劇場公開日 2024年4月12日

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「タイトルは大事」貴公子 MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルは大事

2024年4月24日
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「カラオケ行こ!」の時にも同じ感想を持ったが、このタイトルと韓流アイドルみたいなイケメンのアップのポスターで全く興味を持てないでいた。ので鑑賞がだいぶ遅れた。
何となく予告編を観てみると、あら?これ "馬鹿ならみんな好き" ジャンルの映画じゃん。と思い劇場へ。(そんなジャンルは無い)

主人公のキム・ソンホも別にアイドルでは無いらしいが、自分の容姿を活かしたナルシスト且つ掴みどころの無い殺し屋を生き生きと演じています。
もう一人の主人公マルコを演じたカン・テジュも、本来もっとイケメンだろうに終始顔を腫らして思いがけない状況に翻弄される役を見事に演じています。ボクサーである事を活かした見せ場がもう少し欲しかったけど。

とはいえストーリーがなぁ。
病床で危篤状態の大富豪が別腹に産ませた息子に会いたがってるって、コノ手の映画を見馴れた馬鹿には魂胆見え見えなのに、そこを引っ張る引っ張る。
そもそも話が本筋に乗るまでが長いし、途中主人公二人の追っかけっこも見せ方は良いのにちょっぴり冗長に思えた。
「THE WITCH/魔女」の時にも思ったがクライマックスまで引っ張り過ぎなんだよこの監督。

まぁそれでも登場キャラクターは敵味方それぞれ魅力的で飽きさせないし、引っ張った分クライマックスでは韓国映画では珍しい派手な銃撃戦とお得意のザクザクアクションでたっぷり楽しませてくれる。
最後に明かされる真相もナイスだし、ラストのオチもそうじゃないかと思いつつもちょっと噴いた。

総じて良作。韓国バイオレンスがお好きならば間違い無く、
オススメ。

おまけ

最後迄観ると原題が「The Child」だと判る。
邦題の「貴公子」はひねりを込めたDouble meaningなのかも。
だとすれば悪くないタイトルかと思うが、鑑賞済みの方々、どう思う?

MAKO
ゆきさんのコメント
2024年5月7日

こんにちは。
私もエンドロールに流れた原題
「The Child」気づきました。
おお!なるほどね!と思って、そして邦題が「貴公子」か!
仰る通りダブルミーイングですね。イケてました。
でもでも貴公子さんのあの不適切な笑みが、、ど〜しても苦手でした(°▽°)

ゆき