「製作陣の自己満」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX ちょむさんの映画レビュー(感想・評価)
製作陣の自己満
当映画を肯定的に受け止められた方はこのレビューは読まずに、ご自身が抱いた感想を大切になさってください。
マイナスな内容はあまり公にしない方が良いと思っておりますが、製作陣に「これでいい」と思われるのは癪なため、低評価のレビューを残させていただきます。
QUARTET NIGHTと「怪盗」というモチーフは個人的にイメージぴったりで、どんな構成や演出になるんだろうととてもワクワクしていたのに、実際に鑑賞してかなりガッカリしました。
キングダムとスターリッシュツアーズ は「ファンの『見たい』を叶えようと作られたライブ」だと感じましたが、タブナイは「製作陣の『見せたい』を考えて作られたライブ」だなと感じました。
低評価にされている方は皆さん仰っていますが、
・要素が多すぎてごちゃごちゃしている
・意味が分からない
・カルナイ本人によるパフォーマンスがない
・衣装がダサい
・コーレスがダサいし邪魔
と、ライブ鑑賞にあたってノイズが多すぎます。
カルナイは歌と実力で殴ってくるタイプだと思っていたのですが、悪い意味で気になったところが多すぎて歌の記憶がほぼありません。
ユニット曲2つはすごく良かったなと思うのですが、藍とカミュの可愛さ全開の曲を、あの物理的に攻撃力が高そうなトゲトゲ服で歌われるのは耐えられませんでした。
あのトゲは何のためにあるんですか?
「パンフを読んだら意味が分かる」
「複数回見たら良さが分かる」
といった意見を目にしましたが、それは逆に言えば
「パンフを読まないと意味が分からない」
「1回では良さが分からない」
ということですよね。
QUARTET NIGHTはそんな怠慢なライブをするグループではないと思っているので、ずっとモヤモヤしています。
また、ライブで劇中劇をする意味も分かりません。
(「本人達がファンに言えないことを、役を通して歌で伝える」という趣旨があるのは分かっていますが、それは原作にて恋人であるヒロインに対して話すことであって、ファンに伝える必要はなくないか?と思っています)
役として歌っているアイドルに対して本名をコーレスするのも「結局どっち??」となりますし、何がしたいのか本当にわかりません。
せっかく怪盗というモチーフを使うのであれば、MCなどで「君のハートを奪いにきたよん😉」に\キャ〜〜/と沸いたりするのを期待していたのですが、そういった黄色い声をあげるタイミングが皆無でした。
QUARTET NIGHTとして、キングダムやスタツアのような王道ライブをした後に、単独2回目でこのようなライブをするのなら分かるのですが、カルナイ初の単独なのに、いきなりこのような尖った内容なのは不親切すぎるなと思います。(スタッフは「うたプリ」として3作目、という位置付けでこのスタンスにしたそうですが、ファンの心情を微塵も理解していないなと思いました。)
もちろん今回のライブが刺さった方もいらっしゃるとは思うのですが、「キングダムやスタツアのような王道構成をカルナイの色で表現したライブ」の方が、万人に刺さり不満を覚える人は少なかったのではないかと思います。
シンプルに歌とダンスの実力で殴ってくる王者カルナイの単独ライブは存在しなくなってしまったんだなと思うと、寂しい気持ちになりました。
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