「最優秀作品賞は無いでしょ」侍タイムスリッパー のりちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
最優秀作品賞は無いでしょ
レビュアーの皆さん書かれていますが、脚本が弱い。
手垢のついたタイムスリップものとはいえ、題材はいいと思います。
もう少し丁寧に作ればもっと面白くなったんじゃないでしょうか。
いかんせん、脚本が薄い、大雑把、穴だらけ。
何より、他の方も書いてましたけど、未来の概念すら無い人間が、
江戸時代から現代にタイムスリップして、ほとんど葛藤もトラブルも無く、
そんなにサクッと現代の生活に馴染むか?
ケーキで泣くくだりも、甘くて美味しいお菓子というのはわかる、
けど、油と牛乳と小麦粉でできた、摩訶不思議な生まれて初めて食べるお菓子に
感動して泣くか?
そして、真剣。
時代劇の立ち回りを真剣でやるってあり得ない設定でしょ。
学生が勢いで作った自主映画だよ。
そういう雑な内容の割に、上映時間2時間超えとダラダラ長い。
まぁ、唯一「時代劇愛」には共感するところがあったので☆1.5。
同じ感想です。
肯定派が怖くて、同様の評価はしていません。
未来を受け入れる云々は
映画だからね、と100歩譲れそうですが
たらたらと長い。無駄に長いシーンが多く
いくらでも編集で削れそうですよね。
なけなしの金と協力者たちのことを考えると
削れないんですかね。わかるけど。
真剣は昔、勝新太郎が座頭市(89)で使って
死亡事故になってたので
同じ映画の世界で、そのネタ使うかって驚きました。
ひょっとしたらレビューを
読んで頂いたのかなと思い
コメントさせて頂きます
のりちゃんさんのレビューに対して
余りにも見当違いな
コメントされてる方が多くて 笑
圧倒的大多数の人が
この脚本を受け入れてるらしいので
仕方が無いとは思いますが
少数派の方が指摘してる視点で
もう一度
この映画を観て欲しいですよね
真剣の件も含めて
やっぱり賛否ある感じですね。まあ、たった1館からの〜という触れ込みはちょっと掴まれますしね。確かに映画賞も色々あるので、評価も色々あって良いんだと思います。ただ、好きな作品を推したいばかりに、他作を卑下するようなコメントは頂けません。日アカの作品賞、正体じゃなくて良かった、まだ良心が残ってたとか言ってる人いたなぁ。監督の事もね。侍タイムスリッパーおめでとう!でいいのにね。
同感です。
いくらコメディー作品とはいえ、主人公の未来に来た時の戸惑いや文明の驚きの描写などかなり荒いですよね。
例えばここはあの世か夢の国か?みたいなテンションにしておいて後からだんだん未来だと気づいてゆくようにしないと基本的な作りが甘すぎますね。あれは観客がタイムスリップ物に慣れすぎてるがゆえの演出の適当さであり、そこで感情移入も浅くなってしまいます。
ポスターの西暦の数字が読めるのとか文字の横書きとかもなぜすぐ読めて驚いたのか?も変ですし、例え学問収めていてもそれは何とか読めたくらいの演出もないですよね。
最後の真剣の扱いもかなり賛否でしたが、僕もあれは違和感しかありませんでした。
ルールを守らない映画の文法でどうしてもB級を脱してないと思います。
殺陣の良さだけが目立ってしまい、宝の持ち腐れにも思います。
次回作に期待します。
>>時代劇の立ち回りを真剣でやるってあり得ない設定でしょ。
侍タイムスリッパーでは、いかに竹光を真剣に見せるか
といった演技で実際に本身は用いていませんが
勝新太郎監督の1989年2月4日に松竹で封切り公開された日本映画
「座頭市」の撮影中に役者兼殺陣師 加藤幸雄氏が真剣に拠る事故で
死亡して以来、時代劇での真剣の持ち込みは禁止に
なりましたが、
過去には1962年9月16日公開 仲代達矢主演映画「切腹」で
津雲半四郎演じる仲代達矢と、沢潟彦九郎役の丹波哲郎の決闘シーンにおいての殺陣では竹光ではなく真剣を使った立ち回りでした。
また黒澤明の時代劇では、抜刀しないシーンで腰に挿していた刀は
リアリティを持たすために真剣が使われてました。
昔の人が時代のギャップにあたふたするのを上から目線で楽しむというのも使い古されているし、それを延々見せられて3時間超えてもね。
それが映画の主題ではないので、省略したのは英断だと思いますよ。
ただ単に「Not for me」だっただけでは?
別に賞を狙って作ったわけではなく、
あくまでも娯楽映画として作られている、と私は感じました。
娯楽映画に脚本やらなんやらを求めすぎるのは酷では?
日米のアカデミー賞は、
映画業界プロが互選で選ぶ内輪の賞なので、
そもそも素人(観客)の預かり知らない評価ですが、
プロの映画制作に携わる者達が、
最優秀と認める作品の良さが感受できるか否か、
映画センスが有るか無いか、
試金石には使える賞だとは思います。
『良さが解らん』と思うのは、
プロアマの評価軸がズレてるだけです。
日米のアカデミー賞は業界向けなので、
我々映画ファンが選ぶ賞は、
他に色々あって、そっちで評価されるかどうかです。
そっちでも受賞してますけどね。