「ひと夏の思い出」チェンソーマン レゼ篇 しゃけおにぎりさんの映画レビュー(感想・評価)
ひと夏の思い出
タイトルに"レゼ篇"とあるとおり、ひとりの少女レゼとデンジの絡みがストーリーの中心となっています。
原作マンガも読んでいたのですが、この劇場版ではレゼがとても可愛く、色っぽく描かれているので、デンジが作中で口にするように「超糞かわいい」です。
ストーリー前半では、レゼとデンジがまるで恋仲のように親密に心と体を触れ合わせる様子が描かれており、特に誰もいない夜の学校で、ふたりが裸になりプールに浸かるシーンは、なんとも言えない開放感とエロスを感じさせ、思わず見入ってしまいました。
仲を深めるふたりですが、デンジには他に好きな人がいる(マキマ)と勘づいたレゼは、デンジに近づいた当初の目的であるデンジの心臓(チェンソーの悪魔)を狙い、攻撃してきます。
ボム(悪魔)と化したレゼに対し、「俺が知り合う女が全員オレを殺そうとしてくる」ことにふと気づいたデンジは怒りと悲しみの中、激しく争うことになります。
背中やお尻、太ももをあらわにしたボム(レゼ)が女体を躍動させながら空を舞い、チェンソーマンと戦う姿はとても魅力的で、花火のような美しい爆発とダイナミックな映像に心を奪われました。
ストーリー終盤、戦いを終えたふたり。
人をたくさん殺してしまったレゼは、公安から逃げるためその場を去ろうとします。
殺し合いの戦いをしてもなお、レゼを想うデンジはもう一度会いたいと伝えますが、レゼはそのまま去ってしまいます。
このままふたりの恋は終わってしまうのかと、胸を締めつけられていると…
レゼが駅のホームで逃避するため新幹線を待っています。新幹線が発車してなお、ホームにひとり立ち尽くす少女。
もう一度会いたい。
それは幼少時代、ソ連で実験道具にされ、訓練で身につけた偽物のものではなく、きっと純粋な少女の気持ち。
成就してほしいと願うも、虚しくマキマにあっけなく殺されてしまいます。
せっかく心が通じ合えたのに、結局は生い立ちや立場が原因で別れざるを得ないラストに、やるせなさで心がいっぱいになりました。
カフェの店長が言っていたけれど、デンジにピッタリな女の子が現れてくれることを今後のストーリーに期待します。
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