「見応えあり。前半は退屈だけど、中盤から俄然面白くなる。」アイアンクロー いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えあり。前半は退屈だけど、中盤から俄然面白くなる。
私がまだ二十代後半から三十代初めにかけて、中京スポーツ(東京スポーツ)のプロレス欄を毎日読むことを日課にしていた。
アントニオ猪木が国政選挙に出た時、投票したくらいだ、今となっては恥ずかしい記憶だが、それほどプロレスを愛していた。
当然、フリッツ ・フォン・エリックは知っているが、この家族がここまで不幸に見舞われているとは思ってもいなかった。「呪われた一族」と語られるのももっともだ。けれど、他人の不幸は蜜の味。この家族に不幸が訪れてから、俄然面白くなる。不謹慎だけど。
私が疑問に思うのは、この兄弟の両親の描き方だ。5人の子供の内、4人までが死んでいる。反省や後悔はしないのか。宗教心が高いのに、家族の不幸に対し神を呪わないのか。そこを描がいてくれたら私の評価はもっと高い。
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