「兄弟愛の素晴らしさ×父親の厳格さ」アイアンクロー ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
兄弟愛の素晴らしさ×父親の厳格さ
プロレスがFeaturingされているというよりも、兄弟愛・家族愛を描いた作品だと感じました。
次男ケビンを中心に物語は進んでいきます。
三男デビッド、四男ケリー、五男マイクとのそれぞれの関係性が素晴らしいのですよね。
※長男は5歳で早逝
父親が厳格すぎるほど厳格で、プロレスのトレーニングも試合の組み方も容赦なく無慈悲。
それであるがゆえに、兄弟の結束も固かったのだろうと思いました。
前半は、上り調子で兄弟みんなうまくいっていて、
後半で、不幸な出来事が兄弟にふりかかっていきます。しかも猛烈というか壮絶なんですね。
これは観ていて心にグサグサきまして、ケビンの気持ちはいかばかりかと共感した次第です。
ラストで、ケビンがケビンの子ども兄弟から話しかけられるシーンがあるのですが
ここで涙腺崩壊し号泣しました。素晴らしいシーンでした。
そして、その後のケビン家族の実際の姿が写真でスクリーンに映し出されたとき、
すべてが報われたような気持ちになりましたし、
ケビンの家族に対する想いが実ったと本当に心にじんわりと沁みました。
素晴らしい作品です。
プロレスを知らなくても楽しめますので、是非、多くの方に観ていただきたいです。
※ちなみに宮崎での私が鑑賞した回は、何と私ひとりで貸切状態でした。さみしかったです。
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