カーリングの神様のレビュー・感想・評価
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役者さんが良いです
まず、配役が巧いと思いました。
サードの実乃梨役の長澤樹さん、目が力強いんです。
だから、急成長を成し遂げても違和感がないんですよね。
泉さんは、意見をはっきり言いそうだし、白倉さんは協調性が有りそうに見えるの。
そしてなにより、本田さんは元アスリートなのに、心許ない感じが程よいんです。
それでも、集中した時は、しっかりアスリートの表情になるけど。
ライバル軽井沢チームの舞を演じた川口ゆりなさん、凛々しいんです。
なので、己にも他者にも厳しいのに納得できちゃう。
そして他のメンバー、サードの人が女優さんでリードとセカンドの人はカーリングの選手みたいです。
台詞が結構有ったので、皆さん女優さんかと思っていました。
そして、カーリング場の六角さん高島さんはこの映画に合う様に演技をしていて、ベテランの味を見せてくれます。
なにより、モデルがいる役どころなので、これだけのネームバリューが有る人が演じてくれたら、嬉しいでしょうね。
それともう一人、秋山さんがメガネを掛けるとデキる女に見えるんですよ。
秋山さん、『カメラを止めるな!』のイメージが強かったから意外でした。
もっとデキる女の役も見てみたいですね。
ストーリーは温かい感じのするスポーツ物として、良く出来ていたと思います。
カーリングはあまり詳しくなかったのですが、市川さんが解説してくれるし、選手が狙いを台詞で説明しても競技の特性上、不自然じゃないんですよね、試合のシーン楽しめました。
そして、この映画を観て一番良かった事は、御代田町を知れた事かな。
無知な私、この映画を観るまで、御代田町の事を聞いた事すら無かったんです。
今後、御代田町出身の方に会った時の話題が出来ました。
エンドロールは・・・。
ラストストーン
前に神様が現れるのは意外でした。後、偏屈柄本さんがどんどん好印象になっていきました。
微妙なのはヒロイン二重構造、特に本田望結さんは投げた直後に表情が動いて、役作り出来てない感じでした。
敵スキップが戻って来る所、STUの歌にはがっかりでした。シムソンズの方が良かった・・。
青春スポコンものって感じで面白かった。
御代田町で暮らす高校生の香澄達が、御代田で開催されるカーリング国際大会のエキシビジョンマッチ出場を目指し、小学生以来4年ぶりにチームを結成。
カーリング未経験の新人、ライバルとなる昔のチームメイトとの確執、カリスマコーチ、強豪チームとの息詰まる接戦などなど、青春スポーツ映画って感じで面白かった。
強豪チームとの決戦で負けてしまったのが残念。テレビドラマなら最終回でリベンジとなるところだが、2時間の映画では接戦止まりが妥当かなとは思う。
軽井沢かなんか知らんが本州最古のカーリング場がある御代田が本家本元だみたいな対抗心が笑えた。
だけど御代田町は知名度では軽井沢の足元にもおよばず、カーリング施設も老朽化した御代田に比べ、立派な施設の軽井沢と勝負にならない。西軽井沢。
最後に確執のあった昔のチームメイトがチームに復帰した場面が良かった。
氷上のシーンや掛け声は良かった!!
氷上のシーンは集中できてとても良いですが、これはカーリングが元々持っている魅力だと思います。ドラマ部分が凄くつまらないので、もう二度とない機会だろうに勿体無く感じました。ネガティブな要素は入れず、練習→小休止→試合→小休止→軽井沢戦のシンプルな構成にして、実戦の中でメンバーが神憑って掴んでいく様を観客に追体験させる映画だと良かったです。その方が高揚感があり、かつての「ヒカルの碁」とまでは行かないまでも、カーリングのファンは確実に増えたと思います。また爺に怒鳴られるシーンが4回位あり、その度にビクッとなりストレスを感じて不快でした。師匠はミドルエイジのオリンピック経験者か、チームに光を見た外国人等で良くないですか。本田望結さんが可愛くなくなった気がします。過去Dreamcastの時に思いましたが、秋元康とのタイアップに予算を割くのは、無駄どころかかなりの有害だと思います。総じて、前作があの知的なシャイロックの監督とは思えない凡作でした。一応チームワークがテーマの映画でしたが、ショボい奴ら(脚本や製作を筆頭に秋元康を含む)の中に入ると、自分の仕事もショボくなってしまう事を思い知りました。
難癖ジィさんはレジェンド。
解散してるカーリングチーム「みおステラ」、地元御代田で開催される国際大会エキシビションマッチに出ようと再結成を目指し元チームメイトに話を持ち掛ける清水香澄の話。
小学生時代に優勝経験のある幼なじみで結成されたチーム「みおステラ」、かつて同チームでもあり仲間でもあった曽根原舞が在籍する強豪チーム(エリートクラブ)とエキシビションマッチで対戦することになる「みおステラ」だったが…。
再結成し指導者も見つけ動き出したミオステラだったけど、蓋明けてみれば仲良しこよしな甘々チーム、…に未経験者だけどバスケ部経験ありの実乃梨が新しい風を起こしたり、新人未経験の彼女のトレーニングを裏で指導してる施設?病院?のオヤジsと。
レジェンドから言われた「迷ったら攻めろ」でみせた中盤辺りからの試合にはちょっと涙で、試合後の香澄と舞の「神様いたね」にはまた何故か涙と。
カーリングって競技は勿論知ってるけどオリンピックとか一切見ない私からすると、ほぼ初見でルールも知らなかったけれど楽しめた。
EDのアレは論外だが、チームの五輪までの距離感がわからないのがモヤってしまった
2024.11.11 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(99分、G)
最古のカーリング場がある町を舞台にした小学校時代のチームの再建を目指す高校生たちを描いた青春映画
監督は本木克英
脚本は谷本佳織
物語の舞台は、長野県北佐久郡の御代田町
かつて小学校時代にカーリングで優勝を果たした香澄(本田望結、幼少期:奈良澤祐佳)は、親友の舞(川口ゆうな、幼少期:平岡灯代莉)がチームを去って以来、気の抜けた青春を過ごしていた
ある日のこと、世界大会のエキジビジョンが御代田町で行われるという話が持ち上がり、その為にご当地チームを復活させることになった
香澄は、優芽(泉智奈津、幼少期:町田埜乃花と沙帆(白倉碧空、幼少期:佐藤彩海)に声をかける
そして、舞も声をかけることになったが、彼女は意にも介さず、仲良しチームよりは勝てるチームでプレイがしたいと断言するのである
映画は、この町に転校してきた実乃梨(長澤樹)が4人目として強引に加えられる中で、チーム強化の為に元日本代表候補の鈴木あゆみ(秋山ゆずき)にコーチをお願いする様子が描かれていく
あゆみは素人の実乃梨をサードに据えるならばと条件をつけるものの、サードは沙帆のポジションで、優芽は納得できないと抵抗する
それによって再び休止状態になるものの、足を引っ張っていると考えている実乃梨は自主練習を始めていく
そして、その指導にあたるのが、実乃梨の母・真紀(田中麗奈)が働いている老人ホームに入っているレジェンドこと小宮山進(柄本明)だったのである
と、よくある青春スポ根ものの王道展開を迎える本作だが、カーリングを全く知らなくても「なんとなくわかる」程度には説明されている
だが、映画から伝わらないのは「オリンピックへの道筋」であり、ライバルとなる軽井沢ECの日本代表への距離感と、みよステラとのレベルの差であろうか
エリートチームとは言え、どの規模の強さなのかわからず、長野代表レベルなのか、日本代表を争うほどなのかというところが読めない
劇中のアーカイブで登場するロコ・ソラーレは超有名なチームで、このチームとの距離感はどれぐらいだったのだろうか
カーリング自体のルールなどはわかるのだが、最終決戦となる試合の行く末によって、彼女たちがどのレベルに到達するのかというのが抜けていたのが問題だったように思えた
その辺りが見えないので、しきりに勝ちたいという舞の気持ちを担保することに繋がっておらず、単にわがままを言っているだけのように思えてしまう
映画は、このあたりの細かなところを抜きにしてもそこそこ楽しめると思うが、カーリングになぜ体幹トレーニングが必要なのかとか、酒瓶担いだり反復横跳びレベルで鍛えられるのかはわからない
アーカイブで登場するロコ・ソラーレのチームの投擲(ショット)の姿を見れば体幹の強さは一目瞭然で、有力選手の舞ですら結構震えていた
彼女のレベルを見せるのがこの体幹の強さとブレないショットだと思うのだが、さすがに短期間でそこまでのトレーニングは難しいのだろう
これらの細かな描写をきちんと描くことでチームのレベル差というものも見えてくるし、舞が軽井沢ECで孤立している背景も見えてくる
俳優さんにそこまでを求めるのは無理なのかもしれないが、そこにこだわってこそのスポーツ映画なのではないだろうか
いずれにせよ、これらの細かさなツッコミもEDのコンサート映像で全てが吹っ飛んでしまう映画だった
てっきりアイドルグループの誰かが主演級に登場しているのかと思いきや、唐突に挿入される香澄のクラスメイトと言うのはねじ込みにしか思えない
しかも、御代田町に全くゆかりのない瀬戸内海を中心に活動するグループのコンサート映像と言うのは映画を冒涜するレベルに近いと思う
映画を観ていた時は「長野県のご当地アイドルがタイアップしているのかな」と思っていたが、作詞はガッツリ例の人だし、ググったら縁もゆかりもなくてビックリした
同じ楽曲を使うにしても、みよステラと軽井沢ECの8人で歌った方がまだ心に響いたのではないだろうかとか、余計なことを考えてしまった
ファンの人には申し訳ないが、推している人からも困惑するタイアップだと思うので、足元見られない為にもファンとしての意地を示しても良いのではないだろうか
Sweaty Smell
カーリングを主題にした映画というのは珍しく、オリンピックでの様子しか目にして来なかったので、学生競技としてのカーリングって面白そうだなと思ったところに試写会のハガキが来たのでありがたく鑑賞。
映画内でのカーリングは役者陣が実際にやったものを採用しているので、素人目でも難しいんだろうなという技を成功したり、そもそも氷上を歩くことの難しさだったりをやってくれるので主役4人含め本当に凄いなと感心しまくりでした。
真ん中にストーンを持って行ったり、相手チームのストーンを2枚抜きしたりと高度な技をめっちゃ練習して成功させたんだろうなと思うと胸が熱くなりました。
ざっくりと説明して練習と試合に行くので細かなルールが分からない事もありましたが、これをきっかけにカーリングとはなんぞやというのを細かく知れるんではないかなと思えたので結果オーライです。
ストーリーとしては100分の尺に収めるにはぎゅうぎゅう詰めだったなというのが最終的な印象です。
町おこしのために小学校の頃に組んでいたカーリングチームを再結成→1人は他のチームに移ってる→転校生を勧誘して練習と本番とトントン拍子に話は進んでいくので、1クールのドラマとかでじっくりやってくれたらなぁと思うところが結構多く、そのドラマもご都合的&1人の子が不憫なくらい強く当たられていたりと登場人物の魅力もイマイチな気がしたのは残念でした。
今作の最大の欠点はエンドロールだと思います。
STU48が主題歌を務めている(中部地方なのにSKEじゃないんだとは思いつつ)のは良いんですが、エンドロールが終わった後にSTUのライブ映像を流してしまったのはいくらなんでも悪手すぎないかなと思ってしまいました。
「カーリングの神様」という作品を観に来たのであって、STUのライブ映像を観に来たわけではないのにこれはちょっとなぁ…試写ならまだしも本公開されてお金を払って観るとなるとこれは映画本編を台無しにしてしまう気がしてガックリしました。
タイトルのカーリングの神様のタイトル回収的な部分も唐突すぎて、頭の中が一瞬真っ白になりましたが登場人物はそれをスッと受け入れてるのがこれまたなんとも言えない感情を生んでしまいました。
試写会の環境…というか民度が終わりすぎてたのはかなり萎えました。
思った感想を何でもかんでも口に出すおじさんが後ろ斜めにいて集中できなかったし、横と右前の人がスマホをチカチカつけるし、しょっちゅう出入りする人も多かったし、エンドロールに突入した途端喋り出したりと、年齢層高めだったのもあったんだと思うんですが静かに映画を観ようって気にならないのかなーとムカムカさせられました。
いやーほんとやれるもんなら全員蹴飛ばしたいんですけどねぇ。
期待はしていたんですがそこまで…。
ただカーリングへの興味とやってみたさは出てきたのでそこで五分五分かなーと思って納得することにしました。
鑑賞日 10/30 (試写会にて)
鑑賞時間 18:30〜20:09
座席 P-5
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