。馬主さん悲しく思わないのかな。。
ギャグや関係ないウマ娘のシーン入れるくらいならもっとメインキャラのことを知りたかったです。
とあるグレンラガン好きの配信者の方はこの映画を絶賛していたので、グレンラガン最高!!って方には受ける映画だと思います。
単純に映画として面白くない
2回目を見たので再度レビューします。
この映画の不思議なところは、見終えたあとにこれといって何も心には残っていないことだ。
つまらないわけじゃない。かといって口にだして面白いと言える作品ではない。
なんだろうか。味のないガムを最後まで噛んでる感じだろうか。
【ストーリー】
どちらかと言えばいいです。
ただそれもジャングルポケットとアグネスタキオンの二人を中心として見たらの話です。
それでも扱いの差に関してはどちらかというとアグネスタキオンのが描写が多かったと思います。
タキオンは史実では引退をしますが、映画では途中から活動休止という形で物語がすすみ、最後のジャパンカップで走るポッケとリンクするかのようにもう一度走ることを決めます。この展開は王道だしウマ娘ならではだと思っているので素直によかったです。だからアニメ三期のピークアウトはなんなんだよって話ですが。
ただこの映画を全体としてみると非常に構成が悪いです。特にダービー以降は無駄が多くてテンポが悪く見えます。
予告やPVでジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームを前面に出していたのも関わらず、実際は前者の二人とちょい役だと思っていたフジキセキがメインになっているからです。
恐らくこの映画に不満を持った一部の人の原因は、カフェの扱いが本当に予告とそれにちょっとプラスした程度の手番しかなかったからでしょう。
また、多くの人が菊花賞を簡単に消化させたことに度肝を抜かれたと思います。確かに負けたレースを丁寧に描くとは思いませんが、しかしそれもポッケだけがメインだったら話で、カフェも主役のように宣伝していたのだからそこはちゃんとやれよとは思います。
そんなカフェよりマシなのがダンツです。けどそれもダービーだけで、そこでこの子はこういう子なんだとあっさり見せるだけで薄いです。でもカフェよりは大分マシですが。
2回目を見て確信したのが、この映画はダービーまでにしとけば非常にまともな作品に見えることです。
荒は多少あると思います。それはRTTTでも見えました。それでもダービーまでだったら流れもテンポよく、ポッケの「最強のウマ娘にになる」という目標をダービーに合わせられるのでいいと思いました。
でも、それをジャパンカップまで描くと何度もいうように無駄が多くてテンポが悪く構成になっています。
特に夏休みからの展開を皐月とダービーの間でやればいいのに、タキオンがいないからうじうじして、いざダービーで勝ってもタキオンいないからうじうじ悩む。2クールのアニメならいいが映画で2回もそんなの見たくない。
さらにラスボスとしてみせているテイエムオペラオーの描写が薄いので、最強と言われている彼女に勝ってもいまいち盛り上がらない。
確かに2001年のオペラオーは負けたレースが多いです。だから負けたレースを移すよりも、最初の有馬で現役最強としての格を見せた流れで最後のジャパンカップに持っていくのは悪くはないですが、その割にはただの舞台装置としての役割でしかなくて、ラスボス感は非常に薄くなっていました。
映画のラストシーンって普通は盛り上がるはずだが、結局はポッケとタキオンの物語だからオペラオーに勝つことはあまり目的ではないのでレースそのものはまったく盛り上がらないのだった。
最後にウマ娘伝統のウイニングライブがあるのですが今回ばかりはなくてよかったと思ってます。
いやね、わかるよ? ウマ娘だしこれをやらないといけないのは。入れるところもここしかないだろうってのもわかります。
でもRTTTみたくアンコールでもない、ダンツもいるせいで違和感出る、なんか普通にライブしてるような感じがするので流れ的に違和感しかない。
タキオンが復帰して4人が一緒に出るレースに向かう地下道で終わるのですが、そこでゲートが開いて終わりの方が流れ的にはいいと思う。
【作画・レースシーン】
作画はいいです。
悪い意味でもいいです。
作画がいいのでレースシーンも力が入っているのがわかります。特にカメラアングルなどは個人的には好みでよかった。
でも、お世辞にもレース自体はあまりよくないです。
まずスタートしてすぐに画面を引いて上空から会場を移してそのレースをドンっと出すのですが、これがまずテンポが悪い。普通にスタートから第1コーナーにいくところって結構見どころあると思うのだが彼らは違ったらしい。
で、レースというか作画に不満をもつ人の大半が無駄に崩す描写が多いことでしょう。
レースでは特にラストの直線からで、無駄に崩してアップして、うおおおと叫んで、はいゴール。
アニメ三期だけを酷評はしませんが、ウマ娘はレースにおいて叫びたがります。ラストの直線、それも誰かと競い合っているならまだわかりますが、そうでもないのにうおおおと叫んでばっか。
史実のレースを生で見たことはなく動画でしか見たことありませんが、ああいうのでいいと思うんだけどダメなのだろうか。変にBGMはいれないで観客の歓声で盛り上げるとか。
序盤まではこういうレース展開なんだとわかるが、最後になるとごちゃごちゃして叫んで気づいたらゴールしてるだけのレースなんて誰が喜ぶのだろうか。
個人的に一番不快だったのが序盤のよくわからないポッケ。フジに褒められて浮かれるポッケの崩した作画はいいのですが、タキオンと言い合っているあの作画は本当に不快でした。意味が分からないああいうのにする理由がない。
アレを面白いと思ってコンテしたのならマジで頭おかしい。
【音楽】
SNSなどやここのレビューを見ていい評価をしてる方がいたが、私ははっきり言って主題歌を除けば何も印象に残らなかった。
褒められるのは音楽ではないが地下道を歩いている時の蹄鉄の音はこだわっているなと思いました。あそこだけは素直に褒めてます。
でもそれ以外はマジで印象に残らないし、肝心のレースで盛り上がるBGMもない。
RTTTはOPアレンジのBGMがいい感じにレースを盛り上げていたのにね。
【まとめ】
アニメとしてみるなら本作品は普通にいい部類でしょう。
私が低評価をしているのは、映画館に行って映画を見に行っているのに映画を見ていないと思ったからです。
アニメなら気にならない所が映画として見ると首を傾げるところが出てくるし、なんか盛り上がるところもない。
だからあそこをもう一度見たいとか、あの音楽を映画館で聞きたいとも思わないからリピートする気にもなれない。
ウマ娘は好きです。それでも本作を映画作品として見た場合においては手放しで褒められる出来ではないと評価しています。
よく尺が足りないという意見を見ます。
でもそんなの理由にならない。だって無駄が多いんだからそこを削ればいいだけだし、そこは脚本家と監督の腕の見せ所だと思うからだ。
私は本作にとても同情している。
本作の前評判はとても不安視されていたと思う。
アニメ三期があの出来で、アプリ運営がゴミすぎて自然と本作は悪い流れのまま公開してしまった。だから見に行く人を躊躇わせているのだと思う。
せめてアニメ三期の評価がそれなりによくてうまい流れを作れていればまだ伸びていたはずだ。
さらに言えば本作は次になにも繋がらないこと。普通は本家アプリに繋げるための導線になるはずだったのに、アプリではポッケはいないし映画に関するイベントは何もやらない。これじゃ盛り上がるものも盛り上がるわけがないだろ。
素人にだってわかるだろこんなこと。
最後になりますが、本作はいいアニメです。でもいい映画ではありません。
アニメなら良作になるでしょうが、映画なら凡作から佳作の間ぐらいの評価です。
同期や覇王世代が、まるでその他大勢扱い
「はじめに」
ウマ娘のアプリゲームを2年以上プレイ中で、且つアニメ1期、2期、3期、RTTTも観ている中での感想です。
とはいえ、ゲームのサポカや全キャラクターのストーリーを読んでいない事と、史実の競馬の知識は乏しいので、それらの知識が事前に十分に持っていれば、もっと満足できたのかもしれません。
ここまで事前に書くのは、それ位に登場人物の性格や設定の説明描写がないからです。
(聞き逃しや読み取れるほどの知識・観察力が足りていなかったのならスミマセン)
史実に思い入れがあったり、ジャングルポケット・アグネスタキオン・フジキセキの3人が推しならば大満足かもしれませんが・・・といった印象での評価となっておりますので、ここから先はマイナスの事ばかり書きます。
ご了承の上でお読みください。
「懸念点」
①ジャングルポケットが何故「最強」を目指すのか不明
ウマ娘が本能的に競争と勝利を渇望するなかで、主人公のジャングルポケットがなぜ「最強」を目指すのか?そこは描かれているように見えませんでした。
ジャングルポケットがフリースタイルレース上がりという話は出るものの、そこが不良の溜まり場であり仕切っていたというのは、ウマ娘のアプリゲームをしていないと分からない前提知識です。
その後の仲間との会話でも、何か特別にレースに対する熱い思いが語られる訳でもなく、不良=負けたくない?のイメージで引っ張っているだけのように見えました。
劇中では勝てなかったダンツフレームでさえ、レースに出るからには1番になりたい旨を話しており、なおさら何故ジャングルポケットはその中でも「最強」を目指しているのか、主人公の個性・モチベーションとなっている部分が、他者との差別化が出来ていないように思いました。
ジャングルポケットがフジキセキのレースに魅せられた後のシーンでも高々と投げてキャッチしたプリズムの意味も特に説明がありません。例えば誰かとの思い出があるとか、託されたとかなく、それでも意味深に寄せる描写があったりします。でも説明がないので、描きたい側の演出と、観る側の立ち位置がズレているように感じました。
練習は一生懸命にしているし、時にはムードメーカー的に仲間を巻き込んで走ったり、慕われている描写もあるので、ジャングルポケットの人柄が良いことは分かります。
ただ、全編通して相手選手の分析やレースの作戦などの話はほぼ出ず、トレーナー任せな形であり、それがアスリートとしてどうなのか?相手選手へのリスペクトは走ってみてからの感想になっているけど良いのか?という、選手としての浅さみたいなのも描写が足りない為に良くない印象を持ってしまいました。
②RTTTの続編だけど、RTTTの皆の描写は薄い
際立っているのが最後のオペラオーとの対戦。
前年の有馬記念でのオペラオーの走りを観たトレーナーやフジキセキが驚いただけで、ジャングルポケット自体は、ジャパンカップ当日のレース中にオペラオー達の世代の凄さを目の当たりにしつつも、結局は勝ってしまうというストーリー。
なので、結果としてオペラオーの世代は本当に凄かったのか?と、映画のみを観た人には凄さが伝わらなかったのではないかなと感じました。
レース中の描写が激しかったので、そこで両者の強さが反映されているといえばそうなのですが、個人的に描写が激しかったのは、ダービーでのダンツフレームと競っているところ。
時折レースで競るときには、ゲッターロボ張りに激しい描写が繰り返されるので、オペラオーとのレースだから、という「だからこそ」みたいな決め手にはなりませんでした。
史実の結果を改変するわけにはいかないので、
せめてジャパンカップになる前のところで、練習で対戦して全然敵わないとか、覇王世代のレースを観るとかして実力差を感じて、燃えて練習に火が付くとか作戦をトレーナ達と練るなどの描写があれば、より燃える展開+納得感を得られたと思うのです。
ジャングルポケットが意気消沈するのは、いま走っている同期やライバルではなく、先に引退したアグネスタキオンの走りに一生追いつけない、負けっぱなしの人生だと思っていたからなので、オペラオーの世代は、ジャパンカップが始まるまでジャングルポケットの頭の中には居ないように見受けられました。
映画の中だけの描写だと、テイエムオペラオーってなんか凄そうな人なんだけど、一発で倒されたよねという「かませ犬」的な結論になっています。
特に対策を練っていたようにも見えず、ジャングルポケットの本能や才能だけで勝ったのかなという形に見えました。
本編はRTTTの続編という位置づけとの事だったので、RTTTのメンバーの掘り下げも多少あるのかと期待してしまっていただけに、かなり肩透かしを食らいました。
本編中で2~3言しか話していないのでは?の中でのRTTTのメンバーの印象
・ナリタトップロード:ジャングルポケットの同室だけど、ほぼセリフなし
・アドマイヤベガ:合宿先の布団と綿あめのフワフワソムリエ(ギャグ担当)
・テイエムオペラオー:結果としてかませ犬的な扱いにしかなっていない
・メイショウドトウ:テイエムオペラオーの従者かのよう
ジャングルポケットの頭の中には最後の方までアグネスタキオンがこびり付いているので、映画のラスボス的位置づけのテイエムオペラオーが、正直かませ犬的な扱いになってしまい、それが映画のラストのレースなので、かなり尻すぼみな結末になってしまいました。
最後にIFルートとしてアグネスタキオンが復帰(アプリゲームだと、マンハッタンカフェシナリオ等でも復帰してましたが)したものの、これは直接対決する描写はなく、やはり映画本編の中で描かれる最後のレースは、先のオペラオーとの件で終わりの為、史実も知らない人が見たら「え、対戦しないで終わるの?」と思うこと請け合いのラストでした。
③マンハッタンカフェの扱いが酷い
個人的にカフェ推しという事もあるのですが、
クラシック路線の終盤まで故障していたマンハッタンカフェが勝利する菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)が本当にスルーされます。菊花賞で勝つシーンは、アグネスタキオンが再生する画面上でしかなく、誰もその実力を称賛したり恐れたりしません。
そのため、史実を知っているかアプリゲームをしている人でないと、映画のみの印象だとマンハッタンカフェは「お友達」の事をやたら話すスピリチュアルな?、でもなんか練習や合宿に付き添っているコーヒー好きな人?くらいの印象しか持たない描写になっています。
合宿や練習にはスイープトウショウも当然のように加わったりするので、よりマンハッタンカフェがその他の1人のような扱いで存在感が薄いです。
映画公開前の情報だと、もっとジャングルポケットの同期がそれぞれ色々と描かれるような印象(覇王世代も同様)でしたが、蓋を開けると、ジャングルポケット5割、アグネスタキオン3割、フジキセキ1.5割、残りの登場人物で0.5割を奪い合うくらいの尺とセリフでしかなかったです。
ダンツフレームも、なんか競るけど負ける人と言う位置づけになってしまい、同期なんだけど型落ち感が否めない。
史実としては宝塚記念を優勝しているけれど、今回の映画の主要キャラクターが出走していないからか描けず、ダンツフレームの凄さも日本ダービーだけの印象しか残らず、そこがピークだったのか?みたいな印象で終わってしまう。
性格として、ジャングルポケットが荒っぽく、アグネスタキオンが狂気じみていて、マンハッタンカフェは一歩引いて存在感薄く+スピ系で、同期の中でダンツフレームが唯一の常識人ポジではあったのですが、先に書いたように同期で満遍なく描いていく映画ではないので、ポッケ・タキオン・フジの3人をがっつり描く構成からあぶれた同期も覇王世代もレースに出てこない間は本当に存在感がない形です。
その関係で、ジャングルポケットと走ったレースですら省略されたマンハッタンカフェは、その中でも群を抜いて存在感が薄くなってしまいました。そこがかなり不満です。
ジャングルポケットがテイエムオペラオーに勝利したジャパンカップを最後にする構成なので、その後の天皇賞(春)などを描けないのは理解できています。
それだけに、それなら映画中の時系列のなかで見せれるクラシック路線の最後の菊花賞は描いて欲しかったなぁと切に思った次第です。
④ウマ娘の引退と復帰の基準が不明
娯楽作品なのだから割り切ろうという視点もあるかと思うのですが、
見るものを魅了する素晴らしい走りをしたフジキセキとアグネスタキオンが、それぞれの葛藤や諦めも含めて一度は引退を決断します。
足のケガなどが原因で、たとえ復帰しても日常生活に支障が出ない程度、現役の選手に追いついて勝利する程には回復できないからの引退と予測されます。
ウマ娘のアプリでも描かれますが、ジュニア・クラシック・シニアの各1年間は非常に重たいです。それ故に、故障後の引退から復帰はリハビリや練習を頑張っても全盛期には戻せるのは稀。
ですが、この2人は2人とも映画後半でIFルートとして復帰します。
それ位にジャングルポケットの走りに勇気づけられた・嫉妬したと解釈はできるものの、引退が軽く感じてしまい、いささか納得感が足りなかったです。
足のケガがキッカケで一時の燃え尽き症候群で引退を決意し、ジャングルポケットの走りを見て火を点け直したから復帰という話なのか?
柳の下でのフジキセキとジャングルポケットの描写が、カエルの姿に勇気づけられて奮起する書道家と重なるなど憎い描写もあるが、そういう分かる人にしか分からない描写で、急に河原であの勝負服で走るのは見る側としては結構驚く。EDではなくて、後半でフジキセキが復帰するのは性急すぎた感があります。同期他が励ますのは弱いと考えたからなのかな…
「さいごに」
ジャングルポケット、アグネスタキオン、フジキセキ推しの人には大絶賛な映画だと思うのですが、それ以外のキャラクターの描写を期待されていた方からすると、かなり肩透かし・拍子抜けをする映画となっています。
レースの激しい描写をスクリーンで味わう絶好の機会なのですが、先にRTTTがyoutubeや映画でやっているので、そこを売りにし過ぎるには弱いかなと言う印象。
アプリゲームをしている身からすると、時折ゲーム内のキャラクターが観客の中や電車・廊下・黒板他に紛れているのを探すなどの楽しみ・小ネタもあり、そういうニヤッとする楽しみ方もできました。
アプリゲームの友人カードからですと、安心沢と3女神以外は居ましたよね?あとアストンマーチャンのトレーナーも確認しました。
リピートするときの楽しみの一つとなる事でしょう。
3期をリアルタイム視聴した身として
登場人物が多く、且つ1人の戦績に重点を置きすぎた結果、主役以外の人物の描写が「結局どういう人なの?」で終わってしまったのが、デジャヴに近い感覚でした。
3期終了後にドゥラメンテらが実装された時と同様に、ジャングルポケットがアプリゲームに実装されれば描写の保管があるのかもしれませんが、それを映画本編の評価と結び付けてはいけないでしょう。
それ故に、アプリゲームの楽しみ・ネタバレにならない程度にキャラクターの描写に深みを与えるべきだったのでは?と思ってしまいます。それ位に深みがないです。
史実とのバランスを考えつつ、師弟関係とかライバル関係、挫折と復活、上の世代に勝つ、描きたいものがある中で取捨選択が大変だったとは思いますが、描くレースと描かないレースにメリハリがある訳ではなく、なぜこのレースの描写は長く、このレースは省略されたのか?の基準があいまいで、それもバランス感覚を欠いた印象を持った要因となりました。
ウマ娘自体のコンテンツは好きですし、今後もできる範囲で見届けたいとは思うのですが、今回の映画は大ヒットは難しい出来なのかなと感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
映画にする必要性を感じなかった
約2時間は映画の内容自体を考えると長い。
ウマ娘、競走馬を知らないとやっぱり厳しい内容。
要は、今回は「競馬ファン、ウマ娘のファンに贈る映画」なのだとよく分かった。
今回主役を張るキャラ、サブキャラで推しがいる方は見に行っても良いかも。
フジキセキが好きなので、たくさん出てきて嬉しかったです。
自分はジャングルポケットという馬がいたことを知らなかったので、事前に下調べをして行った。下調べをしておいてよかったと思った。調べずに行ったら、間違いなくジャングルポケットが「いかにすごい馬だったのか」を知ることなく見ることになってしまったと思う。
どうしても設定(例えば、ポッケとフジキセキが同じ厩舎だったとか)やキャラクターの力だけに頼ってしまっている気がして、ストーリーに厚みを感じない。
ストーリーはどこか飛躍、飛び飛びのような感じも否めず。
今回主役を張るキャラクターの誰か/ウマ娘、モデルとなった競走馬を好きな人には楽しいだろうし、ゲームをしている人からすれば知っているキャラがたくさん出てきて楽しい。
自分はゲームを途中でやめてしまったので知っているキャラがいたことで何とか楽しめたが、今回映画を共に見たウマ娘は存在を知っているけど詳しくない友人は、全く何が何だかという感じだった。
ナリタトップロードのときのような短編アニメを連ねる構成でよかったボリュームです。
一緒に居た友人はウトウトしている場面も。
実在した競走馬がモデルになっているがゆえに、その馬がいかにすごかったのかを調べなくてはならないことや、そもそもウマ娘を知らないと厳しい、ストーリーも何だか単調ということで、見ても見なくても感がありました。いろいろ惜しい。
せめて、ジャングルポケットが世紀末覇王・テイエムオペラオーを倒したことがいかにすごいか。これを感じるのには、正直不十分な演出。物足りなかった。オペラオーがもう少し出るのかと思ったら、そうでもなく。
あと、入場特典に入っているシリアルナンバー特典。
iphoneユーザーでは特典が受け取れないようでした。
DMMか、googleストアのみ。ちょっとこれもどうなんでしょう…
好きなシーンは多々あるが…
正直手放しに称賛できない自分がいる。
ところどころ好きなシーンはあるけれど、前作rtttと比べると面白くない。
芸術性を狙ってか、捻ろうとした演出をいれているのが滑っていると感じた。
変に環境描写入れたり、スローモーションっぽくしたり、比喩的な抽象演出いれたり、一昔前のヨーロッパ映画を見てるかの様。
こっちは欧州映画ではなくてウマ娘を見に来てる。
特にレースのシーン
毎回抽象的なシーンドーンッ!タキオンかポッケが一着!
これはいけないと思う。
今までのウマ娘関連映像作品も同じと言われればそうだが、今回はそれしかなくレースの描写も一辺倒。
こちらは走馬灯を見たいわけじゃない。
レース描写をみたいんだ。
特に最後のジャパンカップ。
何でもかんでも劇画調にすればいいと思ってる節がある。
最初のレースシーンはポッケの一人称視点という新要素を入れていたが、その様な試みは序盤で早々に終わる。
さらに言いたいのがキャラクターの描写関係。
rtttはよかった。
トプロ主軸にしてアヤベ、オペラオー描写してちゃんと物語していた。
今回はポッケを主軸にして、対抗でタキオン、ダンツを入れてるけど、はっきりいってポッケに食われ過ぎて物語ができていなかった。
改めてrtttの完成度の高さに感嘆する。
登場人物も究極ポッケとタキオンだけで成り立ってしまう。
これならカフェもダンツも登場させる必要がないではないか。
ポッケが主人公だから他キャラの削ぎ落としはしょうがない。
そういう意見も当然ある。
だが、それが中途半端過ぎる。
削ぐなら極力出さなくてよいのに、中途半端に描写したりしている。
それが良くない。
出すなら出す。
出さないなら出さない。
これが肝要だ。
変な抽象的な演出に力を入れる位なら、他キャラのレース描写をちゃんと描くべきだし、他キャラのレースを申し訳程度に入れるなら、そこを削って主人公のレースを演出へ逃げずもう少し深堀りすべきだ。
カフェの菊花賞も、オペラオーの有馬記念も予告であんなに匂わせていたのにあっさりだ。
何もかも中途半端。軽い。
それでいて主人公のレースは劇画→演出→叫び声→結果だけ。
レースの描写を演出に逃げてごまかしている。
改めてrtttは凄い。
登場人物の心内描写を適切に描きつつ、演出へ逃げずちゃんとレースを描いていた。
もうああ言うのはこのコンテンツで見られないだろう。
思わず映画コムのアカウントを作成して長文を投下してしまった。
今までどんな映像作品を見てもレビューを投稿しようと思わなかったのに。
色々言いたいが最後にフジキセキの勝負服を逃げずに真正面から描いてくれて本当にありがとう、感謝しています。
自分個人としては3期より評価が低いと思うのだが…
ネタバレあり!
まず、フジキセキさんの試合を見てプリティダービーに挑むジャングルポケットさんはマジで興奮した!
その後タキオンに挑み敗れるポケット!
でタキオンさんが「神の領域?」に達した&足の骨折で無期限休止でブチ切れてタキオンにキレるポケット!
そこから何をどうしたら良いのか分からず合宿するポケットさんの所はちょっと、「なんか何してんのかよく分からない」って感じ進みポケットが自分の幻影から「お前は最強にはなれない!」って言われて絶望してるシーンは「えっ⁉︎コレ大丈夫なの?暗い雰囲気で終わらんよね?」って不安になったけど、川の土手のベンチでフジキセキさんに「俺は…最強じゃあねぇ…」って弱音吐くけどフジキセキさんが励まして、次のオペラオーさんとのレースで逆転勝利!でボロボロ泣いてよし!最後は復活したタキオンさんとの戦いでポケット勝利!で終わるんだろうな〜って思ってたらその試合が始まる前に終わって「はぁ⁉︎コレでもう終わり⁉︎タキオンさんとの対決は⁉︎」ってなってモヤモヤしながら帰りました!
個人的評価
今回はオペラオーさんとの逆転勝利までは良かったのにタキオンさんとの戦いで締めなかった事がなんか残念って感じでした!
作画も話の展開も良かったし、ある程度のキャラの掘り下げというか話の土台を作れたけど、その土台で最高の作品に仕上がらずに中途半端で終わった感じ!
個人的意見だけど自分としてはファンの評価が低い3期よりもっと悪くなってんじゃね?って思った、だからといって最低最悪って感じじゃ無いけど、なんか3期よりも少し話の質がちょっと低くなった惜しい劇場版って感じ、まぁ、コレは私の個人的意見なんで間に受けなくてもいいけど…まぁ3期も史実とは違うので、3期批判している人の言い分も分かるけど…
演出が神
演出がいいってこういうことなんだろなーと
レース見てるだけなのに泣いた
感情の表現すごすぎ
画で語るの本当に好き
寝不足でいったから中盤以降何回が寝落ちしたけど
万全な状態でいったらもっと評価高かったかも
中盤までのレースがすごかった
後半は退屈だから寝たのか単に体調のせいかわからない
ロードオブザトップロードの方が毎回盛り上がりあって
最後まで感動したから
それと比較して星4
でもウマ娘知らない人でも楽しめるクオリティだと思う
今後もこのシリーズで映画あったら見にいく
オペラオーまじかっこよすぎ
ペリースチームさんとはなんだったのか
ストーリー的には、①ジャンポケが最強を目指す(打倒タキオン)軸と、②フジキセキとタナベトレーナーの夢の続きを叶える軸が、混在しており、①の要素がだいぶ強めで②の感動が若干薄れてしまった。
当時の競馬を知っている人ならさらに楽しめるだろう。またアプリゲームを途中で止めた私でも知っているウマ娘がモブ的に出演しているので探す楽しみもありそうだ。
良かった点
・ジャンポケとフジキセキとタナベトレーナーの関係性がしっかり描かれている点
・世紀末覇王の有馬記念
・フジキセキの笑顔を守りたい
・マンハッタンカフェ可愛い
悪かった点
・分かっていたことだがクロフネが偽名だった点、3強の物語ならラジオたんぱ杯(作中ではホープフルS)が序盤の山場、なんだかんだあってダービー制覇、クライマックスはJCダート、JCで大団円という出来すぎなストーリーもあり得ただろう
・正直ダンツフレームが主役格4人の内の1人というのは違和感しかない、可愛かったけども。
・マンハッタンカフェの菊花賞の扱いが酷い、酷すぎる
・変態デジタルとオペラオーの天皇賞(秋)も観たかった
芝居がかるテイエムオペラオーが1番好き
前回の映画でテイエムオペラオーが1番好きな『ウマ娘』だと実感した。
しかし今回のジャングルポケットも凄く良かった。
レースが1回、またリベンジの2回しかないような話はよくあるが、ウマ娘は何回もレースがあって葛藤したり悩んだりするのに話がスムーズで尺稼ぎがないように感じる、むしろ時間が足りないのを上手く映画に収めていて1つ1つのレースを一緒になって応援していた!
ジャングルポケット!凄く良かった!
最高のレースだった!
1つ1つのレースが丁寧に作られていて、わかりやすくて感動しました!
【アグネスタキオン】
強さを魅せつけて事実上、引退した事でジャングルポケットに完全に敗北を認めさせてしまった事で、どんなウマ娘に勝っても2位というトラウマを植え付けてしまった。最強になりたいのに最強に絶対になれないのだから。
【フジキセキ】
後輩のジャングルポケットの為に走る姿に感動した。だってフジキセキの走りに魅せられたジャングルポケットが、もう1度!熱さを取り戻すシーンだから。
【最後に】
ワタクシごとだが、どうしても気になるので徹夜あけで見に行った。デッド後編とウマ娘、観て良かったと本当に思う。
ただ、やはり多少、頭が回らない感じがある。この後、仕事。もってくれよ俺のカラダ
競馬を知らない人には厳しいかもしれない
ゲームから始まってとうとう映画化。
日本のみならず、海外でも上映されるとのこと。
凄いことになってるね。
私は競馬も好きでかなり詳しいが、ウマ娘はゲームもしてないし、アニメも見てない。
今回はあくまで映画好きとして劇場へ行ってみた。
わかってはいたが、レース中の演出はド派手。
人間の競技ならレース後にコーチなどが駆け寄って抱き合ったり、負けた選手が勝者を賛えたりするが、そうしたシーンがないのはリアルの競馬を意識してるんだろうな。
ストーリーとしては、圧倒的に強いライバルがいて、主人公がそのライバルを倒すために努力を重ね、いざ、決戦。ってところで相手がリタイアしてしまい主人公が勝利を手にする。
という、まぁ、言っちゃえば『ライバル(カ石)を強くしすぎちゃって、主人公(ジョー)がどう頑張っても勝てない』ってパターンでたまに使われる禁じ手。(ネタが古くてスマン)
普通なら『チープなご都合主義』と言われかねない展開だが、競馬界で実際に起こった事実が下地になってるからね。
競馬ファンなら誰でも知っているような『ドラマ的鉄板エピソード』を題材にすれば一般でも受けるのは当たり前。
ホントに上手く考えたよな。
もう少し、萌的な要素が強いんじゃないかと思っていたが、アツい(むしろ暑苦しい?)キャラばかりだった。
競馬やゲームをやったことがない人でも、単純にアニメ映画として楽しめるとは思うが、競馬を知っている人の方がより楽しめるだろうね。
競馬やゲームをやったことのない人が観に行くなら、馬の名前やレース名くらいは先に頭に入れておいた方が良いかもしれない。
後半部分とか競馬ファンとしては違和感を覚えたところもあったが、映画サイトなので敢えてそこはスルーしたいと思います。
良かった点と良くなかった点
良かった点
・ウマ娘の劇場版は時間的に収めるのが絶対に無理だと思っていたが、やや足りないところもあったものの一応収めることが出来ていた点
良くなかった点
・良い点に書いた時間的縛りがあった為、主人公や各キャラクターの過去や背景があまり描けなくて感情移入出来ずそこが残念な点
・不要な抽象的な表現があった点
・3期で使われてたりRTTTで好評だったオーバーアクションに頼りがちになり迫力で押しすぎたのはドラマ性に欠け個人的にはあまり良いとは思わなかった点
既にウマ娘、競馬をある程度知っていることが前提なストーリー
東京2400に強いジャングルポケットの活躍を中心に描かれるストーリー。
自分が感じた良い点
・レースシーンの迫力
・実在の調教師の先生と馬主さんを意識したトレーナー
・エンディングのうまぴょい
自分が感じたイマイチな点
※特にこれからウマ娘や競馬に興味を持ってもらうという視点から
・クラシック3冠のそれぞれのコースや適正をほとんど説明しておらず(特にメインの皐月賞、ダービー、ジャパンカップ)、そのためダービーで勝つことの栄誉や難しさが伝わりにくいような印象。レース前に各レース場を上から映して「G1中山芝2000m皐月賞」みたいなテロップが出るだけ。このコースの勝負どころがどこか?いつ仕掛けるか?などのシーンはないのが残念。
・同じく各ウマ娘の脚質や戦法にほとんど言及しておらず、レースシーンの位置取りやペースの駆け引きはほぼなく、気合で勝つ!!みたいな雰囲気で勝つ。そのため“ジャングルポケットはいかにして自分の戦い方を見つけたか?”が根性や志半ばで引退したアグネスタキオンの幻影を追うという精神論のみに集約されてしまっている。裏を返すとアグネスタキオンの強さもぼんやりしており(それは永遠の謎かもしれないが)、もうちょっと深堀りしてほしかった。レースセンス、脚質、スピードの乗りなど。
ファン必見!ようこそウマ娘沼へ!
1.はじめに
2.良かった点
3.気になった点
4.最後に
ーーーーー
1.はじめに
ーーーーー
Cygamesのアプリゲームであり、TVアニメ2期で大成功を収めた「ウマ娘」。俗に言う擬人化系作品であり、本作はタイトル通り競走馬×美少女を組み合わせ、競馬の史実に準拠しつつ要所要所でオリジナルのストーリーを織り込んだドラマチックなシナリオが高い評価を得ている作品だ。
今回の映画はウマ娘「ジャングルポケット」を中心に2001年の競馬をモチーフにしている。
・2000年に年間無敗を達成し、2001年のジャパンカップで戦ったテイエムオペラオー
・同期の皐月賞ウマ娘アグネスタキオン・菊花賞ウマ娘マンハッタンカフェ・ダービーで鎬を削ったダンツーフレーム
・史実で同じ渡辺栄調教師の管理馬だったフジキセキ
これらの面々を中心にストーリーが展開される。
タイトルを読んで貰えればわかる通り、私はこの作品を視聴しとても感動した。本当に素晴らしい作品である。その理由をいくつかの観点から書いていく。
ーーーーー
2.良かった点
ーーーーー
①競馬へのリスペクト
私はウマ娘を知る前から競馬が好きである。
そんな私から見てもこの作品は競馬へのリスペクトを強く感じる。
例えばジャングルポケットのトレーナーを務める「たなべ」という人物、これは渡辺調教師からきていることがはっきりわかる。実際の名前は使わず、上手く作品にそれとわかるように組み込む工夫が素晴らしい。
また、描かれる一つ一つのレースは展開がそっくりそのまま史実のレース展開である。誰がいつどのように前の馬を抜いたのか、その時実際の実況はどんな言葉を使ったのか、そういった感動の場面をアニメーションで完全に再現している。
特に私が驚いたのが最初の方に描かれるテイエムオペラオーの有馬記念だ。このレース映像にはキングヘイローがしっかりと映っている。
キングヘイローは確かにこの有馬記念に出走し4着になっている。しかしアニメの中で実況はキングヘイローの名前を呼ばないのである。極端な話、別に描かなくても今回の映画の展開には全く影響しない。それにも関わらずレースを忠実に描くためにキングヘイローをはっきりと描いたのである。
「可能な範囲で史実に忠実」、これを徹底している(のは一人の競馬ファンとしてとても好印象であった。
②キャラクターへの愛
各キャラクターの個性をしっかりと活かせていた。
例えばアグネスタキオンというキャラクターは所謂「マッドサイエンティスト」なのだが、作画と相まってかなりの狂気を感じた。正直凄すぎて背筋がゾクゾクするほどだった。
また主要なキャラクターはもちろん、おまけで登場するキャラクター達も特徴を意識して描かれている。
カレンチャンは「インフルエンサー」として写真を撮る場面が、ハルウララは「天真爛漫」でおっちょこちょいな場面が、オグリキャップは合宿所の米を残らず平らげてしまう「食いしん坊」な場面が…といった具合にそのキャラクターらしさが随所で描かれている。
ヲタクという生き物は推しがちょっとでも出てきていれば嬉しい気持ちになるものだ。そこをキチンと理解していることが嬉しかった。ライスちゃんとっても可愛かった。本当にありがとうございます。
③ストーリー展開
史実が既にネタバレなのだが、今回のシナリオを端的に表現すれば「最強を目指していた主人公が苦難を乗り越えて本当の最強を目指す」という内容である。
苦難を乗り越えて強くなるという非常に単純明快なスポ根、そこに史実とオリジナル要素を組み合わせて非常に熱くなるストーリーに仕上げている。
とてつもなく大きな壁、先輩からの激励、仲間やライバルとの絆…とてもわかりやすく、だからこそ誰でも胸に刺さる内容になっているのだ。
今回は一応ジャングルポケットが主人公となってはいるが、レースに出る全員が主人公であるという各キャラクターへのリスペクトも感じられた。各キャラクターはもちろんだが「競馬」そのものが面白いと思わせるような内容にしているのは胸が熱くなった。
④作画と音楽
とにかく作画がエグい、これに尽きる。
単純に可愛いだけではない。レースの時の真剣な表情、狂気じみた笑み、本当に悔しい時の涙…圧倒的な表現力で見ている我々の心に訴えかけてくる。
(なので単純な萌えを求めてきた人は「なんか思ってたより暑苦しい」となってしまうかもしれない…)
ネタバレはもう史実でされているのだが、それを知っていてもつい「いけ…!いけ…!!」となってしまうほど鬼気迫るレースシーンは必見である。
またその作画を引き立たせるような音楽もまた素晴らしい。特にEDの「うまぴょい伝説」、やはりEDはこれ以外ありえない。なんであの歌詞と曲調で感動してしまうのかわけがわからないが何故か泣けてしまう。これは私の脳がやられているのだろうか。
⑤アグネスタキオンの存在
最初に「本作はジャングルポケットを中心に〜」と書いたが早速訂正する。あれは半分嘘だ。
本作の中心は間違いなくジャングルポケットとアグネスタキオンである。おそらく本作のストーリーを考えた人はタキオンに脳を焼かれた人だろう。そう思えるくらい圧倒的な存在感があった。
タキオンは史実ではたった4戦で現役を引退し、その全てに勝利。そしてその4戦で戦った相手が後に大活躍をすることで「それら全てに勝った」という伝説を残した馬である。どのくらい伝説かというとCMになるくらい伝説である。「その馬の名は…」のフレーズで知った人もいるかもしれない。
本作でも史実同様、登場人物は軒並み「タキオンに負けた」という現実と向き合うことになる。常に付き纏うタキオンという存在が彼女達を時に突き動かし、時に立ち止まらせ、時に奮い立たせるのである。ジャングルポケットは特に顕著であるが、すべての人物に影響を与えたという意味ではタキオンこそ、このストーリーの中心と言っても過言ではない。
そしてそれらの乱高下が高クオリティな映像と音楽で我々の脳に流し込まれるのである。当然我々視聴者の脳もタキオンに焼かれることになる。
…のだが、クライマックスでそのタキオンの脳を低温加熱からの超強火で焼くのがジャングルポケットなのである。ジャングルポケットが主人公である所以はまさにここだろう。視聴者の脳を2方向からの超加熱で焼き切っていくCygames、恐ろしい会社である。
と、ここまで良かった点をひたすらに書いたので、次は気になった点についても書いていこうと思う。
ーーーーー
気になった点
ーーーーー
①息をつく暇がない
これは良かったと感じる人もいるかも知れないが、個人的には展開を詰め込み過ぎていたように感じた。
基本的なストーリー展開が「レース→イベント→レース→イベント→レース→…」という単調な流れなことに加えて、描かれているレースの数がとても多い。そこにキャラクターを数多く描いているとなれば必然的にイベントパートの内容はギチギチになる。
10分前と10分後で感情が乱高下するジェットコースターである。内容自体はすごく良かっただけに、もう少し丁寧な説明や描写も欲しかったが…まぁこればっかりは尺の都合がある以上仕方がないのかもしれない。
②目がやられる
これも個人的なものかもしれないが、非常に目が疲れた。凄まじい作画と表現力で展開の早いストーリーを描いているので画面がピカピカと光るシーンが多く、目への負担が大きいように感じた。
これもある意味尺の都合上仕方ないのかもしれないが、観終わったあとは疲れがドッときた。
そういう意味でもこの映画はやはりジェットコースターなのかもしれない。まぁ表現力の代償と言われればそれまでなので、これもやはり好みの問題だろう。
③ウマ娘・競馬を知らない人向けではない
これは気になったというより、気をつけたほうがよいかもしれない点である。
この作品は全体的に競馬とウマ娘への愛と熱意が非常に強い。一人の競馬好きとしても、ヲタクとしても大いに楽しめた。しかしそうでない一般人が視聴した場合、楽しめない部分が多いように感じる。
代表的なのはアドマイヤベガである。
詳細は省くが重い過去を背負っている1999年のダービーウマ娘である。本作での彼女はメインの登場人物ではないが度々その姿が描かれる。
しかしその姿は「夏祭りで綿あめをやたらとプッシュする」「合宿所の布団のフワフワ具合を真顔でレビューする」といった、重たい過去を全く感じさせない珍妙なものなのだ。
もちろんアニメ「ROAD TO THE TOP」を見ていれば「あんなことがあったのに、それを乗り越えて素になれたんだな…」「あのアヤベさんがみんなと一緒にはしゃいでる!」と感動できるのだが、何も知らない人から見たら「フワフワ好きのおもしれぇ女」である。
他にもそういった要素が多数散見され、気になった点①②で書いた部分と合わせて、何も知らない人が何もわからないまま終わってしまいかねない。
劇場版をわざわざ観に来る人は基本的にウマ娘大好きなので大した問題ではないかもしれないが、恋人や友人がウマ娘を知らない場合、置いてけぼりを食らうかもしれない。最低限「TVアニメ2期」と「ROAD TO THE TOP」は視聴しておくことをオススメする。
ーーーーー
最後に
ーーーーー
この映画への私の印象をまとめると「ウマ娘好きを更に沼に叩き落とすファンサービス映画」だろうか。
ジャングルポケットやアグネスタキオンなどの主要人物が好きな人は勿論、多くのファンに刺さるようなリスペクトや趣向が光る作品だ。
その一方、尺の都合でやや駆け足な展開にファンでなければ置き去りにされかねない。ウマ娘のように我々も精一杯走って追いつく必要があるだろう。
…などと散々書いたが、結局は自分の目で見なければ意味がない。気になっている人は是非自らの脚で劇場に行き、その先にある感動を目指してほしい。
全85件中、61~80件目を表示