「述べるところは難しいがおすすめ」水深ゼロメートルから yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
述べるところは難しいがおすすめ
今年173本目(合計1,265本目/今月(2024年5月度)7本目)。
(前の作品 「バジーノイズ」→この作品「水深ゼロメートルから」→次の作品「悪はいない」)
プールものかな、と思いつつもタイトル通り「水が張っていないプール」で大半のストーリーは進むし、未成年であるところの女子高生が成年になる少し前(高校2年)の、「女性とは何か」「男性とは何か」(もっといえば、性論とは何か)について…といったところです。
ただ、その「中途半端」にある高校2年生を扱ったこれらの「ジェンダー論」を扱う映画が90分ないのがかなり厳しく、趣旨としては理解できる(差別と区別はどう違うかほか)ものの、90分で全てを語りつくしているわけではないし(そもそも90分でも120分でも映画で語りつくせるならこんな問題は日本には存在しない)、他に発散してしまってわかりにくいストーリーだなぁ…といったところはあります。
ただ、明確にその「高校2年生の思考レベルでの男性、女性とは何か」「ジェンダー論」といったことまでは感じることができたので、「若干時間が短いかな」とは思ったものの(準短編枠といった趣)、その大半は時間の問題であり、いわゆる「映画の肥大化」として120~180分が当たり前になる中で90分を切る時間帯で「とりあえず言いたいこと」自体は理解できたのでフルスコアにしています。
なお、「水泳映画ではない」ので要注意です。
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