「スタントマンのギャラは秒給‼️」フォールガイ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
スタントマンのギャラは秒給‼️
『13歳のハローワーク』という本がありました。
あの村上龍さんが、バブル崩壊後の失われた10年とか言われていた頃に、自信を失って、これからどう生きたらいいのか、と迷える親子に向けて書いた(と私は思ってます)本です。
色々な業界、職種について、どんな仕事なのか、どういう人が向いているのか、どうしたらなれるのか。そんなようなアレコレが中学生でも分かるように丁寧かつ具体的に書かれている、とても親切で著者の日本人に対する問題提起と優しさが伝わってくるものでした。
映画業界については、監督、脚本家、俳優から撮影技師、照明技師など普段、私たちがあまり気にすることがない職種のことまで細かく書かれています。
で、スタントマンについての記載は、というと…
『炎に包まれるなど、特に危険なシーンの報酬は、「秒給」である。つまり、一秒間いくらでギャラが計算される。危険なアクションやカーチェイスや爆発炎上のシーンが多いハリウッド映画では、スタントマンのレベルが非常に高く、スタントマンを抱える会社も多く、ビッグビジネスになっている。』
なるほど!
余談ですが、この本の中で、フランシス・コッポラのこんな発言も紹介されています。
『映画監督っていうのは誰にでもできる仕事だ、世界一簡単な仕事だ。俳優は訓練がいるし、脚本家は哲学と文才が不可欠だし、プロデューサーには資金と人望と信頼が要るけど、監督は、何もできない人でもやれるんだよ』
これを真に受ける人はいないと思うけれど、なんかゆるりと勇気がもらえますよね。
仕事としての映画の世界に興味がある人もない人も、この映画を見れば、裏方さんの仕事も含めて、色々と想像が膨らむはずです。
スタントマンの落下を受け止めるクッションやそれを管理する専用車両、音声録音、セットの製作、爆発物管理…
実に色々なスタッフがいます。
お子さまの将来について心配の尽きないお父さん、お母さん。
〝映画というお仕事〟に興味のあるお子さまがいたらぜひこの映画を見せてあげてください!全ての要素が詰まった一本です。
グレシャムさんが挙げられていたコッポラが村上龍に述べた「映画監督」についてはこの本のEssay部分ですね。『地獄の黙示録』撮影中のコッポラを村上龍が訪ねた時(当時から更に25年前)の様子は今読んでも面白い!グレシャムさん、本を思い出させてくれてありがとう!
『13歳のハローワーク』私も買って読みました!スタントマンの箇所忘れていたので探したら子ども(もう大人)の本棚にありました。「秒給」の記述ありました。2003年11月30日初版で同年の12月20日には第4刷、売れたんだなー。「ぴあ」への言及など懐かしさも感じました
村上龍の本は当時話題でしたよね。
秒給なら、撮り直しだとギャラが増えますから、妥当ですね。
最近はテレビのお散歩系バラエティーで、撮影スタッフがゾロゾロついてるのが映ったりして、裏方がいることが少し認知されるようになりましたが、そのさらに裏に大勢の人がいますよね。
こういう映画で、撮影現場に大勢の人が関わっているのが雰囲気だけでも分かるのはいいことですね。
「グレイマン」、聞いたことないと思ったらネトフリ配信作品だったんですね。2億ドルかけたそうですが、回収出来なかったようです。そんなにかけるなら、劇場公開すればよかったのに…😅。それにしても彼は忙しいですねw
共感ありがとうございました。
ちょっと前までYouTuberが人気職業にランクインしてましたが、稼げなくて辞める人が殆どだそうです。ずっと誇りを持てる、好きな仕事を見つけたいものです…