「【”俺に泳ぎ方を教えてくれた女。そして田舎のネズミと都会のネズミ。”今作は、チェンソーマンと同じく幼子だった頃から孤独だったレゼとの哀しくも激烈なる”ラブアクション”を描いた映画である。】」チェンソーマン レゼ篇 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”俺に泳ぎ方を教えてくれた女。そして田舎のネズミと都会のネズミ。”今作は、チェンソーマンと同じく幼子だった頃から孤独だったレゼとの哀しくも激烈なる”ラブアクション”を描いた映画である。】
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□ストーリー
 ・原作とほぼ同じなので、割愛。
  だが、デンジとレゼとマキマの声が聴けて、デンジとレゼが高台から見た花火を筆頭として色彩がとても美しく、且つ激烈なアクションも見応えがあり満足なり。
◆感想<印象に残ったシーンのみ記す。>
・デンジとマキマが初めてデートに行き、夜中まで映画を観るシーン。
 最後の名画座の様な映画館で観客二人で観たヨーロッパ映画で、年老いた母の前に息子と思われる男が現れ、母が笑顔一つ見せずに抱きしめるシーン。デンジは何故か涙を流し、隣のマキマを見ると彼女も涙を流している。このシーンはデンジには人間の心がある事を、示している。
 尚、藤本氏の単行本を見ると見開きの所に”デス・プルーフin グラインドハウス大好き!”とか、”ココラインとボタンの魔女大好き!”(ムッチャ、渋い選択である。)と記載されており、相当に映画がお好きと見える。
 ー ”誓いの休暇”を何処かの配信で流してくれい!!ー
・デンジとレゼが電話ボックスで初めて会うシーン。レゼは最初は黒髪の長髪で目を隠しているが、デンジが口から出した花を貰って、初めて愛らしい笑顔が映される。
 これは、原作を読んだ時からの推測だが、レゼはデンジを殺すつもりで居たのだが、”彼の幼子だった頃から孤独だった自分と同じ匂い”により、彼に恋をしたために殺さなかったのだろうと思っている。
 それが、彼女の最期の想い”なんで、初めて出会った時に殺さなかったんだろう。デンジ君 ホントはね 私も学校いった事なかったの・・”が呟かれる、哀切のシーンに繋がるのである。
・レゼが”爆弾の悪魔”である事が分かり、激烈な闘いの後にデンジがレゼをチェーンで巻き取って二人で海に沈むシーン。
 そして、デンジは彼女を殺さずに、”一緒に逃げねえ?”と言うシーン。彼が人間の心を持ち、女を愛する男になった事を示しているシーンである。
・レゼが逃げた時に、公安が”ソ連が国家に尽くすために作った戦士”と言った後に、マキマが現れ、”私も田舎のネズミが好き”と言い、その理由を語りながら”天使の悪魔”と共に彼女を殺すシーン。
 レゼは”誓いの休暇”の男とは異なり、自分の田舎のソ連には帰れなかったのである・・。
<今作は、、チェンソーマンと同じく幼子だった頃から孤独だったレゼとの哀しくも激烈なる”ラブアクション”を描いた映画なのである。可なり切ないです・・。>
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