「ラストが良いね」水深ゼロメートルから やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが良いね
クリックして本文を読む
『アルプススタンドのはしの方』と同じ、高校演劇がもとになった作品ですね。
『アルプススタンド』も、この作品も青春のキラキラではなくて、青春のモヤモヤって感じかな。
私、青春のモヤモヤと演劇って相性良いと思うんです。
その年代って、言葉が独り歩きしてしまいがちだけど、演劇の台詞に重なる部分があるんじゃないかと。
それでですね、この映画は女子高生が作った女子高生の演劇がもとになっているから、分かる様な部分も有るし、分からない様な部分も有ったんです。
だけど、ラストシーンの仲吉さんが演じたミクの表情が良かったの。
男だ女だっていうのが、どうでもよくなるくらいに、凄く格好いいの。
あのシーンを見た瞬間に、映画の全ての台詞がミクのラストの表情の為のものに感じたもん。
あれは映画じゃないと撮れないから、あのシーンだけでも映画化した意味が有ると思うんですよね。
チヅルを演じた清田さんは、『野球部に花束を』の時は野球部部員だったのに、今回は野球部を敵視する役で面白かった。
山本先生役のさとうほなみさんは、今回は体育教師にしっかり見えるのに、それでいてイイ女の雰囲気も有るんですよね。
一度、イイ女に振り切った役どころも見てみたいな。
コメントする