「予想通り」スオミの話をしよう マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
予想通り
三谷幸喜
1980年代日大在学中に結成した
「東京サンシャインボーイズ」
を成功させ徐々にテレビの
放送作家の仕事も関わるようになる
サザエさんの脚本も務めた事が
あるが世界観を壊すシナリオで
降板させられたりしたとか
1990年代にはフジテレビのドラマ
「振り返れば奴がいる」
「古畑任三郎」
等ヒット作で一気に知名度を高め
後半からは監督脚本を務める
映画作品も撮るようになり
「ラヂオの時間」
「有頂天ホテル」
等がヒット
基本的に舞台劇シナリオが
基本形のような作品が多い
の最新作
どうだったか
予告から思っていた通りの
ガッカリ感でした
もうごちゃごちゃ言わなくても
わかる感じ
舞台劇のシナリオに無駄な絵が付いた
だけの退屈な映画
個人的に思う「舞台劇」ってのは
真っ暗なステージ上の演者に
スポットだけが当たるような環境で
役者の狂言回しで話が進んでいき
「ここは深海の暗い暗い深度3000m」
と言ってしまえばもうそこは
深海になります
その為には役者は演技力を
フル回転して場を作るでしょう
この映画はそれと「実際の深海」
がそこにあるのに同じように
役者に演技させちゃってます
仰々しくうるさくなります
それが2時間続きます
苦痛です
突然失踪したとされる
「スオミ」なる女性と結婚歴が
ある5人の男たちのスオミとの関係が
話の軸なのですがもうこの時点で
舞台スケールのシナリオにしか見えません
信じられないような寒いギャグを
ぶち込んできてもう
共感性羞恥心で見ていられなかった
終盤にスオミが実際に出てきちゃった
のも寒いです
この話に全く必要ありません
警察関係者かぶらせすぎなのも
よくわかりません
何かあまり深く考えていないで
作った気すらします
ハッキリ迷走してますねこの監督
ラヂオの時間の頃のスタッフが
もういなくなってるので仕方が
ないんでしょうけどもう次回作はいいかな