ゆるし

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ゆるし

解説

宗教虐待の実態を娘・母・祖母の3世代の視点からリアルに描いた人間ドラマ。自身も新興宗教で洗脳された過去を持つ平田うらら監督が、ある宗教2世が残した遺書に感化されて製作を決意し、自ら監督・脚本・主演を務めて完成させた。

新興宗教「光の塔」の信者である松田恵の娘・すずは、教えに反した言動をすると鞭で打たれるなどの虐待を受けてきた。ある日、学校で献金袋を盗まれたすずは、お金を借りるため祖母・紀子のもとを訪れる。虐待の事実を知った祖父母はすずを保護し、すずは祖父母から愛されて暮らすことで「世の人はサタンにそめられている」という光の塔の教えを疑い始める。しかしそれは彼女にとって、母との決別を意味していた。そんな中、すずは祖父母の話を通して、入信前の母の姿を知る。

平田監督が主人公すず、「八月は逃げて走る」の安藤奈々子が母・恵をそれぞれ演じた。

2023年製作/60分/日本
配給:ユーラフィルムズ
劇場公開日:2024年3月22日

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(C)ユーラフィルムズ

映画レビュー

5.0貴重な作品

2024年10月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリー映画さながらの生々しさ、リアルがあった。

報道ではどうしても、文字としてのデジタルな情報しか知ることができなくて、人の苦しみを“体感”するようなことはまずできない。
鑑賞することを通じてそれができる本作は、とても貴重だと思った。このトピックに無知だった自分には刺さるものが多かった。

テーマ云々抜きにして、映画としてのクオリティも高い作品だと感じたので、是非色々な所で上映されてほしいな。

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natsu

3.5監督の思いを

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自身も新興宗教信者であったという主演も兼ねた監督の思いは分かる。
が、部外者からすると宗教二世の苦しさは実感できたものの、入信してしまった母親の気持ちはやはり分からずじまいだった…
また、宗教起因とも言い切れない問題もあり(実話ベースとは知ってるけども…)、やっぱり割り切れない…
しかし現在この映画を作る意義は大きく、監督の思いを買う!

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ぱんちょ

5.0ぜひ、多くの人々に観てもらいたい

2024年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

宗教一世の母と二世の娘の物語。シネマスコーレの初日に鑑賞しました。僕自身は信仰心が極めて薄いので、身に迫るものがほとんどなく、一つの社会問題として宗教…宗教二世・三世のことを捉えていたにすぎません。でも、この問題の真っ只中にいる人たちが現実にたくさんいるのだということを改めて強く意識させられたと思っています。

映画の感想は、とてもよかった…だから、ぜひ多くの方に観てもらえたらいいなぁ、と思っています。

今日は上映後に脚本・監督・主演の平田うららさんの舞台挨拶がありました。

一般の報道に載る宗教2世、宗教3世の問題を、報道の範囲で聞き知るだけでも結構酷いもんだとは思っていたのですが、この映画を観て、なんのなんの!、報道に載るのは「載せても差し障りはあるまい」という「ごくソフトなさわりの範囲」にとどめられているんだろうな、と思いました。

で・も・!

舞台挨拶の中で平田監督は、「この映画の中に描ききれないものがまだまだたくさんあるんです」とおっしゃっていました。平田監督ご自身の経験、体験はもちろんですが、この映画の脚本を書き上げるまでに宗教二世の方々300人以上から聴き取りをされたということで、それはもう、書ききれないさまざまなリアルがあることを切実に感じさせられました。

それから舞台挨拶の中で、この映画を作る上で、さまざまな誹謗中傷を受け、主演俳優が急きょ降板となってしまったというお話もありました。こういう妨害(僕のいう妨害にはさまざまな誹謗中傷に物理的・心理的な圧力なども含めています。)を仕掛ける人たちの考え方、価値観のようなものは理解できていませんし、僕のような傍観者的な立ち位置から理解できるのかどうかもわかりませんが、この妨害そのものと、その裏側に蠢くものを見極めるべく感覚を澄ませていこうと思います。

平田監督ご自身、続編をつくると宣言していらっしゃいましたので、舞台挨拶後のサイン会の時に、続編作るときのクラウドファンディングを募られるのなら、網張って待ってます、とお伝えしました。平田監督の熱量に心から敬意を表し、本編はもちろん、続編も熱烈に応援しています!

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黒猫ぽち

5.0救われる方が増えますように

2024年9月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

「自分は全然宗教に興味はないけど、その人が信じて救われるなら別にいいんじゃないかなと思っている。」
「たまに勧誘されたりするけど、興味無いので…と当たり障りない感じで断っている。」
こういう人って多いと思うのですが、私もその1人。
ご縁がありこの作品を見ることになったのですが、とんでもなく恐ろしい現実を知ってしまいました。
その人が救われるならまあいいんじゃない?くらいに思っていたのは間違いでした。
そんな簡単なことではありませんでした。
なんでそんなことするの?どうしてそうなっちゃうの?理解できない。意味わかなんない。
そんな場面の連続。
苦しすぎて悲しすぎて涙が止まりませんでした。
自分にできることなんてないだろうと思うけど、とりあえずここに初めて感想書いてみました。
この映画が広まって、救われる人が1人でも増えたらいいなと思います。
私は宗教に縁のない人間ですが、子供を持つ親です。
この映画を見て、今も子供を愛しているけど、もっともっと愛情を注ごうと思いました。
自由に好きなように生きてほしいです。

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にじいろ

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