無名のレビュー・感想・評価
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無名の男たちの暗躍
第二次世界大戦前後の上海で、もしかしたらこんなカッコいい無名の男たちが暗躍したのかもね、という話です。
裏切り、騙し合い、二重スパイと緊迫した場面に、激しいアクションもありますが、描き方はわりとクールなのが良かったです。
中国の歴史をよく知らないから分かりにくいところもあり、伏線と種明かしの連続で、ああそうだったのかと納得しますが、あとで考えると、やっぱりあれは何だったのかな、とも思います。
でもエンタメとしてけっこう面白かったです。
なんちゃって日本兵と日本文化については、笑えるレベルで、不快には感じなかったです。
もう一度観たい
GW明けの平日サービスデイ、ヒューマントラストシネマ有楽町の午前回の客入りはほどほどといったところです。
早速、鑑賞後の感想ですが「もう一度観たい」かな。本作、兎に角時系列があっちゃこっちゃで、慣れるまでは少々戸惑います。ただ、リプレイは「あのシーン」だと解るようにしっかり見せてくれますし、スパイものに慣れている方なら、このメンバーでキャラクターがこうなら、オチはこうなるのではという大筋としての意外性はありません。
とは言え、それを補って余りあるキャストと殺陣が素晴らしい。まず、イケオジ・トニー・レオンの間違いなさは今作でも裏切りません。60過ぎてもバリバリ動けていますし、何といってもスーツが似合い哀愁が漂います。そして、ダブル主演と言っても過言ではない堂々たる存在感でトニーに引けを取らないのがワン・イーボー。元々はアイドルグループのメインダンサーとして活動していたとのことですが、体格を生かしたアクションは重みがあって迫力を感じます。今回は日本語のセリフも多くありますが、きちんと聞き取れて違和感ありません。また数回ある「無表情のままの落涙」など演技も見どころがあります。さらに、今作は森博之さん他日本人キャストも多い上に全体に日本語セリフが多く、作品としての力の入れようを強く感じます。
程よく色気と外連味を感じて「男臭さ」のない演出はまさに現代的なスパイ映画に仕上がっていると思います。大筋で分かったつもりでも、初見では単に見過ごしてしまっているシーンに重要なポイントがあると思われ、また配信される頃にでも観直したい気がしますし、ワン・イーボーは今後も楽しみな俳優の一人です。
わりと静かな スパイ映画でした。
終わりごろの アクションは見事でした。
しかーし ラスト近くは 複雑過ぎて
あーれれあれれ 何だか良くわかりましぇーん。
残虐な場面もあり 血なまぐさいですが
日本軍のありようも 垣間見えて勉強になりました。
主役2人のアクションシーンと目ヂカラで圧倒される映画
敵と味方と力関係がわからない部分があった。パンフレットを買ったけどストーリー解説が変で納得がいかない。
ワン・イーボーの写真がないって映画.comさん遅れてません?
⭐️追記します。
ワン・イーボーってダンサーだったんですね。どおりでアクションシーンが舞みたいで、とてもスマートだなぁと思いました。今回トニー・レオン目当てで見たけど、ワン・イーボーにも注目していきたいです♪
中国から見た日中戦争
トニー・レオン、久し振り。ウォン・カーウェイ以来。あ、MARVELのシャン・チーに出てたね。2年前のウォン・カーウェイ祭りが強烈すぎて…(私その時ほぼ全作見てます)
でも、トニー・レオンのイケオジシブオジに見とれていてはいけないのだ。イケメン2人に目ぇばっか奪われてっと重要なことを見逃すぞ!これは日中戦争をしっかり描いている映画なのである。備忘録的に少し。ちなみに台詞でよく出てきていた1931年は満州事変、1937年は日中戦争開始、1945年は決して忘れてはならぬ終戦である。日本軍人渡部が良かれと思っていた巡らせた作戦が日本の降伏に導いたという皮肉!こういう戦争映画らしくない戦争映画は好物だな!
老婆心ながら、手前味噌もほどほどになさったほうが。。。
※2024.5.9追記
『無名』というタイトルに ”Hidden Blade” という英訳がつけられている。
仕込み刀、が近い翻訳になるだろうか。
トニー・レオン(日本による傀儡の汪兆銘側スパイ・フー)
ワン・イーボー(フーの部下)
さすがのトップアクター、
アクションシーンも含め熱演が光った。
あと加えるなら、
森博之(陸軍将校・渡部)がスクリーン上で強い存在感を放つ。
中国製スパイ映画なので、どう転んだとしても、どんな窮地に追い込まれようが100%!共産党側が勝者になる前提で見ている。
「安心してください。分かってますよ!」
なのだ(笑)
共産党って、すごいだろ? アタマ良いだろ?
日本人って、残忍な上に、◯鹿だよね?
という要素は、
戦前戦中の中国大陸を舞台にした映画に必要条件なのだろうが、いい加減、辟易する。
「大ドンデン返し」も「意外性」もない。
ラストに大仰なカミングアウトシーンがあるのだが、不要だと言い切れる。
「スパイノワール」と宣伝しているが、なにが ”ノワール” なのか意味がわからなかった。
◆途中でシーンが細かく切り替わり、時系列で行ったり来たりを繰り返す。
つまり、タネ明かしをしながらストーリーは進んでいく。それ自体は、「親切系スパイ映画(笑)」によく用いられる手法なので、不満はない。
◆映像や音楽(料亭シーンでの「さくらさくら」変奏曲風BGMは◎)も良し。
◆効果音は緊張感を表現できていた。
ただ何より大切なストーリーが…。
現代中国における勧善懲悪の価値観のみで脚本が書かれているので、日本人の私が見ても鼻白むだけ、ハラハラもドキドキもしない残念なスパイ映画になっている。
極めつけは、
8月9日、ソ連の突然の条約破り(対日参戦、満州侵入)により、精強を誇った関東軍があっという間に瓦解するのだが、本作では、そのすべてが中国共産党スパイの手柄になっている。
つまり、関東軍の大雑把な分担図を入手した功績で、ソ連は破竹の進撃をしたと。
ありえませんね(絶句)。。。
終戦直前の関東軍は、
歴戦の主力師団(師団番号1ケタ〜2ケタ)を南方や本土防衛に引き抜かれて、急造の名ばかり師団(師団番号3ケタ)ばかりになっており、既に「張り子の虎」以下に成り下がっていたことは、誰もが知る常識。
多少の自慢は気にしないが、度が過ぎるとイタイ感じがする。
主要な登場人物(作品内の良い人や強い人)は、全員が共産党員だ。
共産党のプロパガンダと割り切って見るしかない。
老婆心ながら、手前味噌もほどほどになさったほうが。。。
中国の人は本作を見て、スカッとするのだろうか?
気になった私は、まだ見てないとウソついて(笑)、
在日中国人の知り合いにメールで聞いたところ、
「最悪な映画、見る必要ない」
と返事が来ましたとさ。
ドロンの『サムライ』をなぜか思い出した。
中国製の大東亜戦争前後のスパイもの。レオン&イーボー様ファンの女性観客が多い。
効果の程は不明だが、時制をかなり入れ替えての構成。製作国の作品らしく、最後の正体オチはわかるが、もう少しシンプルにストーリーを語って欲しかった。ダークなニュアンス、キャメラ、演技演出はそそる。
匠の技
ストーリーは、小さなピースを行きつ戻りつ見せられてやがて最後に大きな絵が完成して、あー!あれはそういうことだだったのかー!と全体像が見えてきて驚く感じ。
トニーレオンの安定感、演技もアクションも匠の技でございます。
これでもかとタバコを吸うシーンが出てくるけれど、それも絵になる。
日本語と中国語で会話することにちょっと違和感を感じたものの、すぐに慣れました。
ワンイーボーは強くてかっこいい。
トニーレオンとのアクションはガラスや瓶がそれが飴細工だとわかっていても痛そう!とゾクゾク、それぞれの得意分野の本領発揮でした。
中国の側から観るとこういうことになるんだなあと、少し前に見たアメリカ側から観たらこういうことになるんだなあというオッペンハイマーと比べながら観てしまっていました。
日本人も沢山出てくるし、結末はどうであれ、軽く扱われていなかったことは評価できるかなあ。
名も無きスパイたちも女スパイもみな美しい。
もう一度ゆっくり家で観て見たい映画。
「アクションいい」
今年73本目。
2か所アクションいい。
敵でないのが分かるのは君といる時に銃を撃たない者。ちょっと話しで田中角栄は現職の時身近な者だけでなく野党党員にもお金を配っていた。味方になるのを期待してない、いざと言う時に敵にならなければいい。敵は少ない程いいと思います。普通に生活していたら敵なんてありえないですけど。
日本兵が日本語の会話のシーン、中国の映画に日本語のシーンがあるのは見ていてリラックスできて好き。
ストーリーがわかりづらかったけど、 全体通して雰囲気が良くて、かっ...
ストーリーがわかりづらかったけど、
全体通して雰囲気が良くて、かっこいい感じの画だった
カメラアングルとか、そういうのも凝ってたり、
ストーリーについていかれないながらも、
楽しめた
なのでストーリー分からなかったけど、3.5でいいかな
トニー・レオンが渋みを増した演技だけでなく、 きっちり過剰暴力的なアクションも見せてくれる一作
トニー・レオンは香港ノワールの代名詞的な作品『インファナル・アフェア』(2002)にも出演しているので、もちろん本作のような役どころはしっかりはまってます。
一方で彼はホウ・シャオシェン監督『悲情城市』(1989)や『恋する惑星』(1994)をはじめとするウォン・カーウァイ監督作品といったアート性の強い作品にも多数出演しており、さすがに還暦も過ぎていることもあって、「今作ではアクションは若手のワン・イーポー(スパイのイエ役)に任せて、渋めの演技に徹するんだろうな…」と予想してたら、終盤に香港アクション特有の「やたら痛そうな」暴力アクションもこなしていて、驚き。
もちろんスタント俳優が担う場面もあるんだけど、「香港アクションの伝統は俺が守る!」という気迫が伝わってきて、痛さに目をそらしそうになりつつ感動していました!
むしろワン・イーポーの方は、表情を押し殺して淡々と任務を全うする役どころのため、抑え目の演技が続き、彼の身体能力を期待していたファンは後半までやきもきするかも。今回は基本的に、クールビューティーなお顔を愛でる回、ととらえた方が良いかも(終盤にすごい見せ場があるんだけど、別の意味で悲鳴が上がりそう)。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』(2016)で監督、脚本、編集を手掛けたチェン・アルの描く戦時下の上海は重厚で、時にアート作品のような構図の場面にはっとさせられます。
物語の展開過程で謎めいた場面が挿入され、のちにその場面の意味を答え合わせするという、クリストファー・ノーラン監督ばりの時系列の組み換えを施しているため、順を追って観ていくしかない初回鑑賞ではなかなか場面の意味が理解できず、ちょっと戸惑うかも。
物語を追うのは二回目以降にして、初回はトニー・レオンとワン・イーポーら、俳優陣の演技、表情、そして美しいショットを堪能することに集中するのも良さそう。
場数が違うぜ(トニー・レオン)
重厚感ある映像と音楽、スパイの活動を描いて緊迫感もあり、アクションもすごくて面白かったです。
上映時間もちょうど良かった。
ところどころ同じ映像で過去に遡り、後から「ここに繋がるのか…」となるのですが、全体的に話が今どの時点かやや混乱。登場人物たちもお友達同士じゃないんで、関係はわかりにくくても、探りあってる様子などを楽しもうと割り切って見ました。(俳優たちの目がgood)
黄色いデカイ文字で今が何年かわかるのは良かった。
ラストでなるほどそういうこと?という感じでした。
もう一度見て人物含め確認したいです。
(ちゃんと識別できてますが、女性3人?メガネ2人?と混乱した瞬間あり)
トニー・レオンだから見に行ったのですが、変わらずかっこよかったです🤩
ワン・イーボーは初めて知りましたが、クールでした。が、なんとなくほっぺから口元がかわいい。(オバ目線)日本語上手でした。
エンディング曲の字幕(縦書き)は中国語?誰向けなのだろう。
少ーし声が聞き取りにくい箇所があり残念でした。
*****
入場者特典でトニー・レオンとワン・イーボーのポストカード配布。私がもらう時にはトニーのははけていて(やはり人気ね)、ワンさんのをいただきました。
ハードル高め、でも悪くない
中国に攻め込んでいた日本軍と当時の中国政府・国民党軍、そして革命を目指していた中国共産党。この関係性を理解していないと話を理解するのにかなりきつい映画。この基本構造をわかっていても、日本軍の確執とか、時間軸とか、各キャラの関係性とかを理解するのが難しかった。
雰囲気はいいんだよなー。出てくる人たちもカッコいいしキレイ。こういう時代のアナログなスパイ合戦ってなんかスタイリッシュ。でも、中盤まで話が入ってこなくて相当困った。
後半になってキッチリ理解できていたというわけでもなくて、急に激しくなったアクションに魅せられただけの話。そして、なるほどそう来るのかと少々意外な展開を楽しんだ。そりゃそうか、中国が作っているからメインは共産党だよな。
あんなに話がわかりづらくて、登場人物たちに感情移入できずに困惑していたのに、最終的にはそんなに悪くない感想になってしまった。やはり、好きなジャンルでそれなりのカッコよさがあれば楽しめてしまうんだな。不思議。
映画としては良いと思うがお国柄があるので最終的にはこうなってします...
映画としては良いと思うがお国柄があるので最終的にはこうなってしますだろうな。。。。
というところが残念
その辺りを加味してみれば良いと思う
ちょっとタイムラインの巻き戻しが多いかな?
かっこよかったですー。😎 むつしかったですー。😂
2024年劇場鑑賞4本目は、中国映画賞の最高峰「金鶏賞」で3冠に輝いたという「無名」〜HIDDEN BLADE〜。
中国2大スター競演の本格歴史サスペンス。暗躍する工作員の冷ややかで激しい攻防戦が繰り広げられます。🇨🇳
かっこよかった〜。😎
むつかしかった〜。😂
私の歴史認識が乏しいこともあって、中国共産党、国民党、日本軍の立場の違いや、時間軸が行ったり来たりするので、少し困惑しました。😵💫
でもこの作品、同じ場面を繰り返し映し出すことで、入り乱れる時間軸や頭の困惑を整理してくれる。
あれ、これ見た場面やけどねー。と思ってたら、あっそういう事か!って。私には新鮮な魅せ方だったので、そういう意味でもかっこよかったなぁ。👌
舞台は、第二次世界大戦下の上海。既に満州を統治下に治めた日本軍が次に狙う標的は! 中国共産党、国民党、日本軍の思惑が入り乱れ、繰り広げられる激しい攻防戦。アクションシーンは緊張感たっぷりの見応え。✨✨✨
この作品、中国本土で180億円を超える興行収入を叩き出した大ヒット作品なんですって。大人気なるやろなぁー。素直に思えたです。
まるで韓流アイドルのような「ワン・イーボー」さん、めちゃくちゃかっこいいです。「惚れてまうやろー!」ってみなさん突っ込みたくなりますよ。笑笑 🤭
※観客の9割は女性の方でした。大人気なんですね。😍
男たちはかっこよく、女はみな美しい。
無名 タイトルの意味がわからなかった。
この作品の時代背景には詳しくはないが知らない訳じゃない。それでも、いつのどこでという字幕が入る割に、いったりきたりしてわかりにくかった。
先に出てきた場面が、実はこうでしたとまた出てくるのは、なるほど、とは思うが何度もやられると、もっとすんなりと描いてくれよと思ってしまう。
トニー・レオン、ワン・イーボーはじめ男たちはかっこいいし、女はみんな美しい。
音楽も重々しく、クライマックスのアクションは迫力がある。観終わった後の満足感は大きい。
エンドロールに流れる主題歌(ワン・イーボー?)に日本語の字幕をつけてほしかった。
トニー・レオン主演で同じ時代の上海が舞台の「ラスト、コーション」。もっとわかりやすく、傑作だった。
高揚感は半端なく、スリルと愛と後悔と絶望。音楽も映像も美しい。今より少し若いトニー・レオンと体当たりでラブシーンを演じたタン・ウェイ。
この映画の雰囲気が気にいった人にはおすすめします。
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