「ファンのためのステージ」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX ぱんまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンのためのステージ
良くも悪くもこの一言に尽きると思います。
「キングダム」「スタツア」に続く「うたプリ」シリーズ3作目の今作。
過去2作品は本人達が出演するアイドルステージだったのに対し、今作は本編が2つのテーマを主軸としたミュージカルの様な構成のステージとなっています。(アンコールまで本人としてではなく、役としてステージに立っています)
ステージの構成は、彼らのこれまでの価値観や葛藤をなぞり『今』として生きる4人の成長ストーリーのようなもの。
長年推してきたファンにとっては、曲の歌詞や構成によって推しが役を通じて全て曝け出してくれること(くれようとしてくれること)、グループ内の関係性の変化が見れるところ、また、最後にアンコールで素の彼らからの曲とセリフに、本当に感動させられます。
ですが、↑をお伝えできたのは、私がうたプリのゲームを履修しているものであり、パンフレットを読んだり、他のファンの方の考察を拝見したり、舞台挨拶で声優さんのお言葉を聞くことができたからです。
そんな私も初見では何がなんだか分からないまま、60分が終わってしまいました。
うたプリのファンは過去2作品の経験から、当然のように作品を複数回見る方が多いです(2桁3桁見る方もとても多いジャンルだと思います)。
そんな私たちだからこそ、複数回見る内に「あそこはそういう意図だったのか」「この構成にはそういう意味があるのか」「彼らが伝えたいことはこういうことなのか」と落とし込めます。
ですが、もしコレが他ジャンルの友人に連れられて見に行ったと考えた場合(ライブ映画の経験がある上で知識ゼロで行った場合)「テンポが悪い」「あの人達は二つ名があるの?」「アニメの世界のライブって凄いね(現実感がない)」「色々と賑やかな画面で疲れちゃった」という感想で終わってしまうなと思いました。
あんなに素晴らしい曲で、歌声で、映像で、キャラクター達なのに、情報量が多すぎて大事なところが初見で伝わらなかったのは、履修前提になっているのは、複数回見るのが前提になりすぎてるのは、一般ユーザーも気軽に見られることが利点である映画としてはちょっと違うのかなと。
オタクのための映像ならばOVAで十分。それを映画でやるのならば、初見で完結した上で「また見たい!」を作る演出や構成にする必要があるのでは?
個人的に作品としては★4.0、映画としては★0.5という評価で総評として★2.0とさせていただきます。
過去2作品の経験上、恐らく2週目以降は、ダブルアンコールというものがあり、彼らのMCと曲が追加になるため、とても楽しみにしています。
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