「額縁絵画の様な美しい画面作り」無名 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
額縁絵画の様な美しい画面作り
クリストファー・ノーラン監督の時刻パズルピースの組み替えを何度もされて、話が大変混乱させられる作品だ。
基本はどの関係のスパイなのかを考えながら見ると面白いが、見事に騙される。
それは皆んなが二重、三重のスパイだからだ。
正解はしやすいが間違い易くもある。
だからトニーレオンの渋い演技を楽しみ、
ワン・イーボーの誠実真面目な空気を感じることだ。
最後に、何度も何度もひっくり返され答えを教えてくれる優しい映画です。
それにしても、
トニーは何であんなに煙草を吸うのだろうか?
確かに、タバコでセリフの間合いはいいのだが、煙たくて仕方ない。
そして、最後が二大スターをリスペクトしたところがノワールでないところに落胆した。
( ^ω^ )
1940年代上海。
第2次世界大戦下の上海を舞台に国民党、日本軍、関東軍、中国共産党の関係者同士がお互いの素性が分からない中でスパイたちが繰り広げる一進一退の上海ノワールスパイ劇。
無名
劇場公開日:2024年5月3日 131分
「花様年華」「インファナル・アフェア」などの香港の名優トニー・レオンとテレビドラマ「陳情令」でブレイクした中国の若手俳優ワン・イーボーが共演し、第2次世界大戦下の上海で暗躍する中国共産党・中国国民党・日本軍のスパイたちの攻防をスリリングに描いたノワールサスペンス。
1940年代上海。
第2次世界大戦下の中国を舞台に
暗躍した名もなきスパイたちの運命。
中国共産党、国民党、そして日本軍。お互いの素性が分からない中でスパイたちが繰り広げる一進一退の攻防劇。
中国・汪兆銘政権の政治保衛部に所属するフーは、中国共産党の秘密工作員だった男ジャンの身辺調査を行う。
フーは中国国民党に転向するというジャンから共産党幹部の情報を聞き出すことに成功する。
1941年、上海に駐在する日本軍スパイのトップ・渡部は、政治保衛部の主任となったフーやその上司タンと日本料理店で戦局について話す。
フーの部下として働くイエは、友人ワンとともに諜報活動に従事していたが……。
トニー・レオンがフー役、ワン・イーボーがイエ役を務め、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」のチェン・アルが監督・脚本・編集を手がけた。2023年・第36回金鶏賞で最優秀主演男優賞(トニー・レオン)・最優秀監督賞・最優秀編集賞を受賞。
無名
劇場公開日:2024年5月3日 131分
誰も信用しない伝統的訓練が徹底したのが中国文化そのもので、それに立脚したのが中国共産党なんだと納得しました。
親が満州引き揚げ者ですから深読みできます。
陸軍中野学校も甘いのですね。