劇場公開日 2024年5月3日

「期待度○鑑賞後の満足度○ 中日戦争下での話なので日本人としては微妙な気持ちで観ていたがエスピオナージものとしてはなかなか面白い。構成もかなり凝っている。ただ、共産党をカッコよく描きすぎ(仕方ないか)」無名 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待度○鑑賞後の満足度○ 中日戦争下での話なので日本人としては微妙な気持ちで観ていたがエスピオナージものとしてはなかなか面白い。構成もかなり凝っている。ただ、共産党をカッコよく描きすぎ(仕方ないか)

2024年5月3日
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鑑賞方法:映画館

①所詮フィクションだからどうでも良いんだけど、共産党は当時は国民党と日本軍とを戦わせて自分達は後ろに引っ込んでいて両者の疲弊につけこんで漁夫の利を得ようとしていたわけで、日本の諜報組織にスパイを送り込むほど組織力は無かった筈。
日本の敗戦時も中国は国民党率いる中華民国のものであって、共産党が中国を牛耳るのは日本軍との戦争に疲弊した国民党軍に勝ってからで、日本の敗戦にはこんなに貢献してないんだけど。

②こういう共産党に都合の良い歴史観には違和感があったけれども、娯楽映画としては凝ったプロットでなかなか面白い。
華族が1兵卒として大陸に派兵されるなんて有り得ないけど。

③あと、明白な歴史改竄が一つある。満州国は日本の敗戦と共に瓦解して中華民国の領土となったのであり、中国軍(しかも共産党軍ではない)に敗れたわけではない。
中国の歴史の教科書にはそう書いてあるのかも知れないけど(それに敗戦国が戦勝国が勝手に描くことに反論しても仕方ないけど…)

もーさん