「全曲アンコールで歌い直してくれ」劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX Amazonさんの映画レビュー(感想・評価)
全曲アンコールで歌い直してくれ
うたプリは2ミリくらいしか知らない者です。
前作スターリッシュツアーズの、まるで本当のライブのような臨場感に魅了され、今回も劇場に足を運びました。
が、今作はあまり楽しめませんでした。
まずライブではなく、ミュージカルのようなスタイル。
歌の合間に小芝居が挟まり、メンバー4人が代わる代わる怪盗になったり警備員になったりします。
それはまだよかったのですが、コールの興ざめなこと!
本人ではない別の役を演じているはずなのに「黒崎蘭丸ナンバーワン!」「カミュ!」などと、メンバー本人の名前を呼ぶのです。他にもよくわからない掛け声がたくさん。
その妙なコールがことさら大声で、頻繁に出てくるので、映像の中の観客との心の距離がどんどん離れていきました。
ステージも「そんなところに額縁があったら現地の観客から見えないのでは」「岩が」「箱が」など気になる点が多く、ことごとく没入感が削がれていきました。
前作はファンタジー要素がありながらも、舞台やカメラワークに現実感があり、それが没入感につながっていたように思います。
きっと演出意図があるのでしょうが、ミリしらなので細かなことはわかりません。
そしてライト層なので、複数回鑑賞して理解を深めるようなこともしません。
ダンスや曲などかっこいいところもあったのですが、想像していたものと違ったせいか、残念な部分に目がいってしまいました。
的外れな感想でお目汚ししてしまい恐縮ですが、ふだんコンテンツを追いかけていない外部の者の意見として、今後の参考になれば幸いです。
★追記
「何度も見れば理解が深まる」とのご意見を拝見しました。カルテットナイトは、一度しか見に行けない観客を置いてけぼりにするのを良しとする人たちなのでしょうか。
わからないけど楽しい、わかるともっと楽しい。
もし次があれば、そんなステージを見せてほしいです。
★追記2
熱心なファンの友人に誘われて2回目を見ました。
本編は相変わらずな感じでしたが(なぜか袖落ちの演出が豪華になっていた)、アンコールはとてもかっこよかったです。シンプルな衣装で魅せる、歌とダンスの全力のパフォーマンス。全曲アンコールで歌い直してほしいと心底思いました。
しかし、メンバー自身が「今回のライブはこういう意図だったんだよ」と説明するのを見て、ファンの皆さんはもう批判することができなくなってしまったのではないかと心配になりました。批判すればカルテットナイト自身を批判することになるかもしれないから。まるで人質を取られているように、私には見えました。
それでも、当作品に不満がある方は怒りを表明し続けたほうがいいと思います。
そうでなければ、「何をしても金を出す」と思われて、うたプリというコンテンツの扱いがどんどん雑になっていくのではないでしょうか。
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