スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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三谷ファンですが、好みではない方の作品でした。
昔から三谷さんの脚本のファンですが、今回は残念ながら好きなタイプの映画ではなかっです。
クスッと笑えるところもありますが、全体的に退屈してしまい、イビキをかいてる人もいました。
記憶にございませんやステキな金縛り、マジックアワー等好きな作品ほどは楽しめなかったです。
また次回作に期待します!
酷評の嵐だったので、舞台を観に行くつもりで行ってみましたが😵💫
それでも、駄目でした😱
これは100%舞台でやって大称賛を受ける作品であり、映画でやってしまった事で、よりいっそうの世紀の駄作の印象が強まってしまい、皆さん、酷評するのも当然だわって思っちゃいました😂
役者は全員が素晴らしいのですが、本当に三谷幸喜はどうしちゃったのよ🤪
変な家と言い、これといい、過去にいい作品を取ってきた方の晩節を汚さぬように、得体の知れない巨大な権力に忖度することなく、ダメな物はダメとズバッと言える世の中にぜひともなってほしいです😌
周りの空気を読めない若者達がわんさか増えてきましたが、今こそ、空気の読めない型破りな若者達が権力にも屈する事なく叫んでくれたら、空気の読めない若者達も大、大、大歓迎なんですけどね(笑)
以上!
三谷幸喜の笑いのツボを押さえた人には大傑作
三谷幸喜監督作品9作目、前作「記憶にございません」から5年目の最新作である。三谷幸喜作品のほとんどはコメディ作品であり、劇場で笑いが起きる回数が多いほどヒットしているように思える。本作も、ミステリー仕立てでありながら本質的にコメディであり、三谷幸喜の笑いのツボを押さえている人ほど大笑いできるように作られている。つまり、見る人を選ぶ映画である。
話の骨組みに当たるのは、これまで5人の男と次々と結婚しては離婚して来たスオミという女性が行方不明になり、夫たちが協力して解決しようとするものである。それぞれの夫がスオミについて持っているイメージがまるで違っている理由は、映画の中で述べられているが、それを一瞬で演じ分けている主演の長澤まさみの多芸ぶりに驚嘆させられた。彼女の存在が大前提になっている作品と言って過言ではない。
映画というよりは優秀な舞台劇を見ているようであり、それを肯定的に取るか、否定的に取るかで評価は別れると思われる。長澤まさみをはじめ、キャストは大部分が 2022 年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の関係者で占められていて、三谷幸喜の信頼っぷりが察せられる。特に瀬戸康史と宮澤エマの演技が光っていた。この2名は「鎌倉殿」でも途中退場しない役柄で、三谷幸喜からの信頼は絶大のようである。
三谷幸喜はかねがね映画撮影において1シーンを1テイクで撮りたいと述べているが、このような超長回しは、誰かが一つでもミスしてしまうと最初から撮り直しになってしまうので、リスクの高い撮影方法である。本作は、信頼のおける役者で固めて入念なリハーサルを重ねて作られたものに違いなく、その効果は絶大だった。
ミステリーとしての出来も悪くないが、何と言っても全編に散りばめられた三谷幸喜の笑いの仕掛けが秀逸で、これを笑わずに見るのは、ジェットコースターに声を上げずに乗るようなもので、全く勿体ないとしか言いようがない。音楽担当は聞いたことのない名前の方だが、最後のミュージカル仕立ての部分も含めて良い仕事をしていたと思う。三谷幸喜のファンにはたまらない傑作になるはずである。
(映像4+脚本5+役者5+音楽4+演出5)×4=92 点。
クセ強旦那たちの舌戦が楽しい!
突然失踪した富豪の嫁・スオミ。元夫・現夫合わせて5人の男たちが彼女について語り合い、人物像が食い違っていくことで、スオミは一体何者なのか?という謎が深まっていく。
テンポの良いやり取りと、スオミを唯一知らない小磯が良いツッコミ役になっていることで、終始笑えて面白かったです。クセ強キャラしかいないけれど、意外に取っ散らかることなく纏まっていて観やすかったのも良かった。
最後に明かされるスオミの目的はちょっとふんわりしてカタルシスはなく、拍子抜け感も。ミュージカルパートが長いこともあって、個人的にはラスト失速した感もありました。また、物語の展開上、基本的にずっと家の中で話しているだけなので派手さはなく、キャストの豪華さで補っていた感じ。
と、ちょこちょこ残念ポイントもありますが、三谷幸喜コメディで久しぶりに楽しめたので満足です。
三谷幸喜の話をしよう
『スオミの話をしよう』の話をしよう。
最近もNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が評判となり、『情報7daysニュースキャスター』でMCを務めるなど精力的に活躍している三谷幸喜だが、映画監督はコロナ前の『記憶にございません!』以来とはお久し振り。
5年ぶりの映画監督最新作は…
大富豪の妻・スオミが突然失踪。
4人の前夫と現夫の5人の男が集うが、各々が語るスオミは全く性格が違う…。
スオミは何者なのか…? スオミは何処に…?
謎と男たちが巻き起こす珍騒動。
製作発表や予告編を見た時から、期待。題材も作風もらしさ全開で、こりゃ面白そう。
ところが…
見た人たちから結構鈍い声目立つ。
『ギャラクシー街道』の再来…とまでは言わないが、一抹の不安が。
で、実際に見た感想は…
順に話をしよう。
三谷幸喜の話をしよう。
コメディはお手の物。ミステリーなら『古畑任三郎』。
そりゃ期待値は上がる。
ほとんど豪邸のワン・シチュエーション。コミカルな会話劇。
まるで舞台を見ている感じで、舞台出発の三谷幸喜の真骨頂。マルチに活躍するようになった三谷幸喜の原点回帰のようにも感じた。
そう言った意味ではやはりらしさ全開。これぞ三谷印。
長澤まさみの話をしよう。
ある時はツンデレ毒舌、ある時は行動力抜群で頭も良く、ある時は日本語が分からない中国人(?)、ある時は不器用で小声、ある時は家事も運転も上手。
一体どれが本当のスオミ…?
つまりそれは、色んな顔と魅力の長澤まさみが見れる。長澤まさみの金太郎飴!
様々なファッション、最後かもしれないセーラー服まで。ミュージカルも披露。
強くて美しい“王”は見れなかったけど、長澤まさみを見るなら価値あり。三谷幸喜曰く、長澤まさみで一本映画を撮りたくなるのも分かる。
しかし、“失踪した妻”役なのでずっと出ずっぱりではない。5人の夫こそ見もの。
5人の男の話をしよう。
1番目の夫、魚山。“さかなやま”と書いて“ととやま”。現庭師。スオミの学生時代の先生。長澤まさみに罵られ、“7000円”の迷言の遠藤憲一は本作で一番笑わせてくれた。
2番目の夫、十勝。自称実業家で、詐欺師紛いで、YouTuber。チャラい性格。登場は一番最後だが、松坂桃李が役柄同様自由奔放に。
3番目の夫、宇賀。警察の係長で、スオミを中国人と思っている。スオミの為に行使悪用するが、スオミにとっては“繋ぎ”で、三谷作品常連・小林隆が妙演。
4番目の夫、草野。宇賀の部下の刑事。後輩の小磯といち早く対応。“超”が付く真面目な性格だが、“超”が付く神経質。スオミとの夫婦生活でも…。西島秀俊はカッコいい役もいいが、コミカルな役は素と思えるほどハマる。
5番目現夫の寒川。著名な詩人で、人々の心に残る金言を綴った詩集もたくさん。人格者かと思いきや、傲慢な金持ちで、言葉も人遣いも荒い。ヤな感じと何処か憎めない感じ、坂東彌十郎が巧演。
この“五人五色”なやり取り、掛け合いが面白い。プラスして、
助演の話をしよう。
草野の後輩の小磯。ミーハーな今時若者。瀬戸康史がいい感じで笑いを挿入。
寒川の秘書かと思いきや、寒川の身の回りの世話…いや、こき使われている出版社の乙骨。戸塚純貴があたふた。
スオミの過去に必ず現れ、その時その時で違う謎の女。彼女も何者…? 宮澤エマが印象残す。
三谷作品のトレードマークとなった豪華キャストだが、これまでのような“超”が付くビッグネームずらりではなく、初参加も多い今回のキャスティング。実質の登場人物も9人ほどだが、それぞれの役柄や立ち位置も明確で、それがまた舞台劇のようなアンサンブル。
面白かった点、ビミョーだった点の話をしよう。
先述の通り、“五人五色”。自分が一番スオミを愛していた、意地の張り合い、見栄。時々、分かるぅ~と夫たちならではの共感。
一人の女に翻弄される男たち。男ってバカね…と感じつつ、何故か彼らが可笑しく可愛らしい。
そんな彼らを見てスカッとするほど大笑いしたい所だが…、笑いはクスクス程度。勿論ちょいちょい笑いがこぼれる所もあるが、大笑いを期待した人に物足りないかも…。
いやそもそも、三谷作品に於ける大笑いは『ザ・マジックアワー』での佐藤浩市のナイフ舐めがインパクト強すぎただけであって、このクスクス笑いや安心して見れる作風や話の展開に唸るのが本来の三谷作品かもしれない。
しかし…、そんなクスクス笑いも今回はちと不発が多かった。セスナ機内なんかはただのドタバタ。
笑い以上に気になったのは、話やミステリー。
う~ん…、ちょっと残念だったかな…。
話の展開の面白さや『古畑任三郎』のような鮮やかなミステリーや伏線は今一つ…。これなら似た設定の『キサラギ』の方が圧倒的に面白かった。
事件の真相は、やっぱりね。
戸塚純貴や宮澤エマの立ち位置など何となく予想出来る。
スオミという女は…? ミステリーの肝のここが弱かった気がする。
ネタバレチェック付けるので触れるが、それぞれの夫に合わせていた…って、何か期待していたものと違う。
キュートでミステリアスで自由奔放に見えて、実は自由が無いスオミ。女性の自立と自由を一見描いているが、その描かれ方がステレオタイプ。
って言うか終わってみれば、“ビバ!ヘルシンキ!”だったの…?
つまらなくはなかったけど…、『ギャラクシー街道』なんかよりかはずっとマシだけど...、もうちょっと楽しみたかったかな。
三谷幸喜もいつの間にかハードルが上がっている。
それもこれも三谷作品に期待しているから。日本コメディの雄として、純粋に楽しみたいし、笑いたいし、演出・脚本に唸りたいから。
そんな三谷作品を見て、三谷幸喜の話をこれからもしよう。
ハイソサエティ吉本新喜劇
舞台の映像化
長澤まさみさん歌上手い
これぞ極上エンターテイメントコメディ!
笑ったっていいじゃない、スオミだもの(みつを)
楽しめます!
予告映像では「長澤まさみショー」かと思いながら行ったが(もちろん長澤さんは素晴らしい)すべての役者が面白く、三谷幸喜さん得意の群像劇に帰った印象。
室内シーンでは主要人物だけでなく、映っている人すべてが意味のある動きをし、映っていない人の動きも後からわかってきて、つまり立ち止まることのない、ノンストップミステリーコメディ。
スオミという女性が、5人の夫たちの言葉によって浮き彫りにされて行くが、それが全く
別人のようである…と言えば、夫たちは単なる語り手になってしまうが そうではない。
5人とも一癖も二癖もある、呆れさせられたり実際にいそうだったり…
「人格者」はもちろん1人もおらず、はっきり言ってしょうもない人たちである。
加えて、「神出鬼没の女」アザミ役の宮澤エマさんも手練れの演技。西島秀俊の部下で瀬戸康史さんも冷静にドラマを支え、若手抜擢の戸塚純貴さんも良くぞ選んだという感じ。すごく楽しい空間でドキドキし、クスリと笑い、吹き出して笑い、またなるほどと唸る。エンディングのミニミュージカルのあとは人間って面白いよな、とハートウォーミングな気分になりました。
ちなみに音楽は、このところの三谷作品の常連で、実際に舞台でピアノを弾いて登場人物となった経験もある荻野清子さん。「ヘルシンキ、ヘルシンキ🎵」と当地の市歌(ってあるのか?)になるんじゃないのと思うくらいの中毒性のあるメロディを生み出して下さいました。ブラボー👏
長澤まさみ劇場
長澤まさみさんを愛でる作品 以上!
長澤まさみさん主演、三谷幸喜さん監督・脚本ということで、予告からメッチャ期待していた本作。しかし、初日のレビュー評価はまさかの2点台!かなりの地雷臭を感じながら公開2日目に鑑賞してきました。そして爆死してきました…。
ストーリーは、詩人として大成して豪邸に住む寒川の妻・スオミが行方不明になったことをきっかけに、スオミの前夫で刑事の草野、さらに使用人・魚山、警察官・宇賀神、YouTuber・十勝ら元夫たちが集まり、それぞれに自分の記憶にあるスオミについて語るが、その人物像が大きく異なるなか、行方不明事件の真相が明らかになっていくというもの。こう書くとミステリーのように思われるかもしれませんが、そんな深みはほとんどありません。むしろ中身がほとんどないと言ってもいいくらいです。
本作は、元夫たちが語るスオミの思い出の中で描かれる、長澤まさみさんの七変化が最大の見どころでしょう。どのスオミもかわいくて、本当に見とれてしまいます。そして、いくつものスオミを瞬時に演じ分ける彼女の演技力に圧倒されます。今期の夏アニメ「疑似ハーレム」の実写版を観るかのようです。(そっちのほうがおもしろいので、アニメ好きなかたはぜひご覧ください。)
しかし、これが唯一の見どころとなってしまっているのが非常に残念!三谷幸喜さんは天才脚本家だと思っているのですが、本作はコメディとしてもミステリーとしても、なんだか中途半端に映ります。俳優陣はきっちり演じているのにイマイチおもしろくないので、これはもう脚本が悪いとしか思えません。ラストでスオミが語る思いも、理解はできても共感しにくいのは、そこに至るスオミの掘り下げが足らないからではないでしょうか。ヘルシンキミュージカルもいいですけど、もっと大切なところを描いてほしかったです。
それにしても、三谷幸喜さんはどんなおもしろさを伝えようとしていたのでしょうか。ただ、いろいろなキャラに扮した長澤まさみさんを撮りたかっただけなのでしょうか。もしそうなら、そこだけはビンビン伝わってきます。
主演は長澤まさみさんで、さまざまなスオミを持ち前の美貌と演技で魅せてくれます。脇を固めるのは、西島秀俊さん、坂東彌十郎さん、松坂桃李さん、遠藤憲一さん、小林隆さん、戸塚純貴さん、瀬戸康史さん、宮澤エマさんら。キャストと監督の知名度と宣伝効果で、興収がどこまで伸びるか気になるところです。
さすが無形文化遺産
意外と〝意外性〟が無かったかな
4コマ漫画のような…
期待を裏切られた
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