「惜しい作品。気になったのは二箇所。」六人の嘘つきな大学生 azuさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい作品。気になったのは二箇所。
クリックして本文を読む
「12人の怒れる男」を意識したタイトルやシチュエーションは面白い。就活生の裏と表の顔といった着眼点もいいと思った。昨今の一側面を切り取った炎上騒動へのアンチテーゼもあるのだろうか。
気になったのは2点。
①犯人の動機
さすがに弱すぎる。尊敬する先輩が落ちただけですることじゃない。せめて、それがきっかけで先輩がニートや引きこもりになって、就活のせいで未来が絶たれたとかだったらまだしも。それか犯人自身が前年度に落とされて、嘘で塗り固めた経歴で人事や他の通過者をかきまわして復讐する話だったらわかる。
②企業側の反応
学生が勝手にやったことなので、企業側からしたらかなり想定外の展開だったはず。そこに全く何も手当てされてない点がリアリティを損なっている。本来であれば、企業側の戸惑いや、翌年以降の選考手法の見直し、社内でも一部の人しか知らない黒歴史的な反応を差し込みたかった。
浜辺美波が黒幕なのかというミスリードは上手く決まったと思う。面白かったけど、惜しいなぁという感想でした。
コメントする