六人の嘘つきな大学生のレビュー・感想・評価
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少しモヤモヤ感が残る映画
就職活動をする6人の優秀な大学生たちが、ある有名企業の内定をめぐって、最終選考バトルに臨むお話。
そもそも、隣の部屋で最終選考の様子をカメラで見ていた面接官は何をしていたんだ?と突っ込みたくなる展開でしたが、そこはグッと飲み込んで物語に集中。陥れた犯人探しの奴か?と思いきや、あっさり犯人決定!からの…。
本当の犯人探しが始まり、まさかのみんないい人です。みたいな結末に、心がどうもついていかない。結局この映画の一番の盛り上がりはどこにあって、何を一番伝えたかったんだろうとモヤモヤ感が残る。
そもそも赤楚くんは死ぬ設定にする必要があったんだろか?途中までの設定と展開は面白かっただけに、終盤の展開が惜しい気がします。原作を読んでいないので何とも言えませんが、横浜流星くん主演の「正体」みたいに原作とは違うけど、主人公は最後生きていて希望をみせるラストであってもよかったような…🙄
個人的には、いろいろと惜しい映画でありました。
ともかく、就活って大変なんやな〜
頑張れ!就活生♪
そこがダメでも、あなたを必要としている場所は必ずあります!
えー😱動機が…
ミステリー好きには犯人が結構早く分かった‼️しかし動機が解らず、最後までモヤモヤ 確かに見た目だけではないけど、面談一回だけでその人を理解できるだけでない 頼れるのは受け答えと経歴と見た目しかない 先輩は能力はあったのかもだが… 動機は何事にも大切 ミステリー感は好きだけど…
原作よんでの映画を観た。
見終わったあと、そこそこ感動する部分はあったんだけど、なんかモヤモヤする。ストーリーに腐が落ちないからなんだろかな。 しかしコレ映画が悪いとかじゃないよ。 原作すごく面白かった。読むって行為が止まらなくなる中毒性のある流れのある書き方だった。しかし小説でも引っかかるのは、❶波多野君がホントに死んだままだったこと。❷久賀の謎で弱い動機。である。 波多野が亡くなったからこそ、動き出したストーリーだったが、実は、生きてたんだよね〜(妹ニヤリ)みたいなオチが、ハッピーエンドなミステリー的には面白かったんじゃないかと思うんだ。 あと久我の動機がやっぱ共感できないんだよね。結局、誰も悪者にしないオチは良いんだけど、人事が無能だと証明するだけのために、ここまで波多野をはめるため奔走した久賀ってふつうにサイコパスなんで、良い人になり得ないし、だから久賀の動機の納得感を証明するために熱弁させるより、サイコパスだからやった。そういう単純な動機の方が腐に落ちるわけよね。 そう。これは小説の問題。原作がすでにこうだから、映画にしてもこうなる。 ただ、繰り返すが、小説はやっぱ引き込まれ方が違ってて、映画はそれを同じようにを映像化は難しいってことなんでしょうか。かなりストーリーも見せ方を変えたり、編集したり、嶌さんのお兄ちゃん大事なのに全くでてこなかったり。 配役と演技ついてはなす。 前半のみんなの演技、全体的に臭かったかなあ。印象です。若いんだよな。 だんだんと後半に良くなった印象。みんなストーリーに入っていったからなんだろうね。 ★役柄別、個別に話したい。みんな若い俳優達だ。 嶌→彼女は演技はもう鉄板です。文句のつけどころがない。ベテラン女優。ショートカット素敵。ただ、原作の印象とは違う。めちゃ現在悩んでる暗い重い印象だけどな。 波多野→良かったです。人の良さ伝わりました。 久賀→ちょっと演技が下手かもしれない。後半のうわわわあって、叫ぶとこ下手だなあ。ちょっと冷めた。しかし彼の役が一番難しいんだよ。無理キャラだから。 袴田→彼は、ミッマッチとまず思いました。野球部のキャプテンは小説の印象だともっと大柄で体格よく存在感だけで全体的をまとめる人格者の器ってイメージなんよ。へなちょこ印象過ぎる。 八代→山下美月は演技うまいんだけど う〜ん。小説では確か客もそんなつかないキャバ嬢で、人に媚びない、もっと強さのある印象。設定ちょいちょい変えてるんだよなあ。 森久保→彼、演技良かったな。ハマり役だったかもしれません。彼は一番泥臭い役なんだ。でも、飲み会で確か間違えて飲み放題にしちゃう下りをはしおったのはちょっとダメだよな。 全体的な、感想として、結論は同じでも、ストーリーって見せ方がナン通りも変えられるんだなってことを感じた。私も拙いながら、小説を書く人間だから、そこはなるほどって思う。 見せ方でストーリーが全く変わり得るって話です。 月の裏側のはなし、波多野の絶望、嶌の思い、このあたり、もっと印象づけを工夫すると、もりあがる映画かな。ひとりひとりの人間が素晴らしいっていう原作の趣旨も素晴らしいし、原作も面白いんだけどね。モヤモヤ。
期待し過ぎないで良かった
女優さんで1番好きな浜辺美波さん。乃木坂で1番好きだった山下美月さんを大きなスクリーンで拝みたくてチケットを購入して観に行っただけ…ハイ!観に行っただけ(汗) それだけで…ハイ!良かったです。 ただ、山下美月さんの就活中のヘアスタイルが合ってなくて残念。
うーん
ネタバレというかですねぇ ふと、思うところですが グループディスカッションで選考者が1人の採用者を選んだとして、企業がその人を採用することはあるのでしょうか? あと、なんでいっせいに封筒を開封しなかったのでしょうか? 自分のことが書かれた封筒を読まれた時、全員が激昂する性格でしたが、それってリアルでしょうか? が、腑に落ちなくてですねぇ、、
トモダチゲーム的なアレ
予告でたまたま見かけてキャストが豪華だし何か原作が話題作らしいのでとりあえず見てみました。いわゆるトモダチゲームのような騙し合い心理戦みたいなものです。
と、いうかそれのゲーム性をなくして言葉のやり取りのみで繰り広げられる版的なそんな印象です。
演者のそれぞれ有名な方々は安定の演技力かなと思いました。
その中で気になったのは西垣匠さん。ドラマ「顔に泥を塗る」モラハラ男を演じていて東出昌大風なそれがすごいハマっていた方ですが、今作序盤は例えるならティモンディのオレンジの人みたいなポジティブスポーツマンを演じているのですがそれが何というか彼のキャラにハマってないというかちょっと演技に違和感がありました。
その後、得意のモラハラ男の時のようなブチ切れ本性を曝け出すのですがそこで彼の演技力が爆発的に良くなります。彼はやはりこういったイかれた人間性を持ってるキャラがめっちゃ映える役者さんなんだと思います。
なので、序盤の演技は微妙というか下手くそでしたがブチ切れてからの演技はすごく良かったです。
あとはヤンキー映画「OUT」で主演をしていた倉悠貴さんに関しては個人的にこの人の演技は苦手で何というかもう少し演技力を頑張ってほしいし、なぜに彼はいつもこういったわりと大きい作品に出演できるのかが不思議でなりません。事務所のゴリ押しがすごいのかなんなのか。
ストーリーに関しては人物が少ないので犯人がたいてい予想がついてしまいます。そしてそのオチとなぜにそんなことをしたのかって理由があまりしょーもない理由で、なんならわかりやすくその企業に殺されたとかそういうものにした方が良かったのではないかと思います。
ただ会社に先輩が落とされたから復讐みたいなのがしょーもなってなりました。
劇場で観なくてもいいかなと思います、サブスクで暇つぶしに見る程度の作品です。
否定の否定は止揚というより回りくどい平凡
「ミステリーを、そして人間を否定するようで肯定している」「本作の奇妙な2部構成」という評価を参考に観てみた。初めの否定は驚きの連続だったが、次の否定、そして結論までは回りくどく、止揚されず、平凡なものだった。最終的に、衣織が祥吾のような素直に他人をみる目を学んだということであれば、それで良いのかもしれないけれど。
なんか微妙に分かりにくい
結局誰が何してどうなったのか、一応明示されてはいるけどどうもしっくりこないと言うか。終わり方も何かを匂わすような終わり方でモヤモヤが残る。 とりあえずああいう採用試験をする会社の人事側となって働きたくはないなと思った。大変そうだし。 【たぶん多くの人が思ったであろうこと】 嶌の件を明らかにしてくれ。
思いの外、楽しめた。
俳優さん達のファンムービーかなと思いながら、あらすじに惹かれて鑑賞。 原作は未読。 思いの外、楽しめました。 まぁ、この手の作品をあり得るあり得ないで語るのはナンセンスなので、置いといて。 緊迫した雰囲気でワンシチュエーションの舞台作品風。 中盤まではハラハラして見れました。 ただ、終盤8年後になって一気にペースダウン。 特に驚くほどの仕掛けもなく、動機にも共感できず、まさかの彼がどうでもいい理由で途中退場と、なんだか尻すぼみの映画でした。 浜辺美波も赤楚衛二も演技はいいけど、いつも同じような優等生の役やってるなという印象。 ここらへんで、殻を破るような悪役でもやってみたらいいのに。
人間性
人間の本質は多面的で自分も他人も
見えてる部分だけが真実の姿ではない。
就活なんて本来の自分を抑え、自ら良く見せる
方法を意識してしまう。あのリクルートスーツも
又、そのような気持ちを上乗せさせる。
会議室で巧妙で緻密な駆け引きの展開と
思いきや暴れたり、逆ギレしたりと。
もう少し頭脳戦かと思った。
犯人の動機もそんな感じかぁ………
面接官も早く止めても良いのでは。
あんな会社に本当に入りたいのかな?
就活の気持ち悪さと人間性の悪が演出されてい
た。月のような表も裏も。
山下美月さんのキレた姿を見えたから善し。
本を読んで見ようと思いました。
就活ってこんなギスギスしてたっけ?
原作未読(←最近全然本読んでないな😭)だけど、それぞれのキャラがたってる絶妙なキャスティングだと思ったー。特に倉くん!優秀だけど対人スキルが少々乏しい一橋大学生(NO Offence!!)がガチ過ぎたwww 仲良し就活仲間たちの間に入った亀裂。 観客をも巻き込む険悪で不穏すぎる空気と何が何だか分からない感じが中盤から最後まで続くもやもや感。それでいてラスト15分は予想外にスカッとする感じがとっても魅力的でした。 面白かった〜ヾ(*´▽`*)ノ
期待してたけど
原作既読。 原作がめっちゃ面白かったので、期待してましたが… 映画の短い時間に収めるのは、やっぱり大変だったかな。 6人の演技もオーバーすぎたかなぁ。 好きな俳優さん達ばかりなんだけど。
私的感じた、この映画の問題点とは?
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作は私的には問題点ある映画だと思われました。
映画の序盤は、主人公・嶌衣織(浜辺美波さん)らの6人の最終選考前のグループディスカッション準備期間の描写が、6人がそれぞれの大学にいそうなキャラでリアリティと魅力が溢れて描かれていて、面白く観ていました。
ところが最終選考の場面になって、急に映画のリアリティを無くした感想を持ちました。
それは、最初の告発の封筒を開封した元高校野球部の袴田亮(西垣匠さん)が、野球部のイジメ自殺に関与していたとの新聞記事を見て、突然テンションを上げた反応を見せるところから始まっていたと思われました。
そして、リアリティを無くしたと感じた要因は、袴田亮に関するイジメ自殺の新聞記事に対して、矢代つばさ(山下美月さん)がさらに感情的に反応するなど、最終選考での6人全員の違和感ある感情的な反応にあったと思われました。
この最終選考での6人の感情的なやり取りに関しては、映画の最終盤で波多野祥吾(赤楚衛二さん)の録音音声によって明かされる、(封筒の中身が明らかにされなかった主人公・嶌衣織以外の)5人全員が実は善人であったという内容からしても、(結局は主人公・嶌衣織も善人だったことを含めて)それぞれ6人はそこまで最終選考で感情的になる必要はなかったと思われました。
つまり結局は、(主人公・嶌衣織含めた)6人は全員善人だったのです。
なので6人は最終選考でも封筒の暴露に対して、もう少し落ち着いてそれぞれ対応していた方が自然だと思われました。
そして、それでも周りの不信感で全員が次第に追い詰められる展開演出にした方が良かったとは思われました。
個人的には、これは佐藤祐市 監督の演出の問題が大きいように、僭越ながら思われました。
(さらに言えば、人事課が封筒に関与していなければ、最終選考を見ている人事課の人間が、封筒に関してもめている6人を、途中で止めないのは不自然だと思われました。
なので封筒を用意した犯人は、【6人の裏の情報を封筒の中身で伝えるので、最終選考で封筒に関しての話し合いを止めないで欲しい】など、事前に匿名でも人事課に根回しが必要だったようには思われました。)
さらにもう一段、今作に問題があると思われたのが、結局は6人は善人だったという着地によって、この映画が就職活動よりさらに外の世界に出られていないように感じた所です。
6人の暴露の封筒を用意した犯人は九賀蒼太(佐野勇斗さん)だと最後に分かります。
そして、九賀蒼太の中絶問題は、相手の女性も中絶に同意していた話で、相手の女性の両親が激怒して仕方なく女性から離れたのが2人が別れた理由であって、九賀は悪くなかったと、最後に波多野祥吾の音声テープによって明らかにされます。
すると映画では、九賀蒼太の中絶問題はそこで解決され、世間一般の中絶問題への踏み込みはそこで終わってしまっているのです。
同様に、森久保公彦(倉悠貴さん)の詐欺の話も、森久保公彦も騙されていて、逆に森久保公彦は詐欺を大学に通報して仲間を助けたのであって、森久保公彦は悪くなかったと、最後に明らかにされます。
なので映画では、世間一般の詐欺の問題についての踏み込みはそこで終わってしまっています。
それは、袴田亮は実はイジメ被害者を救っていて自殺したのは加害者側で、袴田亮悪くなかったとの話も、矢代つばさは母を助けるためにキャバクラで働いていて、矢代つばさは悪くなかったとの話も、同様です。
つまり、世間一般のイジメや、学生の貧困の問題、についての踏み込みも、それ以上されないままで映画は終わってしまっています。
つまり、6人は結局は善人でしたとの着地によって、6人の問題から派生した世間一般の同様の問題についての映画の中での深さと広がりある踏み込みは、失われてしまっているのです。
結論としては、主要登場人物6人のそれぞれの深い深層と、6人の問題から派生する一般的な現在の日本社会の問題への、2方向への関心が、この映画はそこまで深くないと感じさせたから、今作が食い足りなく思われているのだと、僭越ながら思われました。
浜辺美波さんや赤楚衛二さんなど今作の主要6人の俳優陣は、序盤の演技を見ても優れた役者陣だとやはり思われました。
それだけに、佐藤祐市 監督など制作側が、それぞれの人物や、そこから派生する一般的な社会問題の背景に、もっと深い関心を持って6人に要求していれば、必ず応えてくれた俳優たちだとも感じられました。
今作はストーリー展開の外枠は面白さある題材だとも思われただけに、惜しい作品になっていると、僭越ながら思われました。
浜辺美波の唯一の汚点はしくじり先生本番中の居眠り
2024年映画館鑑賞117作品目
12月7日(土)イオンシネマ名取
ACチケット1400円
監督は『キサラギ』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』『累 かさね』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『風よ あらしよ 劇場版』の矢島弘一
粗筋
エンターテイメント企業「スピラリンクス」の新卒採用で最終選考に残った6人の大学生
最終テストはディスカッション
良ければ全員合格の可能性もあるという話
6人は全員入社を目指しみんなちょくちょく集まり親睦を深め入念な準備を続けてきた
しかし最終テスト間近スピラリンクスからのメールで6人に届いた内容は経営状態を鑑みて採用1人のみに変更
そこで当日6人は話し合いの結果自分以外に投票すること6回繰り返し最も票が多い学生が合格ということに決めた
6人が集まった部屋には不審な封筒がすみに置かれていた
封筒の中にさらに6つの封筒
それらの一つ一つは6人の後ろめたい汚点?を暴露したものだった
『十二人の怒れる男』『12人の優しい日本人』『十二人の死にたい子どもたち』『キサラギ』なのなどといったワンシチュエーション映画は大好きなのだが今回の作品もそうかと思いきやそうでもない
とはいえほぼディスカッションが中心になっている
その前日譚後日譚も重要ではあるのだが
スキャンダラスな暴露合戦もじつは美談でしたという展開
松本人志や宮迫博之や渡部建も美談でしたってことにならないかな
週刊誌とかヤフコメとか全くつまらないから1日も早く消えてほしい
バイトでホステスやってますとか何が悪いわけ?と自分は思う
日テレ内定取り消しになった笹崎アナを思い出した
夫のアレも取り消しにならないだろうか
右に腕時計をつけているから左利きだと見抜いたくらいで洞察力があるって煽てすぎではないか
江戸川コナンに呆れ顔で「バーロー」と言われそう
人が人を選ぶって難しいことなのよ
だってベイスターズの佐野ってドラフト9位だよ
日テレの水卜ちゃんなんてフジテレビ落ちてんだよ
あんな恨み節やめてよ
共感できないよ
しかも大学生という設定でしょ
わかってよ
なんだかなあと思うことは多かったけどまあまあ楽しめた
あと架空の話で実名の大学名を使うなんて異例だよね
意図がわからない
配役
早稲田大学社会部の学生で洞察力が鋭い嶌衣織に浜辺美波
立教大学経済学部の学生でのちに若くして病死する波多野祥吾に赤楚衛二
慶應義塾大学政策学部の学生で酒が飲めない九賀蒼太に佐野勇斗
明治大学国際文化の学生で語学堪能な矢代つばさに山下美月
一橋大学社会学部社会学科の学生で眼鏡の森久保公彦に倉悠貴
法政大学野球部の主将だが肩を痛めて野球を辞める袴田亮に西垣匠
祥吾の妹の波多野芳恵に中田青渚
袴田の野球部の後輩に若林元太
つばさのバイト先の同僚に花瀬琴音
森久保のゼミ仲間に小日向春平
九賀の元カノの原田美羽に加藤菜津
九賀の大学の先輩の川島和哉に菅原昌規
WEBサイトのインタビュアーに福田エミ
スピラリンクスの人事部の鴻上逹章に木村了
スピラリンクスの社員の石川宣親に渡辺大
スピラリンクスの社員にあかせあかり
スピラリンクスの面接官に河野安郎
スピラリンクスの面接官に藤野政貴
スピラリンクスの案内係に高村竜馬
最後だけ物足りないかもだけど良作
元々原作を読んでいたが犯人等を覚えていなかったのでわくわくしながら視聴。レビューは高くないが、個人的にはかなり面白かった。 特に中盤(全体の)6割はゾワゾワドキドキとした緊張感が止まず、何よりキャスト陣の演技力の高さがかなり良い味をだしている。 疾走感やアクションも無ければホラーでもないがこの内容でここまで映画として出来上がっているのは音響やカメラの見せ方もうまい。 終わり方は「納得感がない、しっくりこない、ゾワゾワ、モヤモヤしたまま」となるかもしれないがそれで正解の作品に思う。 特に大学生に見てほしい。就活や学歴コンプが近い人ほど「こうするしかなかった」が遠くない存在で考えさせられる。 友達でもカップルでも観られる。
惜しい作品。気になったのは二箇所。
「12人の怒れる男」を意識したタイトルやシチュエーションは面白い。就活生の裏と表の顔といった着眼点もいいと思った。昨今の一側面を切り取った炎上騒動へのアンチテーゼもあるのだろうか。
気になったのは2点。
①犯人の動機
さすがに弱すぎる。尊敬する先輩が落ちただけですることじゃない。せめて、それがきっかけで先輩がニートや引きこもりになって、就活のせいで未来が絶たれたとかだったらまだしも。それか犯人自身が前年度に落とされて、嘘で塗り固めた経歴で人事や他の通過者をかきまわして復讐する話だったらわかる。
②企業側の反応
学生が勝手にやったことなので、企業側からしたらかなり想定外の展開だったはず。そこに全く何も手当てされてない点がリアリティを損なっている。本来であれば、企業側の戸惑いや、翌年以降の選考手法の見直し、社内でも一部の人しか知らない黒歴史的な反応を差し込みたかった。
浜辺美波が黒幕なのかというミスリードは上手く決まったと思う。面白かったけど、惜しいなぁという感想でした。
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