ラブリセット 30日後、離婚しますのレビュー・感想・評価
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まあまあ期待通りかな。
還魂で目力強めで演技力抜群のチョン•ソミンがヒロインが出演の映画とあっては観に行くしかないってことで鑑賞してきました。やっぱチョン•ソミンはツンデレな演技が合ってるなと。内容は劇的な出会いで結婚した二人が、お互い少しづつ不満が募り離婚する決断をするが、二人揃って交通事故に遭い記憶喪失をキッカケに相手の大事さに気づくってところだけど、まあまあ期待通りの展開と結末で満足でした。
愛について考える
ライトなタッチなれどなかなか考えさせられる内容だった。
いがみ合ってる夫婦が交通事故で記憶喪失になる。その記憶を取り戻す為に同居を継続するのだけれど、まるで運命の相手であるかのように惹かれあってゆく。
世の夫婦の大半はそれが誤解だろうが勘違いであろうが、惹かれあって結婚する。
生活を共にするにあたり、恋愛の熱は冷めいつしか疎ましく思うようにもなる。
僕らはどこでボタンをかけ間違えたのだろうか?
とまぁ、お互いを大切に思う気持ちに再び気づいていく物語なのだ。
韓国発のラブコメディは好きだ。
「サイコだけど大丈夫」とか「キング・ザ・ランド」とか「その年、私たちは」とか「この恋は初めてだから」とかNetflixで色々観てるし、漁るように見てた時期もある。
TVシリーズから考えると随分淡白な印象を受ける。
…じっくり観たい。
故にTVシリーズはしつこいのだと思うのだけれど、ソレが堪らなく愛おしい。
で、本作もその方程式に則って作られてはいるのだけれど、エピソードがガンガン進むので、濃い芝居が鼻につく。いわゆる「やり過ぎ」ってヤツだ。旦那の顔芸が、もうくどくて…。
TVシリーズもやり過ぎって事なのだけど、ソレを麻痺させるだけの時間が与えられているのだと思われる。
だから…
TVシリーズで見たかったかなぁ。
主人公達の胸の内は、きっと随分と繊細な部分もあって葛藤や再確認に大わらわなはずなのだ。
ふとした仕草にときめいてみたり、ふいに訪れる感情に戸惑ってみたり。
題材は面白そうなのだけど、時間の縛り故掘り下げきれずで…色々端折られてるようで残念だった。
和訳に「セリフ」とか当てられてもいて、コメディ色も強いのだけど、あの一連に投げやり感を感じてたりする。
天使に戻りたがっている可愛い悪魔は、変わることのできない悪魔だったのかもしれません
2024.4.4 字幕 MOVIX京都
2023年の韓国映画(119分、G)
離婚調停が済んだ夫婦が事故によって記憶喪失になる様子を描いたラブコメ映画
監督はナム・デジュン
脚本はパン・ギチョル&ナム・デジュン
原題は『30일』で「30日」、英題は『Love Reset』で「愛のやり直し」という意味
物語の舞台は、韓国のソウル
苦難の道のりで司法試験に合格したジョンヨル(カン・ハヌル)は、映画プロデューサーの妻・ナラ(チョン・ミンソ)と「映画のような結婚」を果たしたものの、性格の不一致他、多くの理由で結婚生活が維持できないほどになっていた
そこで二人は協議離婚へと踏み切り、家庭裁判所にて、それぞれの主張をぶちまけることになった
離婚調停委員も離婚にOKを出すものの、法的に30日後でないと離婚はできないと言われてしまう
あと30日の我慢だと思っていたが、その帰り道に二人は事故に巻き込まれてしまう
救急病院に運ばれた二人が目覚めた時には「二人とも」記憶を失ってしまっていたのである
二人の結婚は貧富の差があって反対が多かったが、その結婚生活における嫁姑問題であるとか、司法試験になかなか合格しなかったために「ヒモ状態」になっていたことなどから鬱積が積もりに積もっていた
そこで、二人の両親は「離婚する夫婦である」ということを肝に銘じさせ、30日間を無事に乗り切ろうと考える
だが、記憶を取り戻すためには「以前と同じ生活を続けた方が良い」というチェン医師(チョン・ノミン)のアドバイスもあり、ナラの母ホベ(チョ・ミンス)は、ナラの妹ナミ(ファン・セイン)を監視役として一緒に住まわせることを決めるのである
映画は、記憶がなくなれば悪夢のような結婚生活は消え、元の恋愛状態に戻ってしまうのではないか、という疑念があり、それを阻止しようと考えるのだが、周囲の努力も虚しく、二人の距離は接近してしまう
元々の離婚の原因となっているのが、夫婦格差で、そこから波及するストレスが、お互いの愛情を覆い隠していた
相手の行動の意図がわかることによって、過去の見方が変わり、そのそも熱烈なタイプであったお互いは、好きにならずにはいられない
物語は、ある時点でジョンヨルの記憶が戻り、ナラは戻らないまま終わりを告げているように見える
だが、実際にはナラの方が随分先に記憶を取り戻していて(ひょっとしたら喪失すらしていないかも)、彼女自身が結婚生活をリセットしたいと考えていた
ジョンヨルの言葉遣いが変わった瞬間にナラは記憶が戻ったことに気づいているのだが、彼が標準語を話している記憶がないはずなのに、その違いがわかるのは、そういう意味があるのだと思う
一応は「標準語で話すのは変」と家族に言われて、喪失中の話し方がおかしいのはわかっているが、元の話し方に気づく速度が速すぎたように思う
標準語で話しているかどうかに疑問を持つよりも前に、一言二言で話し方が戻っていると自信を持って言えるのは、そういうカラクリがあるのかなと感じた
いずれにせよ、軽快でポップなラブロマンスで、二転三転するシナリオもとても面白い
性格も作り込まれていて、「つい」のビンタも仕掛けのひとつのように思える
たとえ離婚が成立しても、もう一回再婚すれば良いのだが、その際にもう一度家族を巻き込んで説得するのは大変だろう
離婚届を出さなかったのはナラの方だったので、90日のことを知っていて、それを利用しようと考えていたのかなと思った
それを考えると、ナラは母親の血をしっかりと引き継いでいる策士だったと言えるのだろう
韓国コメディで、笑えてすごく面白かった。
離婚を決めた2人が事故で記憶喪失。予告を見てコメディだと思ったから、記憶を失った2人が恋をして、そのあと二人同時に記憶が戻って離婚はやめてハッピーエンドだと思った。
記憶が戻ったのがジョンヨルだけだったのが意外だった。もしかしたら実はナラも記憶が戻っていて、それを示唆する描写が有ったのかもしれない。もし有ったとしても僕はキッパリ見逃している。
異母兄弟がどうとか、空港来る前に文明の利器使って連絡しろとか、最後はここでキスだろうとか、韓国ドラマあるあるを、からかうようなセリフもあって笑えた。そもそも事故で記憶喪失が韓国ドラマあるあるだと思う。
途中で僕は、「この2人が離婚する事は、それはそれでいいんだけどな」などと思った。だから、もし映画の結末で2人がこのまま別れても、悲しいこと、不幸な事、つまりバッドエンドだとは考えなかったと思う。そして映画を見てて、後半、ナラのママが車の中でナラに留学するように言ったとき、ここで映画が終わりでも構わないと思った。
もちろん コメディ描写が続いて最後だけそんなシリアスな話にはならない。
・「死体は無いわね」 ← 1番笑えたセリフ。ストーリーには全く関係ない。
記憶喪失の2人が再び一緒に住むことになって部屋に戻る。そのとき監視役のナラの妹が、あまりに散らかった部屋を見回りながら言ったセリフ。「死体は無いようね」
・「それが分かるならドラマなんか見ませんよ」
これまたストーリーには関係ないが、共感したセリフ。
本編が終わってエンドロールの少し前に、ジョンヨルのママと医者とのやり取り。
ママ 「男と女はどうなってるのか分からない」
医者 「それが分かるならドラマなんか見ませんよ」
思い出しながら書いてるので、セリフは正確ではない。
【愛し合って結婚したのだから、喧嘩ばっかりしていないで恋愛時代に惹かれた相手の良い所をもっと見ようよ。主役2人及び2人の家族、友人のキャラが濃いクスクス笑える恋愛映画です。】
■冒頭、ホン・ナラ(チョン・ソミン)は結婚式を抜け出す。ジョンヨル(カン・ハヌル)が忘れられなかったのである。
そして、二人は身内だけで結婚するが、徐々に関係は険悪になって来て、離婚調停へ。
だが、二人が乗った車がトラックに追突され、二人とも記憶喪失になってしまう。
◆感想
・可愛い顔をして、怒ると罵詈雑言の嵐のホン・ナラが面白い。尚、彼女は酔うとイキナリジョンヨルの事が好きになる。ギャップが凄い。
更に、彼女はものぐさである。
ー ホン・ナラがジョンヨルに浴びせかける罵詈雑言が凄い。笑える。”アンタが、イケメンなら男は皆、ティモシー・シャラメよ!!”(脳内爆笑である。)-
・司法試験を目指していたジョンヨルはホン・ナラに支援を受けながら頑張っているが、性格がヒジョーに細かい。
ー 夫婦間で性格が違うと上手く行くケースが多いそうだが、二人はどうなることやら・・。
けれど、ジョンヨル見事に司法試験合格。
ホン・ナラの内助の功だよね。
ぼうぼうに火が付いちゃったけれど、酔ったホン・ナラが作ったお腹が弱いジョンヨルのために作ろうとした御粥。-
■ホン・ナラのお母さんのゴッドマザー的、オーラが凄い。そして、全ては彼女の掌の上で回っているようである。
ラスト、ホン・ナラがアメリカに留学に行く際にも、諄い位ホン・ナラの乗る飛行機便を繰り返しジョンヨル及び癖が強い友人達に言い、最後はコッソリと全てを見届けるのである。
ウーム。韓国も母は偉大なり。
■ホン・ナラの”将軍”と呼ばれる兵歴40年のお父さんも可笑しい。ジョンヨルに対し、ライフルを向け、撃ち殺そうとする姿。
ー 個人的に、笑えたし、私も娘が彼氏を連れて来たらどうしようかなあ・・、と思ってしまったぞ。-
■少し貧しいジョンヨルの実家の母と、ホン・ナラとのバトルも嫁姑あるあるで、観ていて可笑しい。
ー ”あーあ、そんなに洗剤を使ったら家の皿一カ月洗えるよ!水出しっぱなし!!”
■記憶を失った二人は、ホン・ナラのゴッドマザーの指示により彼女の妹を監視役として付け、共同生活を始める。
その中で、二人が良く言った野球場に行ったりしながら、相手の良い所を徐々に思い出していくのである。
そして、ジョンヨルは記憶を取り戻すが、ホン・ナラは未だである。
ここで、ホン・ナラがジョンヨルに行った台詞が沁みる。
”貴方の良い所、未だ全部思い出してないから・・。”
<今作は、男女の恋の顛末を、交通事故により記憶を失うという設定を絶妙に生かしたラブコメディである。
結婚は、恋愛とは別物とは言うけれど、相手の悪い所ばかり見るのではなく、良い所を見る事で長続きするんじゃないかな、と思った既婚者でありました。>
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