「凄いマッスル」アイアンクロー ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
凄いマッスル
事実の一部を描くのだが、どこまでをリアルに、どこに映画的な演出を付けるのか? のバランスが素晴しくてラストシーンが良い。
父親フリッツ・フォン・エリックは「プロレスラーになれ」とは言わなかったらしい。だがそれ以外の選択肢が無い位にレスリング技術を仕込んで育てて来た。母親のドリスは信仰心で子供たちを教育。
その実在した6人の息子たち。
①長男 ジャックJr:6歳で、切れた電線に触り感電して水溜りで溺死
②次男 ケビン:呪いから脱したのか御存命で子沢山
③三男デビッド:活躍したが25歳で日本のホテルで死亡、急性肝炎と報じられた
④四男 ケリー:バイクで事故後も足の完治前に試合出場して悪化した為に切断、義足を隠して対戦していた、コカインに溺れて拳銃自殺
⑤五男 マイク:高校生で肩を痛めてレスラーを断念、しかしデビッドの後釜試合事故の手術後にバクテリア増殖で後遺症が残り、その後睡眠薬過剰摂取で死亡
⑥六男 クリス:末っ子もプロレスラーに憧れてデビューしたが喘息がち、試合で
両腕骨折、骨粗鬆症に悩みその後自殺
ショーン・ダーキン監督は「これ以上の悲劇に観客は耐えれないだろう」と六男クリスは描かなかったと言う。
ラストのケビンの涙シーンが良かったが、その後リアル写真での赤ちゃんの「高い高い」が尋常じゃない高さなので引いてしまった。
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