「■ 完全体を見たい方は4週目以降を」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX うたプリ大好きマンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0■ 完全体を見たい方は4週目以降を

2025年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』

──それは“観る”映画ではなく、“感じる”物語──

『TABOO NIGHT XXXX』は、従来の劇場版アニメやライブ映画とは少し趣の異なる、
“カルナイという物語に巻き込まれていく体験型作品”です。

楽曲や演出、構成のひとつひとつに意味が込められており、
観客自身が彼らの問いかけと歩みに触れながら、答えを手繰り寄せていくようなつくりになっています。

■ 完全体を見たい方は4週目以降を

本作は、週ごとに映像内容が変化します。
ナレーションの追加、アンコール演出の挿入など、回を重ねるごとに“完成形”に近づいていく構造です。
そのため、1回で完結させたい方には4週目以降の鑑賞をおすすめしますが、
今の時期にしか観られない特別な構成も確かに存在しています。

ぜひ、“今の上映”もひとつの貴重な断片として、心に留めていただけたらと思います。



■ 「宝石とは何か」──その問いのすべては、歌の中に

物語のなかで繰り返し登場する“宝石”というモチーフ。
それは単なる煌びやかな装飾ではなく、
「アイドルとして歌うこと」「覚悟」「愛」そのものの象徴として描かれています。

カルナイの4人は、それぞれが過去や葛藤と向き合いながら、
“歌うこと”によって自分の形を見つけ、グループとしての絆を築いていきます。

その過程が、ときにライブのように、ときに舞台劇のように展開され、
最終的に私たちは彼らの“生き様”を見届けることになるのです。



■ 1回でわかる映画ではありません

本作は、1度の鑑賞で全容が掴めるタイプの作品ではありません。
むしろ、「理解できなかった」と感じた方こそ、ぜひ2回目、3回目をおすすめしたい。
重ねて観ることで初めて、違和感の意味、視線の動き、衣装の意図、演出の流れがつながっていく。

そしてふとした瞬間に、
「あのセリフは、あの時の彼の想いだったのか」と腑に落ちて、
涙が溢れてくることがあります。

そうした仕組みこそが、この作品の本質なのです。



■ 初めての方にも観てほしい理由

「カルナイを知らないから……」とためらう方もいるかもしれません。
でもご安心ください。
この作品は、「QUARTET★NIGHTとは何か」ではなく、
「QUARTET★NIGHTがどう生まれたか」を描いています。

だからこそ、“ここから知る”ことに意味がある。
彼らの物語は決して閉じられていないし、
今なお進行形のまま、観客ひとりひとりの前に立っています。



■ あなたもまた、“証人”になる

カルナイという絶対的王者たちが、
どんな想いを胸に、どんな覚悟でステージに立ち、何を選び取ってきたのか。

その答えは、彼ら自身の歌声のなかにあります。
観客はその歌を通して、ただの視聴者ではなく、
“彼らの物語の証人”としての役割を与えられる。

そんな体験ができるのは、今だけかもしれません。
後から映像作品として残ることのない、劇場限定の変化や息づかいを、
どうかこの“今”にしか味わえないかたちで、あなたの記憶に刻んでください。



■ 最後に

「1時間の映画にしては物足りないかもしれない」
──そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。

けれど、そうではないのです。
この作品は“情報量の密度”と“感情の深さ”が詰まった作品であり、
何度も繰り返すことで初めて、ようやく全容が見えてくるような構成です。

どうか、その違和感を大切にしてください。
そして、彼らの声にもう一度、耳を澄ませてみてください。

QUARTET★NIGHTって、最初から完璧だったわけじゃない。
むしろ、「全然交わらない4人」が、音楽だけで繋がってるような不思議なユニットだった。
仲良しではない。言い合いもするし、ぶつかり合いもする。
でも、“音楽の場”では、信じられないほど息が合う──それがカルナイ。

そして今回の映画も、同じ。
最初は噛み合わないように見える。テンポもバラバラ、演出もクセが強い。
でも、よくよく観てみると、すべてが「そういうことか」と繋がっていく。



この作品は、カルナイらしさをなぞって作られたライブ映画なんです。
「わかりやすさ」や「共感性」じゃなくて、
“覚悟”とか“本気”とか“譲れないもの”を見せてくる。

それが彼らのやり方。
だから観客側にも試される。
「この4人に向き合う覚悟、ある?」って。

元々、スタリより尖ってるグループなので…
彼等らしいな^^で受け止めて頂けると幸いです。
宝石とは❓タブーとは❓音楽とは❓
その本質に触れた時、きっと涙します。


この映画が、あなたにとって“体験”となりますように。
カルナイとともに歩む60分、そのすべてに意味があります。
ぜひ、劇場でお確かめください。

うたプリ大好きマン
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