劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」のレビュー・感想・評価
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Ready!! Steady!! Derby!!
ゲームリリースしてから少し経って、アニメシリーズを完走して見事沼にハマって、ゲームにもハマって、3期終了直後に突如流れた劇場版の特報に胸躍らせてから5ヶ月、ダービー週の公開という粋なものもあって、吸い込まれるように劇場のプレミアムシートのど真ん中へ。
特典はアヤベさんの小説でした(補完がエグい)。
やはりやはり素晴らしかった…。
ジャングルポケットを中心にレースを志したきっかけ、成長、挫折、そして野望とこれでもかと詰め込まれた濃厚なストーリーに胸を打たれ、夢へと向かう彼女たちに熱くさせられっぱなしでした。
主人公ジャングルポケット、フリースタイルレースからトゥインクルシリーズへとやってきた猛者で、その勝ち気な性格が良い方向にも困った方向にも転がっちゃう子で、キュートな一面(なぜかあたふたしたところがモンスターっぽくなってて笑いました)も見せてくれて、でも決めるところは決めてくれるかっこいいところ満載で、史実やゲームシナリオ以外で彼女に強く触れれて、魅力が大爆増しました。
レースシーンの作画がRTTTよりもさらにレベルアップしていて、ターフを駆けるウマ娘の生き様、呼吸に判断力に視線、希望と絶望とこれでもかと最高峰の映像に詰め込んでくれていてもう感謝しかありませんでした。
相変わらず最終直線ではプリティーを剥ぎ捨てて、1着になる以外は考えてない表情がたまらなかったです。
今作は現実の騎手と調教師、オーナー、そして馬自身の物語も強く盛り込まれており、フジキセキとジャングルポケットの関係性がまさにそれで、史実をリアルタイムでは追えなかった身ですが、それでもここの関係性を知ってから観るとグッとくるものがありました。
師弟コンビで叶えられなかったダービーという目標を、ジャンポケが自分の脚で先頭で駆け抜けて、ナベさんにダービートレーナーの称号を、フジ先輩の無念を晴らした雄叫び、予告でもたくさん見ていたはずなのに、これまたグッときてしまいました。
かっこいいよポッケ…ってなりました。
フジキセキも僅か4戦でターフを去った身、その走りはクラシック前に見れなくなってしまった彼女の走りを、今作ではifとして、衝動として彼女が勝負服を着てジャンポケと共に併走するシーンは予想外のサプライズで胸熱でした。
タキオンがジャンポケのジャパンカップで強豪を打ち破って、諦めない姿、自分の限界をも超えるその力を見せつけられた事で再び脚を動かし出す、史実では叶わなかったタキオン再生の物語にも一役買っていたところにもグッときました。
競馬のifの物語を語れるのがウマ娘の良いところだと思っていたので、今作でやってくれた事に感謝です。
ジャンポケが己のために走るという目標は最初から最後まで一貫していましたが、フジキセキとアグネスタキオン、2人のウマ娘が再生するきっかけになったというのは本当に大きかったですし、これぞウマ娘だという感情になった瞬間にはそりゃあ涙ボロッボロですよね。
RTTTでは高貴だけどコメディリリーフにもなっていたオペラオーが、世紀末覇王として最強の座に君臨していて、表情の強者感、狭い進路をこじ開けた有馬記念、そこから繰り出されるガッツポーズは熱いものがありました。
実際に彼女もとい現実のオペラオーと対峙していたらその強さに戦々恐々していたんだろうなぁと思いましたし、その時代を体験したかったなというifも今作で体感できたので大満足です。
ジャンポケが吹っ切れて挑んだジャパンカップ、それはそれは本当に良くて、自分の限界のその先へ到達してもなお伸びる伸びるその力強い踏み込み、末脚を活かして覇王を負かす、知っている、分かっているはずなのにまだ見ぬレースのように楽しみ、緊張していた自分がいて、当時にタイムスリップできたようで何倍にも増して嬉しかったです。
ライブシーンも本当に綺麗で美しく、歌もビシバシ刺さってくるもので、ウマ娘の締めはこれだなぁってなりました。
尺的なもので描けなかったんだろうなと思ったのは、マンハッタンカフェとダンツフレームの背景だったと思います。
カフェは春クラシックには体調面が優れずで参加できず、上がり馬として菊の舞台へやってきた描写こそありますが、ジャンポケの苦悩を描くのを今作では優先していて、タキオンの幻影に惑わされてジャンポケが気付いたら札幌記念も菊花賞も終わっていたという解釈で落ち着きました。
こればっかりはジャンポケとフジ先輩、タキオンにラスボスオペラオーと焦点を当てる人物が多かったのでしゃーなしかなと思いました。
ただ2人とも個性は少ない出番ながら出ていたように思いましたし、カフェはウマ娘にしては珍しい闇のオーラを纏った子なので、キャラ把握はすぐできると思いますし、ダンツは今作のプリティー要素を一身に担っていて、ゲーム以外で大きく触れてくれてより彼女について調べたくなったなと思ったのでオールオッケーです。
ゲームでのシナリオでカフェの物語は色濃く知っていますし、ダンツが実装された時の補完とかエグそうやな〜と今からもう楽しみです。
細かい小ネタもふんだんに盛り込まれていて、現在存在するウマ娘たちの8割方はどこかしらに出ていたんじゃないかなと思いました。
一瞬しか映らない子たちもいたので、その子たちを全速力で追いかけるには体一つじゃ足りません笑
ミラ子、登場シーン全部で飯食ってて笑いました。とりあえずプール行こうか。
マーちゃんトレ出演するパターンは流石に読めんくてこれまた大爆笑。5秒くらいの出番だぞ…?
楽曲も劇伴も素晴らしく、キャラソンはどれも明るくテンション上がるものになっているのに対して、劇伴はずっしりとした、緊張感のあるものになっていて、どのシーンでも心震わされていました。
速攻でCD買って聴き込んじゃってます。
こうなってくるとどの世代でも、どのウマ娘でも、アニメ化や映画化してほしいと強く思ってしまいます。
年代的には個性豊かな'02世代が主役になってくれたらな〜って思ってます。
今作の出演シーンで飯ばっか食ってた芦毛のあやつも出てくるので頼みます。
何回観ても新しい発見がありそうでまだまだ楽しみです。ファンとしての贔屓目は多少ありますが、今年のベスト候補です。
鑑賞日 5/24
鑑賞時間 12:40〜14:40
座席 P-18
ウマ娘という儚さ
比較的低評価も目立ちますが、皆さんの指摘されているポイントには概ね賛同します。 その上で、ゲーム、アプリ、リアル競馬を楽しんでいる立場からすると、とても感動する良い映画でした。 ウマ娘は現実の競走馬および史実をモチーフにしているため、それにある程度沿った形で物語を描くという、表現の限界に近いものがあります。ですから、知っている人は、この映画で描かれているレースの結果を知っていますし、更に言えば登場したキャラクターのモチーフである競走馬の”物語の先”さえも知っています。そうした中で、この映画の中でキャラクター達が見せる一瞬の輝きに、儚さや美しさを感じました。 ウマ娘に、上記のような思い入れがある方には、とても響く映画だと思います。
好みが別れやすい作品
アプリゲームユーザー、アニメ1期2期3期、RTTT視聴済みの者です。
作画、映像の綺麗さや迫力などは映画ならではだと思います。(でもさすがに劇場版ですし予想の範疇ではありました。)
私はストーリーとキャラの心情描写を重要視するタイプなので今回の映画は自分には合わなかったです。
主人公のポッケの「最強」にこだわる理由、人物背景、周りのウマ娘やトレーナーに対する気持ちなど、全くと言っていいほど深掘りされておらずわかりにくかったです。
クリスタル?も結局なんだったのか。。
予告動画ではポッケ以外のタキオン、カフェ、ダンツのサブメインキャラもしっかり背景を描いてくれると期待してしまったので、特にカフェとダンツに関してはおまけ感があり残念でした。ゲームのほうで補完してくれということでしょうか。
私はウマ娘の魅力って、馬と競馬と競馬に関わる全ての人へのリスペクト精神がしっかりあることと、たとえ推しじゃなくてもこのウマ娘も応援したいなって心から思えるキャラの性格の良さ、史実を元にレース展開やレース中の戦略も描いてくれて一緒に熱くなれる、感動できることだと思っています。
実際、RTTTは何度観ても同じ熱量で気持ちが高まりますし走っているキャラそれぞれの想いに涙も溢れてきます。
ポッケのレース中でもそうなると予想していたのですが、びっくりするくらい冷静にレースを見ている自分がいました。
レース戦略、心理戦もなければ、ポッケというキャラの理解と感情移入も足りていなかったからだと思います。
競馬リスペクトという意味では、大久保先生が特別出演されているのにどうしてメジロドーベルが出てこないのか気になりました。もし見逃しがあったらすみません。
私の大好きな推しのオペラオーに対しての、ポッケの気持ちも伝わらなかった。
トュインクルシリーズで今のところ最強という位置付けでしかなかったように思います。
せっかくの映像では初のドトウとオペラオーの共闘シーンも、ドトウの台詞がモブウマ娘と全く同じで残念でした。。せめて一言くらいは変えてほしかったです。
ギャグシーンも特にポッケの変わり果てた姿には驚きました。ウマ耳もなくなってるし。こういう描き方が好きな人は楽しく見れて笑いどころだと思うのですが、私は軽くひきました。馬主さん悲しく思わないのかな。。
ギャグや関係ないウマ娘のシーン入れるくらいならもっとメインキャラのことを知りたかったです。
とあるグレンラガン好きの配信者の方はこの映画を絶賛していたので、グレンラガン最高!!って方には受ける映画だと思います。
単純に映画として面白くない
2回目を見たので再度レビューします。
この映画の不思議なところは、見終えたあとにこれといって何も心には残っていないことだ。
つまらないわけじゃない。かといって口にだして面白いと言える作品ではない。
なんだろうか。味のないガムを最後まで噛んでる感じだろうか。
【ストーリー】
どちらかと言えばいいです。
ただそれもジャングルポケットとアグネスタキオンの二人を中心として見たらの話です。
それでも扱いの差に関してはどちらかというとアグネスタキオンのが描写が多かったと思います。
タキオンは史実では引退をしますが、映画では途中から活動休止という形で物語がすすみ、最後のジャパンカップで走るポッケとリンクするかのようにもう一度走ることを決めます。この展開は王道だしウマ娘ならではだと思っているので素直によかったです。だからアニメ三期のピークアウトはなんなんだよって話ですが。
ただこの映画を全体としてみると非常に構成が悪いです。特にダービー以降は無駄が多くてテンポが悪く見えます。
予告やPVでジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームを前面に出していたのも関わらず、実際は前者の二人とちょい役だと思っていたフジキセキがメインになっているからです。
恐らくこの映画に不満を持った一部の人の原因は、カフェの扱いが本当に予告とそれにちょっとプラスした程度の手番しかなかったからでしょう。
また、多くの人が菊花賞を簡単に消化させたことに度肝を抜かれたと思います。確かに負けたレースを丁寧に描くとは思いませんが、しかしそれもポッケだけがメインだったら話で、カフェも主役のように宣伝していたのだからそこはちゃんとやれよとは思います。
そんなカフェよりマシなのがダンツです。けどそれもダービーだけで、そこでこの子はこういう子なんだとあっさり見せるだけで薄いです。でもカフェよりは大分マシですが。
2回目を見て確信したのが、この映画はダービーまでにしとけば非常にまともな作品に見えることです。
荒は多少あると思います。それはRTTTでも見えました。それでもダービーまでだったら流れもテンポよく、ポッケの「最強のウマ娘にになる」という目標をダービーに合わせられるのでいいと思いました。
でも、それをジャパンカップまで描くと何度もいうように無駄が多くてテンポが悪く構成になっています。
特に夏休みからの展開を皐月とダービーの間でやればいいのに、タキオンがいないからうじうじして、いざダービーで勝ってもタキオンいないからうじうじ悩む。2クールのアニメならいいが映画で2回もそんなの見たくない。
さらにラスボスとしてみせているテイエムオペラオーの描写が薄いので、最強と言われている彼女に勝ってもいまいち盛り上がらない。
確かに2001年のオペラオーは負けたレースが多いです。だから負けたレースを移すよりも、最初の有馬で現役最強としての格を見せた流れで最後のジャパンカップに持っていくのは悪くはないですが、その割にはただの舞台装置としての役割でしかなくて、ラスボス感は非常に薄くなっていました。
映画のラストシーンって普通は盛り上がるはずだが、結局はポッケとタキオンの物語だからオペラオーに勝つことはあまり目的ではないのでレースそのものはまったく盛り上がらないのだった。
最後にウマ娘伝統のウイニングライブがあるのですが今回ばかりはなくてよかったと思ってます。
いやね、わかるよ? ウマ娘だしこれをやらないといけないのは。入れるところもここしかないだろうってのもわかります。
でもRTTTみたくアンコールでもない、ダンツもいるせいで違和感出る、なんか普通にライブしてるような感じがするので流れ的に違和感しかない。
タキオンが復帰して4人が一緒に出るレースに向かう地下道で終わるのですが、そこでゲートが開いて終わりの方が流れ的にはいいと思う。
【作画・レースシーン】
作画はいいです。
悪い意味でもいいです。
作画がいいのでレースシーンも力が入っているのがわかります。特にカメラアングルなどは個人的には好みでよかった。
でも、お世辞にもレース自体はあまりよくないです。
まずスタートしてすぐに画面を引いて上空から会場を移してそのレースをドンっと出すのですが、これがまずテンポが悪い。普通にスタートから第1コーナーにいくところって結構見どころあると思うのだが彼らは違ったらしい。
で、レースというか作画に不満をもつ人の大半が無駄に崩す描写が多いことでしょう。
レースでは特にラストの直線からで、無駄に崩してアップして、うおおおと叫んで、はいゴール。
アニメ三期だけを酷評はしませんが、ウマ娘はレースにおいて叫びたがります。ラストの直線、それも誰かと競い合っているならまだわかりますが、そうでもないのにうおおおと叫んでばっか。
史実のレースを生で見たことはなく動画でしか見たことありませんが、ああいうのでいいと思うんだけどダメなのだろうか。変にBGMはいれないで観客の歓声で盛り上げるとか。
序盤まではこういうレース展開なんだとわかるが、最後になるとごちゃごちゃして叫んで気づいたらゴールしてるだけのレースなんて誰が喜ぶのだろうか。
個人的に一番不快だったのが序盤のよくわからないポッケ。フジに褒められて浮かれるポッケの崩した作画はいいのですが、タキオンと言い合っているあの作画は本当に不快でした。意味が分からないああいうのにする理由がない。
アレを面白いと思ってコンテしたのならマジで頭おかしい。
【音楽】
SNSなどやここのレビューを見ていい評価をしてる方がいたが、私ははっきり言って主題歌を除けば何も印象に残らなかった。
褒められるのは音楽ではないが地下道を歩いている時の蹄鉄の音はこだわっているなと思いました。あそこだけは素直に褒めてます。
でもそれ以外はマジで印象に残らないし、肝心のレースで盛り上がるBGMもない。
RTTTはOPアレンジのBGMがいい感じにレースを盛り上げていたのにね。
【まとめ】
アニメとしてみるなら本作品は普通にいい部類でしょう。
私が低評価をしているのは、映画館に行って映画を見に行っているのに映画を見ていないと思ったからです。
アニメなら気にならない所が映画として見ると首を傾げるところが出てくるし、なんか盛り上がるところもない。
だからあそこをもう一度見たいとか、あの音楽を映画館で聞きたいとも思わないからリピートする気にもなれない。
ウマ娘は好きです。それでも本作を映画作品として見た場合においては手放しで褒められる出来ではないと評価しています。
よく尺が足りないという意見を見ます。
でもそんなの理由にならない。だって無駄が多いんだからそこを削ればいいだけだし、そこは脚本家と監督の腕の見せ所だと思うからだ。
私は本作にとても同情している。
本作の前評判はとても不安視されていたと思う。
アニメ三期があの出来で、アプリ運営がゴミすぎて自然と本作は悪い流れのまま公開してしまった。だから見に行く人を躊躇わせているのだと思う。
せめてアニメ三期の評価がそれなりによくてうまい流れを作れていればまだ伸びていたはずだ。
さらに言えば本作は次になにも繋がらないこと。普通は本家アプリに繋げるための導線になるはずだったのに、アプリではポッケはいないし映画に関するイベントは何もやらない。これじゃ盛り上がるものも盛り上がるわけがないだろ。
素人にだってわかるだろこんなこと。
最後になりますが、本作はいいアニメです。でもいい映画ではありません。
アニメなら良作になるでしょうが、映画なら凡作から佳作の間ぐらいの評価です。
同期や覇王世代が、まるでその他大勢扱い
「はじめに」
ウマ娘のアプリゲームを2年以上プレイ中で、且つアニメ1期、2期、3期、RTTTも観ている中での感想です。
とはいえ、ゲームのサポカや全キャラクターのストーリーを読んでいない事と、史実の競馬の知識は乏しいので、それらの知識が事前に十分に持っていれば、もっと満足できたのかもしれません。
ここまで事前に書くのは、それ位に登場人物の性格や設定の説明描写がないからです。
(聞き逃しや読み取れるほどの知識・観察力が足りていなかったのならスミマセン)
史実に思い入れがあったり、ジャングルポケット・アグネスタキオン・フジキセキの3人が推しならば大満足かもしれませんが・・・といった印象での評価となっておりますので、ここから先はマイナスの事ばかり書きます。
ご了承の上でお読みください。
「懸念点」
①ジャングルポケットが何故「最強」を目指すのか不明
ウマ娘が本能的に競争と勝利を渇望するなかで、主人公のジャングルポケットがなぜ「最強」を目指すのか?そこは描かれているように見えませんでした。
ジャングルポケットがフリースタイルレース上がりという話は出るものの、そこが不良の溜まり場であり仕切っていたというのは、ウマ娘のアプリゲームをしていないと分からない前提知識です。
その後の仲間との会話でも、何か特別にレースに対する熱い思いが語られる訳でもなく、不良=負けたくない?のイメージで引っ張っているだけのように見えました。
劇中では勝てなかったダンツフレームでさえ、レースに出るからには1番になりたい旨を話しており、なおさら何故ジャングルポケットはその中でも「最強」を目指しているのか、主人公の個性・モチベーションとなっている部分が、他者との差別化が出来ていないように思いました。
ジャングルポケットがフジキセキのレースに魅せられた後のシーンでも高々と投げてキャッチしたプリズムの意味も特に説明がありません。例えば誰かとの思い出があるとか、託されたとかなく、それでも意味深に寄せる描写があったりします。でも説明がないので、描きたい側の演出と、観る側の立ち位置がズレているように感じました。
練習は一生懸命にしているし、時にはムードメーカー的に仲間を巻き込んで走ったり、慕われている描写もあるので、ジャングルポケットの人柄が良いことは分かります。
ただ、全編通して相手選手の分析やレースの作戦などの話はほぼ出ず、トレーナー任せな形であり、それがアスリートとしてどうなのか?相手選手へのリスペクトは走ってみてからの感想になっているけど良いのか?という、選手としての浅さみたいなのも描写が足りない為に良くない印象を持ってしまいました。
②RTTTの続編だけど、RTTTの皆の描写は薄い
際立っているのが最後のオペラオーとの対戦。
前年の有馬記念でのオペラオーの走りを観たトレーナーやフジキセキが驚いただけで、ジャングルポケット自体は、ジャパンカップ当日のレース中にオペラオー達の世代の凄さを目の当たりにしつつも、結局は勝ってしまうというストーリー。
なので、結果としてオペラオーの世代は本当に凄かったのか?と、映画のみを観た人には凄さが伝わらなかったのではないかなと感じました。
レース中の描写が激しかったので、そこで両者の強さが反映されているといえばそうなのですが、個人的に描写が激しかったのは、ダービーでのダンツフレームと競っているところ。
時折レースで競るときには、ゲッターロボ張りに激しい描写が繰り返されるので、オペラオーとのレースだから、という「だからこそ」みたいな決め手にはなりませんでした。
史実の結果を改変するわけにはいかないので、
せめてジャパンカップになる前のところで、練習で対戦して全然敵わないとか、覇王世代のレースを観るとかして実力差を感じて、燃えて練習に火が付くとか作戦をトレーナ達と練るなどの描写があれば、より燃える展開+納得感を得られたと思うのです。
ジャングルポケットが意気消沈するのは、いま走っている同期やライバルではなく、先に引退したアグネスタキオンの走りに一生追いつけない、負けっぱなしの人生だと思っていたからなので、オペラオーの世代は、ジャパンカップが始まるまでジャングルポケットの頭の中には居ないように見受けられました。
映画の中だけの描写だと、テイエムオペラオーってなんか凄そうな人なんだけど、一発で倒されたよねという「かませ犬」的な結論になっています。
特に対策を練っていたようにも見えず、ジャングルポケットの本能や才能だけで勝ったのかなという形に見えました。
本編はRTTTの続編という位置づけとの事だったので、RTTTのメンバーの掘り下げも多少あるのかと期待してしまっていただけに、かなり肩透かしを食らいました。
本編中で2~3言しか話していないのでは?の中でのRTTTのメンバーの印象
・ナリタトップロード:ジャングルポケットの同室だけど、ほぼセリフなし
・アドマイヤベガ:合宿先の布団と綿あめのフワフワソムリエ(ギャグ担当)
・テイエムオペラオー:結果としてかませ犬的な扱いにしかなっていない
・メイショウドトウ:テイエムオペラオーの従者かのよう
ジャングルポケットの頭の中には最後の方までアグネスタキオンがこびり付いているので、映画のラスボス的位置づけのテイエムオペラオーが、正直かませ犬的な扱いになってしまい、それが映画のラストのレースなので、かなり尻すぼみな結末になってしまいました。
最後にIFルートとしてアグネスタキオンが復帰(アプリゲームだと、マンハッタンカフェシナリオ等でも復帰してましたが)したものの、これは直接対決する描写はなく、やはり映画本編の中で描かれる最後のレースは、先のオペラオーとの件で終わりの為、史実も知らない人が見たら「え、対戦しないで終わるの?」と思うこと請け合いのラストでした。
③マンハッタンカフェの扱いが酷い
個人的にカフェ推しという事もあるのですが、
クラシック路線の終盤まで故障していたマンハッタンカフェが勝利する菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)が本当にスルーされます。菊花賞で勝つシーンは、アグネスタキオンが再生する画面上でしかなく、誰もその実力を称賛したり恐れたりしません。
そのため、史実を知っているかアプリゲームをしている人でないと、映画のみの印象だとマンハッタンカフェは「お友達」の事をやたら話すスピリチュアルな?、でもなんか練習や合宿に付き添っているコーヒー好きな人?くらいの印象しか持たない描写になっています。
合宿や練習にはスイープトウショウも当然のように加わったりするので、よりマンハッタンカフェがその他の1人のような扱いで存在感が薄いです。
映画公開前の情報だと、もっとジャングルポケットの同期がそれぞれ色々と描かれるような印象(覇王世代も同様)でしたが、蓋を開けると、ジャングルポケット5割、アグネスタキオン3割、フジキセキ1.5割、残りの登場人物で0.5割を奪い合うくらいの尺とセリフでしかなかったです。
ダンツフレームも、なんか競るけど負ける人と言う位置づけになってしまい、同期なんだけど型落ち感が否めない。
史実としては宝塚記念を優勝しているけれど、今回の映画の主要キャラクターが出走していないからか描けず、ダンツフレームの凄さも日本ダービーだけの印象しか残らず、そこがピークだったのか?みたいな印象で終わってしまう。
性格として、ジャングルポケットが荒っぽく、アグネスタキオンが狂気じみていて、マンハッタンカフェは一歩引いて存在感薄く+スピ系で、同期の中でダンツフレームが唯一の常識人ポジではあったのですが、先に書いたように同期で満遍なく描いていく映画ではないので、ポッケ・タキオン・フジの3人をがっつり描く構成からあぶれた同期も覇王世代もレースに出てこない間は本当に存在感がない形です。
その関係で、ジャングルポケットと走ったレースですら省略されたマンハッタンカフェは、その中でも群を抜いて存在感が薄くなってしまいました。そこがかなり不満です。
ジャングルポケットがテイエムオペラオーに勝利したジャパンカップを最後にする構成なので、その後の天皇賞(春)などを描けないのは理解できています。
それだけに、それなら映画中の時系列のなかで見せれるクラシック路線の最後の菊花賞は描いて欲しかったなぁと切に思った次第です。
④ウマ娘の引退と復帰の基準が不明
娯楽作品なのだから割り切ろうという視点もあるかと思うのですが、
見るものを魅了する素晴らしい走りをしたフジキセキとアグネスタキオンが、それぞれの葛藤や諦めも含めて一度は引退を決断します。
足のケガなどが原因で、たとえ復帰しても日常生活に支障が出ない程度、現役の選手に追いついて勝利する程には回復できないからの引退と予測されます。
ウマ娘のアプリでも描かれますが、ジュニア・クラシック・シニアの各1年間は非常に重たいです。それ故に、故障後の引退から復帰はリハビリや練習を頑張っても全盛期には戻せるのは稀。
ですが、この2人は2人とも映画後半でIFルートとして復帰します。
それ位にジャングルポケットの走りに勇気づけられた・嫉妬したと解釈はできるものの、引退が軽く感じてしまい、いささか納得感が足りなかったです。
足のケガがキッカケで一時の燃え尽き症候群で引退を決意し、ジャングルポケットの走りを見て火を点け直したから復帰という話なのか?
柳の下でのフジキセキとジャングルポケットの描写が、カエルの姿に勇気づけられて奮起する書道家と重なるなど憎い描写もあるが、そういう分かる人にしか分からない描写で、急に河原であの勝負服で走るのは見る側としては結構驚く。EDではなくて、後半でフジキセキが復帰するのは性急すぎた感があります。同期他が励ますのは弱いと考えたからなのかな…
「さいごに」
ジャングルポケット、アグネスタキオン、フジキセキ推しの人には大絶賛な映画だと思うのですが、それ以外のキャラクターの描写を期待されていた方からすると、かなり肩透かし・拍子抜けをする映画となっています。
レースの激しい描写をスクリーンで味わう絶好の機会なのですが、先にRTTTがyoutubeや映画でやっているので、そこを売りにし過ぎるには弱いかなと言う印象。
アプリゲームをしている身からすると、時折ゲーム内のキャラクターが観客の中や電車・廊下・黒板他に紛れているのを探すなどの楽しみ・小ネタもあり、そういうニヤッとする楽しみ方もできました。
アプリゲームの友人カードからですと、安心沢と3女神以外は居ましたよね?あとアストンマーチャンのトレーナーも確認しました。
リピートするときの楽しみの一つとなる事でしょう。
3期をリアルタイム視聴した身として
登場人物が多く、且つ1人の戦績に重点を置きすぎた結果、主役以外の人物の描写が「結局どういう人なの?」で終わってしまったのが、デジャヴに近い感覚でした。
3期終了後にドゥラメンテらが実装された時と同様に、ジャングルポケットがアプリゲームに実装されれば描写の保管があるのかもしれませんが、それを映画本編の評価と結び付けてはいけないでしょう。
それ故に、アプリゲームの楽しみ・ネタバレにならない程度にキャラクターの描写に深みを与えるべきだったのでは?と思ってしまいます。それ位に深みがないです。
史実とのバランスを考えつつ、師弟関係とかライバル関係、挫折と復活、上の世代に勝つ、描きたいものがある中で取捨選択が大変だったとは思いますが、描くレースと描かないレースにメリハリがある訳ではなく、なぜこのレースの描写は長く、このレースは省略されたのか?の基準があいまいで、それもバランス感覚を欠いた印象を持った要因となりました。
ウマ娘自体のコンテンツは好きですし、今後もできる範囲で見届けたいとは思うのですが、今回の映画は大ヒットは難しい出来なのかなと感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
最強とは?
実際の競馬を擬人化したアニメウマ娘の劇場版。 ジャングルポケットを中心にしたライバルたちのレースが描かれてます。 ウマ娘の人間?模様も良くレースも迫力があり楽しめました。でも、重要キャラのアグネスタキオンとマンハッタンカフェの設定がもしかしたら初見には伝わりにくいかもしれないって思いました(カフェの言う追いつきたいお友だちとか) テンポも良くて楽しめました。
映画にする必要性を感じなかった
約2時間は映画の内容自体を考えると長い。
ウマ娘、競走馬を知らないとやっぱり厳しい内容。
要は、今回は「競馬ファン、ウマ娘のファンに贈る映画」なのだとよく分かった。
今回主役を張るキャラ、サブキャラで推しがいる方は見に行っても良いかも。
フジキセキが好きなので、たくさん出てきて嬉しかったです。
自分はジャングルポケットという馬がいたことを知らなかったので、事前に下調べをして行った。下調べをしておいてよかったと思った。調べずに行ったら、間違いなくジャングルポケットが「いかにすごい馬だったのか」を知ることなく見ることになってしまったと思う。
どうしても設定(例えば、ポッケとフジキセキが同じ厩舎だったとか)やキャラクターの力だけに頼ってしまっている気がして、ストーリーに厚みを感じない。
ストーリーはどこか飛躍、飛び飛びのような感じも否めず。
今回主役を張るキャラクターの誰か/ウマ娘、モデルとなった競走馬を好きな人には楽しいだろうし、ゲームをしている人からすれば知っているキャラがたくさん出てきて楽しい。
自分はゲームを途中でやめてしまったので知っているキャラがいたことで何とか楽しめたが、今回映画を共に見たウマ娘は存在を知っているけど詳しくない友人は、全く何が何だかという感じだった。
ナリタトップロードのときのような短編アニメを連ねる構成でよかったボリュームです。
一緒に居た友人はウトウトしている場面も。
実在した競走馬がモデルになっているがゆえに、その馬がいかにすごかったのかを調べなくてはならないことや、そもそもウマ娘を知らないと厳しい、ストーリーも何だか単調ということで、見ても見なくても感がありました。いろいろ惜しい。
せめて、ジャングルポケットが世紀末覇王・テイエムオペラオーを倒したことがいかにすごいか。これを感じるのには、正直不十分な演出。物足りなかった。オペラオーがもう少し出るのかと思ったら、そうでもなく。
あと、入場特典に入っているシリアルナンバー特典。
iphoneユーザーでは特典が受け取れないようでした。
DMMか、googleストアのみ。ちょっとこれもどうなんでしょう…
好きなシーンは多々あるが…
正直手放しに称賛できない自分がいる。
ところどころ好きなシーンはあるけれど、前作rtttと比べると面白くない。
芸術性を狙ってか、捻ろうとした演出をいれているのが滑っていると感じた。
変に環境描写入れたり、スローモーションっぽくしたり、比喩的な抽象演出いれたり、一昔前のヨーロッパ映画を見てるかの様。
こっちは欧州映画ではなくてウマ娘を見に来てる。
特にレースのシーン
毎回抽象的なシーンドーンッ!タキオンかポッケが一着!
これはいけないと思う。
今までのウマ娘関連映像作品も同じと言われればそうだが、今回はそれしかなくレースの描写も一辺倒。
こちらは走馬灯を見たいわけじゃない。
レース描写をみたいんだ。
特に最後のジャパンカップ。
何でもかんでも劇画調にすればいいと思ってる節がある。
最初のレースシーンはポッケの一人称視点という新要素を入れていたが、その様な試みは序盤で早々に終わる。
さらに言いたいのがキャラクターの描写関係。
rtttはよかった。
トプロ主軸にしてアヤベ、オペラオー描写してちゃんと物語していた。
今回はポッケを主軸にして、対抗でタキオン、ダンツを入れてるけど、はっきりいってポッケに食われ過ぎて物語ができていなかった。
改めてrtttの完成度の高さに感嘆する。
登場人物も究極ポッケとタキオンだけで成り立ってしまう。
これならカフェもダンツも登場させる必要がないではないか。
ポッケが主人公だから他キャラの削ぎ落としはしょうがない。
そういう意見も当然ある。
だが、それが中途半端過ぎる。
削ぐなら極力出さなくてよいのに、中途半端に描写したりしている。
それが良くない。
出すなら出す。
出さないなら出さない。
これが肝要だ。
変な抽象的な演出に力を入れる位なら、他キャラのレース描写をちゃんと描くべきだし、他キャラのレースを申し訳程度に入れるなら、そこを削って主人公のレースを演出へ逃げずもう少し深堀りすべきだ。
カフェの菊花賞も、オペラオーの有馬記念も予告であんなに匂わせていたのにあっさりだ。
何もかも中途半端。軽い。
それでいて主人公のレースは劇画→演出→叫び声→結果だけ。
レースの描写を演出に逃げてごまかしている。
改めてrtttは凄い。
登場人物の心内描写を適切に描きつつ、演出へ逃げずちゃんとレースを描いていた。
もうああ言うのはこのコンテンツで見られないだろう。
思わず映画コムのアカウントを作成して長文を投下してしまった。
今までどんな映像作品を見てもレビューを投稿しようと思わなかったのに。
色々言いたいが最後にフジキセキの勝負服を逃げずに真正面から描いてくれて本当にありがとう、感謝しています。
酷評を書くと約束したな。あれは嘘だ。
ウマ娘や競馬はよくわからないけど他の映画の予告でこの映画の事を知り、気になったので観てみた感想。 TVのCMだったりでのイメージはオ◯パイ大きい女の子がキャッキャウフフってかけっこするものだと思っていたけど映画始まって5分くらい経ったところで何だこれ、、思ってたのと違う、、カッコいいじゃん!ってなって今までのイメージが一蹴された。 よくわかってない分、陸上競技のアスリートの人の話しか、と自分の中で脳内変換したら感情移入しやすくなり、そうだよな〜やるからには高いとこ目指したいよな〜頑張れ!と観る前には出てこないと思っていた応援したい気持ちが表れたので不思議だった、そうなる展開の組み立て方が上手い。 何とかキセキって人が自分が成しえることが出来なかった事を託し、その託されたことに応えようとする主人公の胸熱展開にグッときたわ。 走ってる最中のカメラワークや演出が自分好みでジェットコースターに乗ってる時のような次はどんなん来るんだ?うおおおっ!?ってなったり走ってる人視点の時にヤバすぎ速っ!ってドキドキしながら観れた。 音も凄かった!地面蹴る音や歓声とか、いや何だこれすげぇって度肝抜かれた。 あと、自分は細かいこと考えて観ないので楽しめたけど、細かいこと気にする人には関係性や説明不足でストレスになりそうな作品ではあるかな。 作品知ってるのが前提で知らない人は予習してから観て、って意図を若干感じた。 旅館?で寝る前の時に誰かのセリフの後に周りの人が笑ってて、ん?何か笑えた?とか、どこがどの競馬場でどんなレースがあるのかわかんね。と知らないが故に損した気分になってしまっていたので、ネタバレなり解説を見てからもう一度観てみようと思う。 観てから思ったけど、全然知らない人は事前にある程度知ってから観た方が楽しめるかもしれない、ホント何も知らずに観たら悪い評価しか出来ないだろうから。
RTTTの世界線でゲームファンに向けた作品
待ちに待ったウマ娘の映画化という事で楽しみにしてました。 元になったレースなどの下調べはせず誰が勝つのか分からない無知の状態で観ました。 ゲームで好きになったウマ娘たちが劇場スクリーンで動いているとあって楽しんでいました。 レース演出もド派手でこういう表現は後にも出てこないだろうと感動しましたね。 ただ中盤以降から失速した感があって観終わったあとに若干の消化不良も感じました。 序盤のレースで制作スタッフがやりたいことを全部やったんじゃないかと思うくらいに演出や音、カメラワークに力が入ってましてこれは4DXで観ても楽しめるなとなりました。 しかしながらその序盤でパワーを使いすぎてしまったのか中盤レース以降は演出がなんだか単調になった気がします。 ゴール板通過まで長いなとか実際の実況はこんなんだったのかなぁとか派手な演出なんだけど序盤で観たしそこに至までの過程がフワッとして今一乗り切れないなぁと。 ストーリーはほぼ2人が中心になって展開されるのであとの2人が色々勿体無いことに。 その中心の1人も中盤以降はあんまり絡まなかったのでもう少し上手い具合に調理できたんじゃないかなと思ってます。 総評としては ストーリー:2/演出:4/作画:4の計10割合評価で RTTTを観て好評に思ったファンとその世界観をベースにしつつゲームをプレイしてる人に向けたファンムービーかな。 あまり細かい事を気にせずに観るハリウッドアクション映画と思えば充分で競争馬の史実がどうのこうのと細かいこと言い出す人には向かないでしょうね。 個人的な評価付けはこうなります。 RTTT>1期≧劇場版>2期>3期 まだ一回目の視聴なので2回目はまた冷静になって観て意見が変わるかもしれません。 ウマ娘のアニメ作品はまだまだ観たいので次も 頑張ってほしいところです。
疾走感が凄い傑作!
ウマ娘は名前は聞いた事はありましたが、アニメもゲームも知らない初見です。 映画評論家の方々が絶賛されていたので、気になって観に行きました。 まず、作画が凄い。近年稀に見るレベルでの作画で、相当拘って描かれています。 観るまではもっと萌えな可愛い作品だと思っていましたが、全く違いました。 少女達の熱い熱いスポ根ストーリーです。 レース描写は疾走感が凄く、レース場に立っている気分になるほど。 他のアニメ作品には無い、ウマ娘特有の「レース」は非常に良く表現されており、痛快でした! アニメは沢山のジャンルがありますが、一つのジャンルとして最高峰の作品。 見て損はありません、むしろアニメ映画好きなら観ておくべき作品です。 ウマ娘侮っていたなあ...これは流行るわ。
自分には合わなかった
公開初日に観てきました。 ウマ娘には感動で泣かされたり、前向きに頑張る力を何度も貰ってきたので映画も楽しみにしていました。 しかしこの映画は、少なくとも自分が求めているものではありませんでした。 他の方も指摘されているように、全体的に説明が少なかった。その上キャラの掘り下げもほとんどない。 音楽、効果音、画面の派手さで迫力を演出しているけど、肝心なところ(キャラの技術面・内面の成長から来る気迫)の振れ幅がとても浅く、こちらが努力して「今のこのキャラはこれくらいの熱量で、こういう感情になっているんだろう」と察し、考えながらその感情に合わせるようにしなければいけない有様で、2期やRTTTのように自然と胸にこみ上げてくるものは感じられませんでした。 今回の主役、ジャングルポケットにはトウカイテイオーのような凄まじいものを期待していただけに残念です。 また演出として、あえて各キャラの心情を明言しないようにしてると見受けられる箇所がいくつかありましたが、それによりエモさが出るわけでもなく、単純に話がわかりにくくなる要因になっていたのも気になりました。 「明言せずとも見れば察せられるもの」で余韻のある表現をしている、という感じではなく、制作側がやりたい事にのめり込んで、見る側の人間に対する配慮や、本来しなければならない細部の描写を丁寧に扱わなかった事が原因だと思われます。 頑張って作品に寄り添えば「きっとこういう事を伝えたかったんだろう」と察する事は出来ますが、こうした推察が面白い作品は、推察しやすくさせる何らかの描写は必ずどこかに置いてあるものです。 そういったものは個人的に特段見受けられなかった(あってもこじつけレベルでこれはこういう事かなと見る側が考える前提のもので、自然とは感じなかった)ので、正直言って見る側の読解力云々以前の問題があると感じました。 他にも恐らく伏線にする為に置いていたのだろうと思われるアイテムや設定がいくつかありましたが、それらの伏線を回収出来ず(多分尺のせい)放置、あるいは最低限必要な説明もないまま切り上げていたので、観ている身としてはストーリーから置き去りにされている感覚を覚えました。 そのため「結局あれは何のために意味ありげに示された物だったの?」「このキャラが今回出る必要性は本当にあった?」と、モヤモヤした気持ちが残りました。 伏線の種となる諸々に厚みを持たせるならきちんと回収してほしかったし、回収出来ないなら出来ないでそれらへの注目が浅くなるようにしてほしかったところです。 作画は丁寧でしたし、コミカルさを取り入れて重くなりすぎないようにしている点など、要所要所から制作陣の熱意を感じられるのは確かです。 ただ、作品に対する熱意のかけ方があまりにもデコボコしていて、制作陣は「多くの期待に応えられる作品に仕上がった」と本当に本心から思えるのかと、疑問に思う点もかなり多かったように感じました。 あくまで個人の感想ですので、これから観る予定の方は他の方のレビューも参考にする事をおすすめします。
自分個人としては3期より評価が低いと思うのだが…
ネタバレあり!
まず、フジキセキさんの試合を見てプリティダービーに挑むジャングルポケットさんはマジで興奮した!
その後タキオンに挑み敗れるポケット!
でタキオンさんが「神の領域?」に達した&足の骨折で無期限休止でブチ切れてタキオンにキレるポケット!
そこから何をどうしたら良いのか分からず合宿するポケットさんの所はちょっと、「なんか何してんのかよく分からない」って感じ進みポケットが自分の幻影から「お前は最強にはなれない!」って言われて絶望してるシーンは「えっ⁉︎コレ大丈夫なの?暗い雰囲気で終わらんよね?」って不安になったけど、川の土手のベンチでフジキセキさんに「俺は…最強じゃあねぇ…」って弱音吐くけどフジキセキさんが励まして、次のオペラオーさんとのレースで逆転勝利!でボロボロ泣いてよし!最後は復活したタキオンさんとの戦いでポケット勝利!で終わるんだろうな〜って思ってたらその試合が始まる前に終わって「はぁ⁉︎コレでもう終わり⁉︎タキオンさんとの対決は⁉︎」ってなってモヤモヤしながら帰りました!
個人的評価
今回はオペラオーさんとの逆転勝利までは良かったのにタキオンさんとの戦いで締めなかった事がなんか残念って感じでした!
作画も話の展開も良かったし、ある程度のキャラの掘り下げというか話の土台を作れたけど、その土台で最高の作品に仕上がらずに中途半端で終わった感じ!
個人的意見だけど自分としてはファンの評価が低い3期よりもっと悪くなってんじゃね?って思った、だからといって最低最悪って感じじゃ無いけど、なんか3期よりも少し話の質がちょっと低くなった惜しい劇場版って感じ、まぁ、コレは私の個人的意見なんで間に受けなくてもいいけど…まぁ3期も史実とは違うので、3期批判している人の言い分も分かるけど…
演出が神
演出がいいってこういうことなんだろなーと
レース見てるだけなのに泣いた
感情の表現すごすぎ
画で語るの本当に好き
寝不足でいったから中盤以降何回が寝落ちしたけど
万全な状態でいったらもっと評価高かったかも
中盤までのレースがすごかった
後半は退屈だから寝たのか単に体調のせいかわからない
ロードオブザトップロードの方が毎回盛り上がりあって
最後まで感動したから
それと比較して星4
でもウマ娘知らない人でも楽しめるクオリティだと思う
今後もこのシリーズで映画あったら見にいく
オペラオーまじかっこよすぎ
ペリースチームさんとはなんだったのか
ストーリー的には、①ジャンポケが最強を目指す(打倒タキオン)軸と、②フジキセキとタナベトレーナーの夢の続きを叶える軸が、混在しており、①の要素がだいぶ強めで②の感動が若干薄れてしまった。
当時の競馬を知っている人ならさらに楽しめるだろう。またアプリゲームを途中で止めた私でも知っているウマ娘がモブ的に出演しているので探す楽しみもありそうだ。
良かった点
・ジャンポケとフジキセキとタナベトレーナーの関係性がしっかり描かれている点
・世紀末覇王の有馬記念
・フジキセキの笑顔を守りたい
・マンハッタンカフェ可愛い
悪かった点
・分かっていたことだがクロフネが偽名だった点、3強の物語ならラジオたんぱ杯(作中ではホープフルS)が序盤の山場、なんだかんだあってダービー制覇、クライマックスはJCダート、JCで大団円という出来すぎなストーリーもあり得ただろう
・正直ダンツフレームが主役格4人の内の1人というのは違和感しかない、可愛かったけども。
・マンハッタンカフェの菊花賞の扱いが酷い、酷すぎる
・変態デジタルとオペラオーの天皇賞(秋)も観たかった
良くも悪くも「史実に沿う」事がストーリーに影響を。 ジャングルポケ...
良くも悪くも「史実に沿う」事がストーリーに影響を。 ジャングルポケット、一人違うアニメになってる。特にTRIGGER風味。 フジキセキけしからん、ライスシャワー可愛い、アドマイヤベガふわふわ中毒。 個人的にはRTTTの燃えたし泣けた。
レースはもちろんドラマとしても面白かった
レースシーンは前作同様素晴らしい出来でした。 前作までにあったとりあえず色んなウマ娘を出すというファンサービスが少なく純粋に作品を楽しめた。 ジャングルポケットとアグネスタキオンそれぞれにしっかりとしたドラマがあり共感できることも多く楽しめた。
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