「プロレスに全てを捧げた家族の物語」アイアンクロー shinさんの映画レビュー(感想・評価)
プロレスに全てを捧げた家族の物語
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日本でもかなり愛されていたエリック一家の物語。前半はよくある子供たちの成長ストーリー。レスラーとして実力をつけ、有名になっていく過程が描かれいる。が、物語はケビンの結婚を機にこれでもか、というくらい兄弟の過酷な運命が描かれていく。本当に何かの呪いなのか、ただの負の偶然の連鎖なのか。
本作はその悲惨過ぎる兄弟たちの人生をベースにストーリーが作られているが、テーマは家族愛だろう。プロレスにかける情熱が家族の絆を強固にしている。特別に印象に残るシーンやセリフは無かったけど、プロレスに懸ける熱い想いや兄弟愛が伝わってくる。
これは決して「プロレスとは何ぞや」を伝える映画ではないけれど、随所にプロレスの裏側が描かれていて「プロレスって八百長なんでしょ」と思っている人たちにも是非観てもらいたい。
最後はアメリカ映画らしくベタな家族愛を描いたエンディングだったが、様々な苦難を乗り越えてきたケビン(ザックエフロン)の涙に、ジーンと込み上げてくるものがあった。
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