「“スタントの 意地と誇りの サムアップ パックステージものに 外れなしかな” 期待度○鑑賞後の満足度◎ リピート:是非 シェア度:出来ればオールドファンと」フォールガイ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
“スタントの 意地と誇りの サムアップ パックステージものに 外れなしかな” 期待度○鑑賞後の満足度◎ リピート:是非 シェア度:出来ればオールドファンと
①『ブラッド・トレイン』でも思ったが、この監督は音楽の選曲のセンスがなかなか宜しい。でもまさか頭からキッスで来るとは思わなかった。♪I was made for loving you, baby~♪だもんな。(70年代~80年代に青春を過ごしたものにとってはアガる。)
それに、外ではコルトが必死のカーアクションしてる時にジョディがカラオケで選曲して歌うのが“Against All Odds”とは。ジョディの気持ちとシンクロして上手い選曲。私もカラオケで何度か挑戦したが何とも下手でした。
その点、エミリー・ブラントは上手に歌って当たり前なんだけど、ちょっと素人っぽく歌っていたのが流石です。でも『カリブの熱い夜』観たことがある人、どのくらいいるかしら。
②ラストの警官役がリー・メージャズという楽屋落ちも楽しい。隣の婦警はもしかしてヘザー・トーマス?パメラ・アンダースンかと思っちゃた。
③主演の二人がライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントだから安心して観ていられる。
ライアン・ゴズリングは『グレイマン』でもアクションに挑戦していたけれども、アクションの中に惚けた味とロマンチックな味を出すのがとても上手い。
その人間味のある演技がコルト役を、単なるアクション俳優とは違う立体的な人間像にしている。
本作ではとてもハンサムに見えた。
④一方、車の中でジョディとの日々を思い出してコルトが涙するシーンには今をときめくティラー・スィフトの歌を選んでいて、紛れもなく「今」の映画であることを感じさせると共に、歌詞がコルトの心情を表していて改めて選曲のセンスが光る。
⑤しかし、“I was made for loving you” も“Against All Odds”も今から50年ほど前に流行った曲である。これって私が映画を本格的に見始めた70年代~80年代の映画に20年代(20世紀です)~30年代の流行歌を使っていたのと同じ感覚で今の若者たちは観ているのだろうか。
⑥と、オールドファン丸出しの感想ばかり述べてしまったが、映画自体は話がやや底が浅いうらみはあるけれども、監督がスタントマン出身だけあってスタントの裏側が覗けて面白かった。裏方あってこそ面白い映画が出来るんだ、と今更ながらに感心する。
※追記:ジェイスン・サモア、ちょっと太ったんじゃない?衣装のせい?