「愛について考える」ラブリセット 30日後、離婚します U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
愛について考える
ライトなタッチなれどなかなか考えさせられる内容だった。
いがみ合ってる夫婦が交通事故で記憶喪失になる。その記憶を取り戻す為に同居を継続するのだけれど、まるで運命の相手であるかのように惹かれあってゆく。
世の夫婦の大半はそれが誤解だろうが勘違いであろうが、惹かれあって結婚する。
生活を共にするにあたり、恋愛の熱は冷めいつしか疎ましく思うようにもなる。
僕らはどこでボタンをかけ間違えたのだろうか?
とまぁ、お互いを大切に思う気持ちに再び気づいていく物語なのだ。
韓国発のラブコメディは好きだ。
「サイコだけど大丈夫」とか「キング・ザ・ランド」とか「その年、私たちは」とか「この恋は初めてだから」とかNetflixで色々観てるし、漁るように見てた時期もある。
TVシリーズから考えると随分淡白な印象を受ける。
…じっくり観たい。
故にTVシリーズはしつこいのだと思うのだけれど、ソレが堪らなく愛おしい。
で、本作もその方程式に則って作られてはいるのだけれど、エピソードがガンガン進むので、濃い芝居が鼻につく。いわゆる「やり過ぎ」ってヤツだ。旦那の顔芸が、もうくどくて…。
TVシリーズもやり過ぎって事なのだけど、ソレを麻痺させるだけの時間が与えられているのだと思われる。
だから…
TVシリーズで見たかったかなぁ。
主人公達の胸の内は、きっと随分と繊細な部分もあって葛藤や再確認に大わらわなはずなのだ。
ふとした仕草にときめいてみたり、ふいに訪れる感情に戸惑ってみたり。
題材は面白そうなのだけど、時間の縛り故掘り下げきれずで…色々端折られてるようで残念だった。
和訳に「セリフ」とか当てられてもいて、コメディ色も強いのだけど、あの一連に投げやり感を感じてたりする。