「コールがとにかく不快」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX RKさんの映画レビュー(感想・評価)
コールがとにかく不快
前作、前々作とは違いMCなどは全編芝居で合間に楽曲という演出のライブ映画でした。
ライブ上映で見ましたが、初見では芝居中どこで名前など呼んだらいいか分からず少し残念ではありましたが、全編芝居仕立てという演出自体は新鮮で悪くはないと思いました。
ただ、良くないと感じたのはその芝居演出のテンポの悪さと役柄の切り替わりの唐突感です。テンポが悪すぎて途切れ途切れになり、都度冷めてしまいます。
また、何よりも不快なのが作中の観客のコールです。映画を見ている客側はテンポの悪さにより声援を上げるタイミングが掴めない、声を出す程に盛り上がれていない状態で、ソロ曲では作中の観客が今までのうたプリでは聞いたことのないようなコールをします。
(今までのうたプリとは、映画、アニメシリーズ、原作ゲームやアプリゲームでの作中ボイスやテキスト、そしてライブ上映、CGライブ、リアルライブに来ていた現実のファンを見た限りです。)
名前を呼んだり、キャー、かっこいい、好き等の声援は今までもたくさんありましたが、地下アイドルや別の応援上映アニメコンテンツ文化を参考にされたのか、現実のうたプリファンの大多数がやってこなかった(そしておそらく好まれない)質が違うコールが作中で行われています。
テンポの悪さにより盛り上がりきれていない自分達と、今までの現場では見たこともないタイプのコールをして大盛り上がりしている作中の観客達の対比で、更に気持ちが盛り下がってしまいました。
前作や前々作では、声援の質も盛り上がるタイミングも作中の観客と私達映画を見ているファンがリンクしている感覚があってとても良かったのですが、今回は完全に逆効果になっています。
作中にファンも描くのであれば、前作のライブ上映やCGライブのリサーチをして欲しかった。
うたプリではなく、実際の応援上映でこういうコールを好む層の人たちが多かった作品の続編でやれば良かったのに、と思います。
絵と曲とCGなどは良いので、別の監督で同じテーマ同じ流れのものを撮り直せば、ここまで賛否両論ではなくなる気がします。
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