劇場公開日 2024年2月2日

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「ティーン向けのホラー??」エレベーター・ゲーム Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ティーン向けのホラー??

2025年2月16日
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エレベーターで手順通りに昇り降りすると"5階の女"という霊が出てくるという都市伝説を題材にしたホラー。「スレンダーマン」等過去にもこの手の話を題材にした作品を何作か観たが、まぁまぁという印象だったため過度な期待はせずに鑑賞した。
結果まぁまぁだったのだが、ややJホラーチックな演出もあり、加えてどこか古き良きアメリカ製ホラーの趣も感じる作品だった。いわゆる王道だろう。
良くも悪くも若者らしいノリで、所々に笑いがあるが、コミカルな演出とは裏腹にカメラワークや霊の登場シーンには力を入れている印象だ。主人公は冒頭で5階の女に殺られたであろう妹を探すという目的があり、それを隠して高校を卒業したての若者らが運営するYOUTUBEサイトのアシスタントとして潜入するわけだが、完全にそのメンバーは巻き込まれ死している訳である。その中に1人クズ野郎が居るのだが、これは観ていれば「コイツだろうな」というあからさまな人物が居る為すぐ分かるだろう。そんな本人は初っ端体をあちこちへし折られて絶命し、即退場である。その後誰も心配してないのが後からじわじわ笑えてくる。結局潜入していることがバレてしまい、実質初日でクビになった主人公は、夜に1人で問題のエレベーターに乗り込み、"赤の世界"たるものに行く事が出来る。
…だったら最初から1人でやれよという感想しか出て来ないが、細かなツッコミはキリがない為それもB級映画だからという理由で片付ければ問題ないだろう。登場人物は基本6人であり、事務所と問題のエレベーターがあるビルが主な舞台という事でかなり省エネな作品に思えるが、赤い光の不気味さや忍び寄る恐怖感はそれなりに頑張っている様に感じる。

さすが現代の若者であり、解決方法もリサーチもすべてネットに頼る現代の若者層をよく表現しており、結果あのラストだと皮肉った印象も受ける、そんな作品だった。

Mina