六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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少しモヤモヤ感が残る映画
就職活動をする6人の優秀な大学生たちが、ある有名企業の内定をめぐって、最終選考バトルに臨むお話。
そもそも、隣の部屋で最終選考の様子をカメラで見ていた面接官は何をしていたんだ?と突っ込みたくなる展開でしたが、そこはグッと飲み込んで物語に集中。陥れた犯人探しの奴か?と思いきや、あっさり犯人決定!からの…。
本当の犯人探しが始まり、まさかのみんないい人です。みたいな結末に、心がどうもついていかない。結局この映画の一番の盛り上がりはどこにあって、何を一番伝えたかったんだろうとモヤモヤ感が残る。
そもそも赤楚くんは死ぬ設定にする必要があったんだろか?途中までの設定と展開は面白かっただけに、終盤の展開が惜しい気がします。原作を読んでいないので何とも言えませんが、横浜流星くん主演の「正体」みたいに原作とは違うけど、主人公は最後生きていて希望をみせるラストであってもよかったような…🙄
個人的には、いろいろと惜しい映画でありました。
ともかく、就活って大変なんやな〜
頑張れ!就活生♪
そこがダメでも、あなたを必要としている場所は必ずあります!
原作は良いらしい、知らんけど。
実にキャッチーなタイトルで、映画館で見逃して気になっていた作品。僕は家内とWOWOWで観たのだが、娘は原作を読み、映画も映画館で観ていた。娘の感想は”悪くないけど原作の方が良かった”、だったが、僕と家内の感想は”途中までは面白かったのだが後半はボロボロ”。犯人の動機が理解出来ないし、過去を探ると皆悪い奴等ばかりだと思っていたのに実は皆いい奴だった、などという都合の良い話には説得力が皆無。出演者はほぼ6人だけで有名俳優も出ていないので低予算作品なのだろう。
簡単に波多野クンを殺さないで
会社訪問したことないけど、
あり得ないストーリー展開としか思えない。
何の目的を持って本作を作ったのだろうか。
ラストにも面接のシーンがあるので
就職活動中の学生への手引きとして?
誰もが自分が受かりたいと思い同席する他の人を
蹴落としたいと思ってしまうもの。
そんな醜いことに負けちゃダメですよって?
就職活動中の学生にそんなこと必要ある?
月の表だけではなく裏もあるよって?
だけどここからは月🌕の裏側なんて見えないだろう。
どういう目的での本作なんだ?
話を運びやすくする為に波多野クンを殺す、とは⁉️
波多野クン、人がいいからか、バカなのか。
みんなと同じく生かさせて欲しかった。
ラストに6人全員での笑顔があればポイント上がったかな。
あなたが見せているのは月の表側…? 裏側…?
アクション『シティーハンター』、サスペンス『ストロベリーナイト』『累/かさね』、ラブコメ『脳内ポイズンベリー』、コメディ『守護天使』、青春ドラマ『シムソンズ』などなど。
佐藤祐市監督も多岐に渡るジャンルを手掛けているが、やはり最も印象あるのは出世作となった『キサラギ』のようなワン・シチュエーション/どんでん返し。『名も無き世界のエンドロール』もその類いか。
本作はまさしく同系統。就活で集った六人の大学生の嘘と秘密と真実が明かされていく…。
これは期待。確かに面白く見れた。面白く見れたんだけど…、何と言うか、もうちょっとこう…。
一流エンタメ企業“スピラリンクス”の新卒採用で、最終選考に残った6人の大学生。
九賀。フェアをモットーに、冷静・的確でリーダーシップを執る。
矢代。英中韓の語学力と人脈で、世界に目を向ける。
袴田。スポーツマンならではの快活さで、ムードメーカー。
森久保。人見知りな性格だが、分析力に長ける。
波多野。穏やかで真っ直ぐな性格。
嶌。5人と比べ何の取り柄も無いと言うが、鋭い洞察力を持つ。
会社からの課題。6人でチームとなり、一ヶ月後のグループディスカッションに臨む。
自己紹介兼ねての集まりを皮切りに、定期的に皆で会うようになり、様々なアイデアを出す。時には和やかにフレンドリーだったり、時には白熱し激論したり、仲が深まっていく。
6人全員で内定を獲得する為に。
これからの社会人生活。大海に飛び込む訳だが、心細い。
そんな時、絆と志を共にした仲間がいたら…。生涯の友に巡り合った。
…その筈だった。
会社から突然の変更通知。諸事情により、内定確定は一人だけ。しかも誰が相応しいかその一人を、6人で話し合って決めて欲しいとの事だった…。
せっかく出会って仲間となり、これから一緒に頑張って行こう!…と絆を深めたのに、それを崩壊させる突然の変更。作為か、本当に急遽か…?
酷な選考をさせる企業批判も込められているのだろう。
疑わしさを感じずにいられないが、皆思ってる事は同じ。
せっかく出会った仲間だが、自分が絶対に内定を貰いたい…。
仲間から一転、ライバルに…。
スピラの一室に集められ、一人を決める日。
選出方法は…?
九賀が提案。15分置きに投票。その間話し合い、最終的に最も票を多く集めた者が内定の権利を得る。
皆、意義ナシ。早速最初の投票が始められたのだが…、
この投票システム、利に適ってるようで、果たして平等正当性はあるのか…?
リーダーシップある九賀やムードメーカーの袴田には票が入り易いが、案の定、ツンとした矢代や人見知りの森久保はゼロ票。無記名投票ではなく、誰が誰に投票するかボード上で。遺恨やぎくしゃくも募る…。
そこに、思わぬ爆弾投下。
部屋の片隅に一通の封筒が。中には6人各々の名が記された封書が。
怪訝しながらも、まずは袴田が自分の封書を開く。中にあったのは…
“袴田は人殺し”。怪異な告発文。
学生時代、野球部でいじめで後輩を自殺に追い込み…。
激しく狼狽する袴田。デマか、真実か…?
写真もある。中には嫌悪する者も。
その時、2回目の投票。結果は目に見えている。
袴田にはゼロ票。よほどの事でもない限り、袴田が逆転する事は難しいだろう。
封書には各々の悪行が書かれているのだろう。それらを暴露し、印象変動する投票を続けるのか…?
そもそも、一体誰がこんなものを…?
スピラか? 試されているのか…?
だとしたら悪質過ぎる。スピラの手中に踊らされてはいけない。
封書を開くのは止めよう、純粋に話し合おうが大半の意見。
しかし、これも不平等だ。開けてしまった袴田の印象はずっと悪いまま。圧倒的劣勢。
九賀が言う“フェア”で進めるなら、皆のも開けるべき。
意見が対立する中、次の封書を開ける。
それも先に開けた封書に指示されている。次は、九賀…。
“九賀は人でなし”。交際相手を妊娠させ、中絶させ…。
次の投票では勿論、それまで最も多くの票を集めていた九賀がゼロ票…。
次は矢代。“矢代は商売女”。ファミレスでバイトは嘘で、キャバクラでバイトしている…。
次は森久保。“森久保は詐欺師”。老人をターゲットにした詐欺に加担していた…。
皆、いい奴らだと思っていた。しかし、その裏の顔は…?
ある人物が例え。月の表と裏。我々は月の表しか見えない。裏側は知らない。
本当の顔はどちら側なのか…?
冷静な九賀や洞察力が優れた嶌がある事に気付く。
暴露にも差が。九賀や袴田や森久保は犯罪レベルだが、矢代は…。キャバクラバイトが悪行と言うなら職業差別に当たる。
嶌が室内の監視カメラに気付く。それを巻き戻し、誰が一番最初に部屋に入ったか。即ち、誰が封筒を置いたか…? 収められていたのは…、森久保。
一気に森久保犯人説。森久保は否定。自分の家のポストにこの封筒が投函され、誰にも知られる事なく部屋に置けと指示されたと訴える。皆は信じない。
九賀が写真に不審な点を見つける。傷や模様。つまりこの写真は、同一人物によるもの。撮った日時も判明した。その時、アリバイの無い者が疑わしい。
各々、アリバイあり。一人だけ、アリバイが無い者が。
波多野。
普段穏やかな波多野も動揺。アリバイが無いってだけで犯人扱いなのか…? 何の予定も無い日だってある。それがたまたまその日だっただけ…。
またまた一転して、波多野に疑い。
波多野は皆の感心を集めていた。暴露や疑心暗鬼、修羅場のようなこの場で、皆の事や正当性を訴える。今一度、もう告発文を開けるのは止めよう。
投票の時間。皆の票が波多野に。フロントランナーに躍り出た。
それが窮地に。波多野の告発文の内容は…?
他と比べ比較的軽い者だったら、自作自演の可能性が…。
“波多野は犯罪者”。未成年で飲酒。
これで決まった。犯人は波多野だ…。
否定していた波多野だが…、認める。
また、最後の告発文=嶌の封書は何も書かれてないと破棄する。
皆、知っていた。嶌も。波多野は嶌に想いを寄せている…。
明かされていく罪、秘密、嘘、真実。変動する印象。
無傷が一人。最後の投票。
最終結果。最も多くの票を集めたのは…
嶌だった。
自分では何の取り柄も無いと言っていた嶌だが、物事を客観的に見、洞察力に優れ、性格も温厚で真面目。暴露されるような悪行も無い。
最も相応しい。皆の意見も一致。
しかし、思った。例えばそう仕向ける、嶌の自作自演だったら…?
どうやらその気配は無く、波多野が部屋を飛び出した事で、ディスカッションは終了。
一応スピラへの内定者も決まったのだが…、6人の絆は何とも後味悪いものに…。
しかし、これで終わりではなかった。
8年後、再び…。
8年が経ち、嶌は手腕を振るい、エリート社員として、スピラの顔となっていた。
仕事に取材に多忙な嶌に、ある日訪問客。
波多野。…彼ではなかった。波多野の妹、芳恵。
妹曰く、数ヶ月前に兄が病気で亡くなった。
遺品を整理していたら、何かの調査書類などが出てきた。
それには嶌に宛てた手紙も。“犯人、嶌さんへ”と…。
波多野は亡くなる前まで例のディスカッションの事を調べており、自分の無実を晴らそうとしていた。
真犯人も。嶌が真犯人だと言うのか…?
妹に疑われるも、嶌は否定。
奇しくもあの事に再び。波多野が残した調査品を元に、嶌も調べ始める。
そして辿り着く。あの時は見えなかった不審な点、真実、真犯人を…。
人気、実力、注目の若手のアンサンブル。
最初はちと混乱。私ゃ男なので魅力的な女優陣=浜辺美波や山下美月はすぐ覚えられたが、イケメンズは同じ顔に見える…。
見ていく内に個性はくっきりと。二転三転、スリリングでもある演技バトルを楽しませて貰った。
やはりまた、佐藤祐市監督のワン・シチュエーション劇を見たかった。手堅い職人手腕。
ベストセラー小説の映画化。原作既読者からすればはしょられている部分もあり、辻褄や納得いかない部分もあるらしいが、未読の者としてなかなか面白く見せて貰った。
…終盤までは。終盤も悪くなかったんだけど…、ちょっと腑に落ちない点や消化不良もあり。
嶌は8年ぶりに皆を集める。
九賀、矢代、袴田、森久保。
皆、エリート会社勤めだったり、企業したり。それぞれの道を歩んでいた。
あの時の事は忘れてはいないけど、とっくに昔の事。それが何を今更…。
嶌が言う。波多野くんは犯人じゃない。真犯人は別にいる。
皆がうんざりする中、嶌はある映像を見せる。あの時の室内の映像。
告発文が暴露される中、不審な動きをする者が2名。森久保と矢代。封書に告発文とは別に何か別の紙があり、それを知られぬよう破棄。問いた出すと、二人は強迫と読んだら破棄するよう指示が書いてあったと。
あの暴露写真についても新事実。あの時は気付かなかったが、全員同日時の撮影は無理。しかし一人だけ、実は離れた場所におり、アリバイを作れば可能な者が。その者は写真の不審さを訴え、あたかも誘導するように…。
九賀。
勿論否定する九賀だが、幾つかの証拠を揃えられ、白状する。
告発文は自分が作った。アリバイを作り、写真も加工し、波多野の嶌への想いも利用し…。
動機は…?
この動機が真犯人と真相の肝になる筈が、ちと…。
九賀には慕っていた一個上の先輩がいた。超優秀。その先輩もスピラ希望。
絶対受かると思っていたのに…、不合格。
これにショックを受けた九賀。スピラの人事の奴らなど、人を見る目が無い。
それを証明してやる。6人の上っ面だけをスピラ人事に見せ、裏ではこんな悪行を…。
それにスピラ人事は気付くか…? お前らに人を選ぶ資格は無い。お前らは無能だ。
この九賀の動機がどうも弱いと言うか、ピンと来ないと言うか…。
いやいや、きっとこれは第一段オチ。あっと驚く大どんでん返しが控えているに違いない…。
波多野が生前残した肉声テープ。それに収められていたのは…
最初は自身の不名誉挽回。5人に対して憎悪に似た感情も持っており、5人の裏の顔を暴露してやろうと。
途中途中の過去を知る関係者へのインタビュー。聞き出していたのは波多野だった。
しかし、そこで知ったのは…
袴田、九賀、矢代、森久保の悪行。それは誤解だった。
裏の裏。つまり、表だった。
関係者皆が弁解する。誤解なんだ、間違いなんだ、悪くないんだ。
悪行は本当は善行であった。
それらを聞く内に、波多野は改めて気付く。
やはり皆、いい奴らだったんだ。
あの時育み、感じた絆や好意は偽りの無いものだった。
生涯の友になる筈だった。
それが疑心暗鬼に振り回され、失われ…。
自分も卑屈だった。こんないい奴らを陥れようとして…。
誰も悪くない。
今なら断言出来る。皆と出会えて良かった。最高の友だった。
二転三転して、最後の最後に皆の“表の顔”と欠けがえのない友情に気付く。遅すぎたかもしれないが…。
最終的にはいい話になるが、これが一番の大オチなの…?
何だかいつぞや見た密室サスペンスなのに殺人が起こらなかった『ある閉ざされた雪の山荘で』の何とも言えぬ肩透かし感と似たものを…。
つまらなくはなかった。けど…。
ハッピーエンドに思えて最後の最後。
実は、波多野は生きていて嶌と共謀していたとか、やはり嶌が全て仕組んだ真真犯人だったとか、期待していたんだけど、それも無く、ちょっと物足りなさを感じてしまった。
切なさ滲むハッピーエンドに満足すりゃあいいのに、自分の貪欲な“裏の顔”を見てしまった。
ところで、波多野が破棄したけど、嶌の告発文の中身は何だったんだろう…? やっぱり気になる。
タイトルなし(ネタバレ)
LA行く飛行機の中で視聴🎥
浜辺美波ちゃんがとにかく可愛かった♡
でも内容としては、?な部分が
多くてすっきりしない終わり方でした。
原作の小説とは違いがあるらしいから
映画だと伝わりにくいのかな...
評価高くないが、それなりに楽しめた。
就活最終選考でひとりだけを選ぶということになり、知られたくない部分の暴露合戦になる。暴露されるたびに人格崩壊していくさま、犯人と指名された人によって、最終選考のひとりが内定する。
8年後、それぞれの道を生きているなか、犯人と思われた人物は無実だということが判明し、真犯人が分かる。
密室での話で、どちらかというと舞台に向いてるような感じかな。
犯人は嶌、というあたりはちょっと思わせぶりで「うーん」と思ったが、ちゃんと8年後が解答編になっている。
やっぱり終始静かにして存在感ないのに有名俳優もってくるところが犯人と示唆しているようなもんだよね。
酷評が多い作品な割にはそれなりに面白かった
凄く気になっていたのに観に行けなかった映画でした。
普段から、意見に引っ張られてしまうことを避けるため、そして先入観をなくすために他の方の感想は見ない状態で鑑賞に臨みます。
しかし上映当時、某TV番組の映画ランキングコーナーで何週間にもわたって10位以下の圏外で紹介されず、「キャストの皆さんがあんなに番組宣伝活動してたのに!?」と不思議でした。
どんなに豪華な若手陣、今人気急上昇中の方を結集しても内容がつまらなければありえる話ではあります。
が、鑑賞後の感想として、個人的には面白かったです!
あまりにも他の方のレビューが酷評だったので「あれ?」ってなりましたが、ここはもう好みの問題ですね。
あとは僕が浜辺美波さんと赤楚衛二さんが好きでFCに入っているため贔屓目はあるかもしれません。
でも続きが気になって集中して鑑賞したという点では面白かったと言えると思います。
真犯人が佐野勇斗さん演じる久賀だということを割と早い段階で気づいたので、描写がわかりやすすぎるかな?とは思いました。犯人は久賀が一番合っているため異論はありませんが、もっと先が読めない形だと更に楽しめたかもしれません。
後は、これは赤楚さんのFCに入っていたり、浜辺さんが好きな僕にとっては非常に言いにくい部分がありますが、赤楚さんはお芝居がどの作品も同じに見えてしまうんです…なぜかは不思議です…浜辺さんもそうなんですが、お二人とも上手いって感じではなくてなんだか妙にクセがある感じです。
なのでこの作品においても他4人の演者さんが上手すぎて食われてしまっている感じは否めませんでした…
好きだからこそ全肯定せずに正直に感想書かなきゃなっていうのも辛いところですね。
ツッコミどころが多くて没入できない
飛行機で見ました。原作を読んでないので、原作が悪いのか、無理やり映画にしたことが悪いのかわかりませんが、とにかく就活や就活生に関するリアリティが無さすぎて没入できないし、ミステリーとしての説得力が皆無。まあフィクションってそういうもんなのかなとも思うが、実際に就活や人事を経験したことがある人なら120分間「ありえんだろ笑」とツッコミを入れることになる映画。医療ものや法律ものでもよくあることだが、ディテールにリアリティがないと物語全体が安っぽくなるという典型例。以下ネタバレあり。
【登場する企業について】
・6人だけ最終選考に残り1ヶ月後にグループディスカッションをする、しかも1人の内定者を6人で協議して決めてくれと学生に丸投げするという選考方法がまずありえない。細かいことを言うと一万人がエントリーするような一流企業の人事が最終に残った学生に対してあんな冷血な態度を取ることはありえない。まあこれはフィクションだし、この映画のキモになる部分なので多少非現実的なのは仕方ないかなとは思った。
・そのディスカッションの密室で大トラブルになり、怒号が飛び交い胸ぐらを掴みあったり、企業が関与していないアイテムがディスカッションに登場したりするわけだが、それを企業側は隣室で監視してるのに完全無視。ありえなさすぎる笑。
この時点でこの企業自体が今回のゲームの黒幕的な存在だというオチかと思ったら最後までその要素は全くなし。嘘だろ?ありえないし、そういう話にした方がまだ面白かったと思う。
【登場人物について】
・一流企業の最終選考に残った六人という設定だが、人事が隣室で見てるのに感情的になって大声を出したり、汚い言葉で相手を攻撃したり、ディスカッション前に自分を推薦してくれと言ったり、まだ若者だということを差し引いても人間として低レベルすぎる。こんな人物が人気企業の最終選考まで残ることにリアリティがない。
・どれだけ志望度の高い会社であろうと、就活生が一つの会社の内定を取るためだけにあそこまで固執して感情的になることにリアリティがない。
・学生の中に犯人がいるわけだが、その犯人がやったこととその動機の説明が意味不明。サイコパスっぽいんだけど、そういうわけでもないし、なんでそんなクソめんどくさいことをわざわざやったのかが最後まで全く理解できないで終わる。「は?」ってなる、悪い意味での意外性。
・浜辺美波さん演じる学生が外面はいいが何か秘密がありそうな感じで描かれているのだが、結局最後まで裏の部分が明かされず、リアルに事務所NGか何かですか?と思った笑
テーブルミステリーみたいなジャンルなのかなと思うが、ツッコミどころが多い上にオチの説得力やパワーが無さすぎて、全く時間の無駄だった。浜辺美波ちゃんは可愛いので彼女を売り出すために作られた映画と言われれば納得。
前半のディスカッションは引き込まれる
ミステリー映画になるのでしょうか。
全体としては、けっこう面白かったです。
特に前半のディスカッションは引き込まれる。
しかし後半は、美形の狡猾な女性が健気に頑張ってる姿を見せていれば、結局、最後は勝つのね、という結論の映画に思えないこともないですね。僻みですけれど。
それを差し引いても、面白い映画だと思えました。
メインの6人の演技は、全員が良かったです。
封筒の中身を知りたい
若手の俳優さんたちの6人の競演という感じの作品。浜辺美波がダントツですね。願わくば6人の人物描写の深掘りをもっとして欲しかった。浜辺美波さんの封筒の中身を知りたかったのだが……😩ジャンルは違いますが、就活の映画で言えば2016年公開の浅井リョウ原作の「何者」があります。←佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ他が出ています。就活繋がりでレンタルしたくなりました。
就活こわい
浜辺美波ちゃんが好きで絶対見に行こう!と思っていた映画でした。6人全員が現実にある大学学部名でリアルなのに対して、6人全員で内定を取ろうと努力していた最中、審査前日にやっぱり1人に絞りますから話し合いで決めてください。ってそんなことあるんか、、ってリアルとフィクションの間で揺れていました笑
5人の封筒は開けられたのに伊織ちゃんの分だけ開けられていなくて内容が気になるので原作読んで確認しようかなーと思います。
こんな就活は嫌だ。
原作既読。
ただ、一年前に読んだきりだったので、記憶は朧げ。誰が犯人だったかは忘れてました。
原作読後の自分の感想確認したら、「「一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。」とても大事。」と満足はしていた様子。
映画でも、そんな感じのことは言っており、結局皆善人だったよ〜って良い終わりでしたね。
以下思ったこと
・九賀の動機がショボすぎる。
人間の小さささえ感じる程。社会に出てない一大学生が、自分が尊敬・崇拝している先輩を落としたからってそうなる?痛い。そんでもってその先輩とその後起業してるもんだから良かったがな!となった。
あと、私はお酒を飲む人間なのでパッケージ的にも状況的にもこれはお酒だと分かるけれど、お酒を飲まない人にはピンとこないのだろうか…と分からなかった。ググる余裕もなかったのだろうかとも思った。冷静じゃなかったんだろうねと自己完結。
・嶌の罪は?
原作ではあったよ?何故消した?どのタイミングで出るかなと思ったら出ずに終わった。
この作品を映画化すると知った時、小説だからこそ隠せた嶌の障害をどう隠すのかなと思ってたらなかったことになってた。それはどうなのかな…!期待してたのに…!
ファミレス行こ!ってなって皆で移動してる時、嶌が皆の後ろを歩くところとかさ、これは伏線か?と思ったらそんなことなかった。
解決パートではちゃんと皆の涙で泣きました。波多野が最後まで一番良い奴。
一番思ったこと
・人事、止めろ。
トモダチゲーム的なアレ
予告でたまたま見かけてキャストが豪華だし何か原作が話題作らしいのでとりあえず見てみました。いわゆるトモダチゲームのような騙し合い心理戦みたいなものです。
と、いうかそれのゲーム性をなくして言葉のやり取りのみで繰り広げられる版的なそんな印象です。
演者のそれぞれ有名な方々は安定の演技力かなと思いました。
その中で気になったのは西垣匠さん。ドラマ「顔に泥を塗る」モラハラ男を演じていて東出昌大風なそれがすごいハマっていた方ですが、今作序盤は例えるならティモンディのオレンジの人みたいなポジティブスポーツマンを演じているのですがそれが何というか彼のキャラにハマってないというかちょっと演技に違和感がありました。
その後、得意のモラハラ男の時のようなブチ切れ本性を曝け出すのですがそこで彼の演技力が爆発的に良くなります。彼はやはりこういったイかれた人間性を持ってるキャラがめっちゃ映える役者さんなんだと思います。
なので、序盤の演技は微妙というか下手くそでしたがブチ切れてからの演技はすごく良かったです。
あとはヤンキー映画「OUT」で主演をしていた倉悠貴さんに関しては個人的にこの人の演技は苦手で何というかもう少し演技力を頑張ってほしいし、なぜに彼はいつもこういったわりと大きい作品に出演できるのかが不思議でなりません。事務所のゴリ押しがすごいのかなんなのか。
ストーリーに関しては人物が少ないので犯人がたいてい予想がついてしまいます。そしてそのオチとなぜにそんなことをしたのかって理由があまりしょーもない理由で、なんならわかりやすくその企業に殺されたとかそういうものにした方が良かったのではないかと思います。
ただ会社に先輩が落とされたから復讐みたいなのがしょーもなってなりました。
劇場で観なくてもいいかなと思います、サブスクで暇つぶしに見る程度の作品です。
否定の否定は止揚というより回りくどい平凡
「ミステリーを、そして人間を否定するようで肯定している」「本作の奇妙な2部構成」という評価を参考に観てみた。初めの否定は驚きの連続だったが、次の否定、そして結論までは回りくどく、止揚されず、平凡なものだった。最終的に、衣織が祥吾のような素直に他人をみる目を学んだということであれば、それで良いのかもしれないけれど。
人間性
人間の本質は多面的で自分も他人も
見えてる部分だけが真実の姿ではない。
就活なんて本来の自分を抑え、自ら良く見せる
方法を意識してしまう。あのリクルートスーツも
又、そのような気持ちを上乗せさせる。
会議室で巧妙で緻密な駆け引きの展開と
思いきや暴れたり、逆ギレしたりと。
もう少し頭脳戦かと思った。
犯人の動機もそんな感じかぁ………
面接官も早く止めても良いのでは。
あんな会社に本当に入りたいのかな?
就活の気持ち悪さと人間性の悪が演出されてい
た。月のような表も裏も。
山下美月さんのキレた姿を見えたから善し。
本を読んで見ようと思いました。
私的感じた、この映画の問題点とは?
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作は私的には問題点ある映画だと思われました。
映画の序盤は、主人公・嶌衣織(浜辺美波さん)らの6人の最終選考前のグループディスカッション準備期間の描写が、6人がそれぞれの大学にいそうなキャラでリアリティと魅力が溢れて描かれていて、面白く観ていました。
ところが最終選考の場面になって、急に映画のリアリティを無くした感想を持ちました。
それは、最初の告発の封筒を開封した元高校野球部の袴田亮(西垣匠さん)が、野球部のイジメ自殺に関与していたとの新聞記事を見て、突然テンションを上げた反応を見せるところから始まっていたと思われました。
そして、リアリティを無くしたと感じた要因は、袴田亮に関するイジメ自殺の新聞記事に対して、矢代つばさ(山下美月さん)がさらに感情的に反応するなど、最終選考での6人全員の違和感ある感情的な反応にあったと思われました。
この最終選考での6人の感情的なやり取りに関しては、映画の最終盤で波多野祥吾(赤楚衛二さん)の録音音声によって明かされる、(封筒の中身が明らかにされなかった主人公・嶌衣織以外の)5人全員が実は善人であったという内容からしても、(結局は主人公・嶌衣織も善人だったことを含めて)それぞれ6人はそこまで最終選考で感情的になる必要はなかったと思われました。
つまり結局は、(主人公・嶌衣織含めた)6人は全員善人だったのです。
なので6人は最終選考でも封筒の暴露に対して、もう少し落ち着いてそれぞれ対応していた方が自然だと思われました。
そして、それでも周りの不信感で全員が次第に追い詰められる展開演出にした方が良かったとは思われました。
個人的には、これは佐藤祐市 監督の演出の問題が大きいように、僭越ながら思われました。
(さらに言えば、人事課が封筒に関与していなければ、最終選考を見ている人事課の人間が、封筒に関してもめている6人を、途中で止めないのは不自然だと思われました。
なので封筒を用意した犯人は、【6人の裏の情報を封筒の中身で伝えるので、最終選考で封筒に関しての話し合いを止めないで欲しい】など、事前に匿名でも人事課に根回しが必要だったようには思われました。)
さらにもう一段、今作に問題があると思われたのが、結局は6人は善人だったという着地によって、この映画が就職活動よりさらに外の世界に出られていないように感じた所です。
6人の暴露の封筒を用意した犯人は九賀蒼太(佐野勇斗さん)だと最後に分かります。
そして、九賀蒼太の中絶問題は、相手の女性も中絶に同意していた話で、相手の女性の両親が激怒して仕方なく女性から離れたのが2人が別れた理由であって、九賀は悪くなかったと、最後に波多野祥吾の音声テープによって明らかにされます。
すると映画では、九賀蒼太の中絶問題はそこで解決され、世間一般の中絶問題への踏み込みはそこで終わってしまっているのです。
同様に、森久保公彦(倉悠貴さん)の詐欺の話も、森久保公彦も騙されていて、逆に森久保公彦は詐欺を大学に通報して仲間を助けたのであって、森久保公彦は悪くなかったと、最後に明らかにされます。
なので映画では、世間一般の詐欺の問題についての踏み込みはそこで終わってしまっています。
それは、袴田亮は実はイジメ被害者を救っていて自殺したのは加害者側で、袴田亮悪くなかったとの話も、矢代つばさは母を助けるためにキャバクラで働いていて、矢代つばさは悪くなかったとの話も、同様です。
つまり、世間一般のイジメや、学生の貧困の問題、についての踏み込みも、それ以上されないままで映画は終わってしまっています。
つまり、6人は結局は善人でしたとの着地によって、6人の問題から派生した世間一般の同様の問題についての映画の中での深さと広がりある踏み込みは、失われてしまっているのです。
結論としては、主要登場人物6人のそれぞれの深い深層と、6人の問題から派生する一般的な現在の日本社会の問題への、2方向への関心が、この映画はそこまで深くないと感じさせたから、今作が食い足りなく思われているのだと、僭越ながら思われました。
浜辺美波さんや赤楚衛二さんなど今作の主要6人の俳優陣は、序盤の演技を見ても優れた役者陣だとやはり思われました。
それだけに、佐藤祐市 監督など制作側が、それぞれの人物や、そこから派生する一般的な社会問題の背景に、もっと深い関心を持って6人に要求していれば、必ず応えてくれた俳優たちだとも感じられました。
今作はストーリー展開の外枠は面白さある題材だとも思われただけに、惜しい作品になっていると、僭越ながら思われました。
浜辺美波の唯一の汚点はしくじり先生本番中の居眠り
2024年映画館鑑賞117作品目
12月7日(土)イオンシネマ名取
ACチケット1400円
監督は『キサラギ』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』『累 かさね』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『風よ あらしよ 劇場版』の矢島弘一
粗筋
エンターテイメント企業「スピラリンクス」の新卒採用で最終選考に残った6人の大学生
最終テストはディスカッション
良ければ全員合格の可能性もあるという話
6人は全員入社を目指しみんなちょくちょく集まり親睦を深め入念な準備を続けてきた
しかし最終テスト間近スピラリンクスからのメールで6人に届いた内容は経営状態を鑑みて採用1人のみに変更
そこで当日6人は話し合いの結果自分以外に投票すること6回繰り返し最も票が多い学生が合格ということに決めた
6人が集まった部屋には不審な封筒がすみに置かれていた
封筒の中にさらに6つの封筒
それらの一つ一つは6人の後ろめたい汚点?を暴露したものだった
『十二人の怒れる男』『12人の優しい日本人』『十二人の死にたい子どもたち』『キサラギ』なのなどといったワンシチュエーション映画は大好きなのだが今回の作品もそうかと思いきやそうでもない
とはいえほぼディスカッションが中心になっている
その前日譚後日譚も重要ではあるのだが
スキャンダラスな暴露合戦もじつは美談でしたという展開
松本人志や宮迫博之や渡部建も美談でしたってことにならないかな
週刊誌とかヤフコメとか全くつまらないから1日も早く消えてほしい
バイトでホステスやってますとか何が悪いわけ?と自分は思う
日テレ内定取り消しになった笹崎アナを思い出した
夫のアレも取り消しにならないだろうか
右に腕時計をつけているから左利きだと見抜いたくらいで洞察力があるって煽てすぎではないか
江戸川コナンに呆れ顔で「バーロー」と言われそう
人が人を選ぶって難しいことなのよ
だってベイスターズの佐野ってドラフト9位だよ
日テレの水卜ちゃんなんてフジテレビ落ちてんだよ
あんな恨み節やめてよ
共感できないよ
しかも大学生という設定でしょ
わかってよ
なんだかなあと思うことは多かったけどまあまあ楽しめた
あと架空の話で実名の大学名を使うなんて異例だよね
意図がわからない
配役
早稲田大学社会部の学生で洞察力が鋭い嶌衣織に浜辺美波
立教大学経済学部の学生でのちに若くして病死する波多野祥吾に赤楚衛二
慶應義塾大学政策学部の学生で酒が飲めない九賀蒼太に佐野勇斗
明治大学国際文化の学生で語学堪能な矢代つばさに山下美月
一橋大学社会学部社会学科の学生で眼鏡の森久保公彦に倉悠貴
法政大学野球部の主将だが肩を痛めて野球を辞める袴田亮に西垣匠
祥吾の妹の波多野芳恵に中田青渚
袴田の野球部の後輩に若林元太
つばさのバイト先の同僚に花瀬琴音
森久保のゼミ仲間に小日向春平
九賀の元カノの原田美羽に加藤菜津
九賀の大学の先輩の川島和哉に菅原昌規
WEBサイトのインタビュアーに福田エミ
スピラリンクスの人事部の鴻上逹章に木村了
スピラリンクスの社員の石川宣親に渡辺大
スピラリンクスの社員にあかせあかり
スピラリンクスの面接官に河野安郎
スピラリンクスの面接官に藤野政貴
スピラリンクスの案内係に高村竜馬
惜しい作品。気になったのは二箇所。
「12人の怒れる男」を意識したタイトルやシチュエーションは面白い。就活生の裏と表の顔といった着眼点もいいと思った。昨今の一側面を切り取った炎上騒動へのアンチテーゼもあるのだろうか。
気になったのは2点。
①犯人の動機
さすがに弱すぎる。尊敬する先輩が落ちただけですることじゃない。せめて、それがきっかけで先輩がニートや引きこもりになって、就活のせいで未来が絶たれたとかだったらまだしも。それか犯人自身が前年度に落とされて、嘘で塗り固めた経歴で人事や他の通過者をかきまわして復讐する話だったらわかる。
②企業側の反応
学生が勝手にやったことなので、企業側からしたらかなり想定外の展開だったはず。そこに全く何も手当てされてない点がリアリティを損なっている。本来であれば、企業側の戸惑いや、翌年以降の選考手法の見直し、社内でも一部の人しか知らない黒歴史的な反応を差し込みたかった。
浜辺美波が黒幕なのかというミスリードは上手く決まったと思う。面白かったけど、惜しいなぁという感想でした。
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